【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(3)
山荘前にいくつかあるベンチとテーブルにはたくさんの人が座ってバーナーでお料理をしたりコーヒーを飲んだりしている。とても楽しそうである。
もちろん、ヒーヒー言いながら到着した私も楽しくて楽しくてたまらず、ニコニコが止まらない。
到着時間は16:00。
目標では15時台だったが、少ない遅れでよかった。
雲取山荘の全貌が見えた瞬間「おっきい!立派!」と驚いた。
こんな山深い所にこんなに素晴らしい建物が存在する事に驚愕する。山小屋すごい!と賞賛したくなる。
そして1人で疲れ果てながら歩いた先に出会った山小屋の存在に大きな安堵に包まれる。山小屋への感謝の気持ちが芽生えたのは言うまでもない。
1)受付
初めての山小屋である。語弊があるかもしれないので追加すると、若い頃に1回尾瀬の山小屋に泊まった事がある。その時は登山という意識はなく、計画も山小屋選定も予約も人任せで、なんとなく誘われてついて行ったような状態で山小屋という意識が薄かった。登山という趣味が始まってから今回は初めて自分で山小屋に泊まりたいと思い準備を重ねてきて、相当な思入れのある初受付が目の前に迫っている。ゆえにここを初山小屋と自分の中では思っている。
ガラス戸をガラガラと両手でゆっくり開けた。受付に真面目そうな若い青年がいた。
期待していた?「到着遅い!」というお叱りは無くホッとする。(この歳になるとたまに誰かに叱られたい)
予約した由と名前を告げる。
宿泊カードに住所名前その他を記し、料金を支払う。
トイレ、水場、夕食、朝食の時間、部屋の場所、靴は玄関のビニール袋に入れて部屋に持ち込む事等諸注意を説明してもらう。来る人ごとに説明するのは大変だろうなぁと感心して聴く。
受付周辺にはお客様はだれもいない。山小屋内は静かであった。
2)部屋
部屋番号を探して部屋の前に立つ。
緊張の一瞬。先に部屋にいる人には挨拶した方がいいよねやっぱり、などと思う。
ガラリと開ける。広い感じの畳の部屋だった。
部屋の真ん中には「炬燵」〜!やはり四月の山の上は肌寒いので、この暖かさは天国。
そしてそこにはショートカットの目のクリクリぢた若い女性が休んでいたので、挨拶。
「こんにちは〜、宜しくおねがいしまーす!」と言っておく。若い女性はすかさず「私、山小屋初めてなんです!」と元気に言うので、私も「私も初めてなんです!」と言った。
若い女性は「どこから来たんですか?」と問うので「鴨沢から上がってきました!疲れちゃった」と返答。「私は三峰から上がってきました。明日鴨沢に抜けます!明日朝、山頂で日の出を見るから早朝出るのでガサガサしちゃうかも。宜しくお願いします!」と、なんとも爽やかハキハキ女性であった。私は「どうぞどうぞ、大丈夫ですよ」と回答。お互い疲れて夕食までの少しの間、うとうとする。
電気ではない「豆炭の炬燵」を初めて経験。
ほのかにじんわり暖かい。いい炬燵だな。
部屋に靴箱があり、そこに自分の靴をしまう。
3)夜ごはん
登山をしない人にとって、山小屋=カレーというイメージがあるらしい。だが、雲取山荘は「ハンバーグ」だ。決して豪華というわけではないが、朝からいっぱい歩いて疲れた身体に優しい感じがした。運動の後は胃が縮まるようで充分な量だった。
お茶がたっぷり飲めるのが有り難い。
夜ごはんの時に山小屋の方から、食後の食器についてと、翌朝のお湯の受け取りについてご連絡あり。
ごはんはおかわり自由。申し出るとよそってもらえるシステム。
4)就寝
消灯時間は21時。
だが本当に1日目は疲れた。
距離もそうだが、標高差1000mを遥かに超える、そして初めての山小屋。身体の疲労と心の疲労で夜ごはんの後にたちまち睡魔が訪れる。
布団を敷く。
正方形に近い敷布団は初めて!
どうやら二つにたたむとちょうどよい敷布団の幅と厚さになる。
掛け布団と毛布あり。掛け布団のふかふかさは、もしや羽毛布団?布団カバーを透かして見ると「西川」の文字。すごー、ブランド品!山小屋すごい!
炬燵を真ん中に布団を敷く。炬燵に足を入れて寝て良いらしい。だが、寝るには炬燵が私には暑過ぎるので夜中一回足を抜いたが、それでも暖かく19:30から5:00までガッツリ眠った。
なんて気持ちいい睡眠。
夜19:30に寝るなんて日常じゃありえなけど、こんなに快適とは!身体に良い感じがする。
4)山荘内
鏡が廊下と部屋にあった。こういうのポイント高い。コンタクトを入れるとか、ちょっとメイクとか女性には必需品。
山の雑誌いっぱい。読み放題(^∇^)
5)朝&朝食
朝、眼が覚めるとショートカットな若い女性はすでに出た後だった。
もの音一つせず、さすがです。
朝食もご飯おかわり自由。おかずか足りない場合は、嬉しい事に「ふりかけ」がある。
朝からごはんおかわり(人生で朝ごはんおかわりってそうある事じゃない)する、めちゃくちゃ健康的な気分炸裂!
こんなに健康気分でお腹いっぱいで、帰りのコースは石尾根を歩いて奥多摩駅に向かうコースにターゲットである。登山計画書に書いておいてよかった。
お昼のお弁当を受け取り、まずは雲取山山頂に向かおう。
つづく
【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(2)
鴨沢の登山口から歩き始めた。
やがて道はアスファルトから登山道になる。
ゆっくりだ、ゆっくりと歩くのだ、この先は長い。ゆっくりでも既に息が上がり始める。脇を何人もの登山者に追い越してもらった。
苦しいと思った矢先にまたアスファルトの道に出た。
そのアスファルトの先に「雲取山登山口」と書かれてある。やっと登山口かーい!
1)堂所を過ぎてブナ坂へ
登山口からは緩やかな登山道を登っていく。
緩いというのは間違いかもしれない。急じゃない、緩くもない、じわじわと苦しい登り坂が続いて行く。
呼吸を整えながらゆっくりゆっくり登る。激しい段差が無いのがやや助かる。もっと山を楽しめればいいのだが、この時は山小屋まで行けるか行けないかが気になって仕方がなく、いっぱいいっぱいの状態で上がっていった。
登山道はトラバースしていくような道であり、山側も谷側も急斜面が多く、休める場所が無い。
ところどころ登山道脇に休めるくらいの場所が出てきた。腰を下ろしておにぎり休憩である。初めての長い行程であるが、登山者は結構いて、気軽に「今日は山荘ですか?」とか短いやり取りがある。勇気づけられる。この登山道を歩く人は雲取山荘を山荘と省略して話すようであると気付く。
不安いっぱいで始まったが、次第に落ち着く心が出てきて、奥多摩の森の深さを感じながら登って行く事が出来た。やっぱり登山って素敵。
「堂所」を過ぎると、やがてまむし岩についた。そこにはまむし岩なんてどこにも書いていないが、地図にあったのだ。まむし岩でまたまたおにぎりタイム。
予定していた時間結構ギリギリである。七ツ石山を巻いて行く。第1のチェックポイントのブナ坂まで予定時刻13:30までに着けるかどうか微妙な感じだ。
まむし岩から先、巻道の登山道は狭くなって、山側、谷側ともなかなか急峻である。気を緩めると落ちそうで、少しぞっとする。
七ツ石山の巻き道はなかなかのロングコースである。もう呼吸はヒーヒーとなっている。路肩のある場所で所どころ休憩を取った。
単独の男性が「こんにちは」と言いながら抜いて行った。私も「こんにちは、ちょっと疲れちゃいました」と言った。
「もう少しでブナ坂ですよ」とにっこりして、そのまま行った。
ブナ坂という言葉に元気をもらった。そう、写真でしか見た事がなかったブナ坂をこの目でもうすぐ見られるのだという喜びが湧いてきたのだ。
長く感じた巻き道も終わりが見えてきた。
何人かの登山者がブナ坂の標識のところで休憩していた。ああ、ブナ坂。来たかった。やっと来れた。
時刻は当初の計画より15分遅れるという微妙な感じである。その時は心はすでに決まっていた。このまま進もう。
2)石尾根
ブナ坂からは稜線である。
憧れの稜線歩きがとうとう実現する。石尾根である。
少し歩くと、逢いたかった木に会えました。想像よりもはるかに大きいダンシングツリー。
そして振り返ると石尾根!
嬉しさが込み上げる。
奥多摩小屋とその気持ち良さげなテント場の横を通過する。ここにテントとか、まじ気持ち良さそう!
テント場を過ぎるとググッと上がる斜面。ヨモギの頭へのジグザグの登り坂。実はここも巻ける箇所であったが、なんだか登りたくなったのだ。
ここから雲取山山頂に至る道まで、急な坂があと2箇所。
平坦と急が交互にやってくる感じだ。
山の気持ち良さとは裏腹に、疲労が溜まってきていて、足取りがどんどん重くなる。
ここまで来てまた不安が膨らんでくる。
そして雲取山荘への巻道の分岐に到達。
本日は雲取山荘へ直行する事にする。
七ツ石山と同じくらい長く感じる巻道である。
今まで巻道というと、とても短いものを想定していたが、20分〜50分も巻道というとなかなか長距離に感じる。初めての長い巻道はとても心細いが、足を止められないので先に進む。すでにノロノロ状態。
疲労困憊してやや朦朧のまま歩き続けると、やがて人の話声やら笑い声が聞こえた。そして木々の間からチラリと建物の一部が見えた。
着いた。。。。夢にまで見た雲取山荘。。
つづく
【奥多摩】2015/04 雲取山 初めての1泊登山(1)
1.出発
2015年のゴールデンウィークが始まった。
いよいよ雲取山登山実行の日が来た。
地元の駅を始発で出発。冷え込みもせず、暑くもない、春!という感じの季節である。
首尾よく新宿からホリデー快速おくたま1号に乗った。出がけにコンビニでおにぎり4個とチョコレートを買った。実のところこの頃は「行動食の大切さ」を何もわかっていなかった。自分に必要な行動食の量も分かっていなかった。ただし、結果としておにぎり4個は1日目の行動食として妥当な良であった。
やがて奥多摩駅に着いた。駅のトイレに寄りやすいように2両目に乗って正解だった。
2両目が改札への階段を降りやすい。改札を出た右側にトイレがある。さっと寄って出てくると、トイレはもう長蛇の列だった。
駅前は登山客でごった返している。
鴨沢方面へ行くバス停にも長蛇の列である。乗れなかったらどうなるの?という不安をよそに臨時便が増発される。座れてラッキーだった。
バスは相当混みあっている。登山客しかいない。クネクネとした道をバスは進む。混んでいるし、自分のザックが嵩張るが周りの人のザックも嵩張る。人とザックで満パイの状態が、あまりにも非日常感たっぷりで思わずチョイ笑いしてしまう。
鴨沢で降りれなかったらどうしよう!とまたまた不安が出てきたが、鴨沢バス停でほぼ全員が下車した。降りたはいいが、さてどこが登山口?と周りを見回す。屋根のあるベンチの横の鉄階段をザックを背負った人々が上がっていく。そこか〜。
少しだけアスファルトの急坂を上がっていく。
ひー、既に疲れている!先が思いやられる
( ̄∀ ̄)
振り返ると新緑の山がやけに眩しく感じられた。自然って迫力あるなぁ。
スタートしたばかりだが、「続く」。
【初級者登山】2015/04 そして雲取山へ 初めての山小屋泊 計画編
かねてより温めていた一泊登山をいよいよ実行する時がきた。行き先は東京 雲取山で宿泊は雲取山荘である。時期はゴールデンウィークの4月中の休日と平日となっている2日間である。
泊りがけで行く登山は私にとって快適なのか、それとも二度とご免だになるのかは、まだわからない。
1.計画
1)雲取山荘 予約
まずは雲取山荘に泊まるにはどうしたら良いかを調べてみた。ネットは便利だ。雲取山荘のウェブサイトが見つかった。予約するには、件名と予約事項を記載してメールで予約可能との事。便利である。翌日くらいに予約受けましたのメールの返信がきた。メールの最後に「お気をつけて登山をお楽しみ下さい」というような一文に頑張って雲取山荘泊まるぞ!という気分が盛り上がってきた。
2)交通機関
私は公共交通機関登山派である。新宿から朝一番に奥多摩駅に到着する電車を調べるとホリデー快速奥多摩1号である。奥多摩駅着8:30くらい。8:35には雲取山登山口である鴨沢を通るバスが出る。すると鴨沢バス停から登山スタート出来る時間は9:30くらいになるであろうと考えた。
3)コース検討
雲取山に行くコースはいくつかあるが、王道のコースらしい鴨沢スタートにすると決めた。
使用した地図はこれ。地図が細かくてわかりやすい。ちょっとした巻道もわかるように書いてある。やはり便利である。
地図上でコースを追ってみればみるほど「長いっ!」というコースである。そして私は標準的コースタイムより時間がかかっている現実を考慮すると、目標とする3時台に雲取山荘に到着出来るかどうかが肝になってきた。
そしてこのコースにはリタイアして下山するコースが無いという、奥地奥地へと進んで行く事になる。そんな時はどこどこにこの時間までに到着出来なかったら引き返す、という判断ポイントを入れた方が良いだろうと自分なりに考えた。
ポイント1:巻道ポイント
行きの七ツ石山は頂上を通らずに巻く作戦
体力温存
ポイント2:引き返すポイント
ブナ坂に13:30までに到着できなかったら戻る。
ポイント3:巻道ポイント
ブナ坂を過ぎたら雲取山荘を目指す。
巻道がある場合は全て巻道を通る。
この地図にはちょっとした巻道も全て載っているのが助かる。
ただし、巻道ではない分岐の道もあるので注意が必要と肝に命ずる。
ポイント4:頂上前の巻道ポイント
雲取山頂上経由で山荘に行くのが体力的に辛い場合、小雲取山あたりから山荘に直に行く巻道を通る。
体力に自信のない私が雲取山に一泊で行く為の作戦をあの手この手を考えてこのようになった。
よく体力に見合った山に行けという。そうでない山の場合は「遭難」するかもしれないのである。自分の思う遭難とは、怪我とか滑落とかだけじゃなく、道がわからなとか、日が沈む前に宿泊地に到着できないとかそういう事である。やはり千葉の鋸山での切ない怪我をした怖さというのはずっと心に残っている。
帰りの検討に着手!
下りは「得意!」と過信しないようにしたい。
地図を見て色々思う。
帰りは是非とも雲取山山頂を経由してから七ツ石山には行きたい。
この時、1日目に巻いた道を巻かずに行って見ようか?などなど考える。巻くか巻かないか悩ましい。なんたって2日続けて山を歩いた事がまだ無いのである。疲れ具合が全く見えない。ここは仕方がない、実際の2日目になってからの調子でどうしようか決めようと思う。
巻道でこんなに悩むなんてね。そこが体力無しの悲しいところである。
七ツ石山だけはちゃんと登ろうと決めた(その日に撤回する可能性ありにしておこう)。
七ツ石山から鴨沢に戻るか。その時地図に別の道が見えてしまった。七ツ石山から奥多摩駅方面に続く石尾根である。
気になって気になって3日間くらい地図を眺めた。途中、大きな山としての鷹ノ巣山がある。でも巻道もある。うーん、どんだけ巻道頼りにしてるんだか。
するとその先には六ツ石山だ!この前行ったばかりの山!やはり知っている道に出るというのは何と心に強い!
2日目の体調によって、鴨沢に下りるか石尾根を行くか、決めよう。あーでも登山届にはどう書こう、などとつらつら考える。考えるだけでも、楽し過ぎてワクワクしてきた。
2日目は工程が長い。鴨沢に降りる場合はそうでもないかもしれない。もしも石尾根方面へ行く事もありと考える。というか石尾根に行く事を計画にして体調不良の時は鴨沢へ、としたらいいのではと考えが収束してきた。だとすると2日目のお昼御飯として雲取山荘でお弁当を追加で頼もうと思いついた。
4)装備 買い足し
装備で不足しているものは分かっていた。
まずはレインパンツである。これはモンベルへ行った際に、1番安いレインパンツを購入。5000円くらいだったと思う。
まぁこれでいいか、レインジャケットは一応ゴアテックスだし。安いやつだけどね。
ここはやはり支出を控えてしまう。娘がまだ大学生だし、1人暮らしをしているし、娘のアパートなどの生活費やら学費やら結構なお値段をシングルマザーの私が面倒見なければならないのだ。自分の趣味に費用をかけようなんて思ってはいなかったのは確かである。
装備品追加2つ目は、ヘッドライト。これもよく行く登山ショップでワゴンセールになっていたブラックダイアモンドのである。軽くてちょうどいい。操作はしやすいが、ふとした事でスイッチオンになってしまうようなので、電池消耗に気をつけなければならないと思った。ライトの横を1回叩く、とか2回連続で叩くとかの操作をすると点滅になったり、赤いライトになったりするが、これが意外と私には難しい操作だったため、普通のライトのモードにして触らないようにスイッチオン/オフに留める事にした。
同じくワゴンセールになっていたノースフェイスの青い手袋も購入。スマホの操作が出来る用になっている。モンベル以外の山ブランドのものが少しずつ増えるのも密かな楽しみになっていた。
最後は買い足しではないが、自宅にあったエマージェンシーシートも装備に追加した。
5)何着て行くか
ゴールデンウィークの中日。雲取山荘のお知らせでも凍結箇所なしとの事なので、いつもどおりのウェアで行く事にした。
長袖シャツ(モンベルのジップネックシャツ)
ベスト(モンベルのODベスト)
サポートタイツ(ワコール スタビライクスモデル)
ショートパンツ(モンベル)
靴下
薄手フリース(モンベル シャミーズ)
ジャケット(マーモット リッジジャケット)
このうち歩いている間は薄手フリースとジャケットは着ないだろうな。ザックの中へ。
そして帽子。
さて、山小屋泊である。着替えはどうするか?を考える段階になった。
靴下と下着は替えを一つ。靴下は山小屋で履き替えて次の日にそのまま履いてくる事にした。
ウェアはもう着の身着のままにしよう。
だが、山小屋内ではどうするかを考える。荷物は少なくしたい。上はそのままでいい。問題はサポートタイツは脱ぎたい事と山は寒いので暖かくしたい事である。
サポートタイツはサポートされていない中厚手のモンベル トレールタイツに着替える事にした。
暖かいパンツにも履き替えたいが、私はロングパンツが好きではない為、買う気にならないでいた。既に手持ちだったカリマーのフリースのショートパンツを中厚手トレールタイツの上にはく事にした。ポーラテックで厚手で暖かい。ただしザック内ではかさばるが、オスプレー カイト36のザックなら大丈夫である。
スネが寒い事も考えられる為、手持ちのレッグウォーマーも持っていく事にした。
山小屋はお風呂は無いとの事。私は物心ついた頃よりお風呂に入らなかった事は無い。どんなに具合が悪くてもお風呂に入る。(正直言うと出産後の入院中はお風呂に入らない日があったが)
頭髪を洗わないでいる事が出来ないタチであった。頭髪だけは1年365日毎日洗いたい!そんなわがまま?な私に果たして山小屋泊は出来るのか超心配である!
飲み物500ml 3本 + 保温ボトル 350ml
普通のタオルを1枚持って行こう。山小屋では寝る時に枕カバーのようにまいて使いたい。自分のせいで枕を汚したら申し訳ないという思いからである。
いろいろ書いたが、まだ計画である。
実際の山行もこの記事に入れようと思ったが、ここまでであまりにも長くなってしまったので、「続く」にしよう。
ここまで悶々と1人で考え続ける。だから趣味って楽しい。
【道具考-靴下】登山用靴下
登山をする時には、当たり前だが登山用靴下を履く。
登山を始めて何年かすると登山用靴下もいろいろな履き心地がある事に気付く。
好みは人それぞれあるのだが、私が好きなタイプは
・厚手でクッション性が高い
・足にピチっとフィットして緩まない
である。
厚手/薄手は好みによるが、足にピチっとフィットしない靴下は靴の中でヨレたりすると靴擦れになるのでおススメ出来ないと感じている。
靴下のサイズの選び方は、履いた時に緩みが出ないようにピッチリした靴下を選んでいる。
例えば自分の足が23.5cmだったとしたら、
サイズ23.5-25cmといった大きめのサイズの靴下を選ばず、22-23.5cmというギリギリ自分の足が入る大きさのサイズを選んでいる。
◾️FITS
2015年に雪山用に厚手のソックスを探していた際、登山ショップでおススメされて買った。
1番厚いタイプを履いている。
厚手でクッション性も素晴らしく、足にピチっとフィットする。靴の中で決してよれないところがお気に入り。裏地はパイル織りのクッション性が気持ちいい。
あまりの快適さに追加でもう一足購入してしまった。
冬だけでなく夏も履き続けていたため、若干踵が薄くなってきた。追加でまた買おうと思っていたが、2018年頃には店舗であまり見かけなくなった。買いたいのに見つからなくて買えていない。
冬の山小屋でもFITS履いている人多し。やっぱり履き心地いいからかな。冬は絶対この靴下がいい。
また、かさばるタイプの靴下なので、履き続ける気持ちで履く。予備用は別の靴下を持ち歩くかな。
◾️ダーンタフ
厚手のものを2018年後半に購入。
暖かくクッション性もある。が、履いているうちに足の裏の部分がよれてくる感じが時々したのが気になった。
ただし、厚手ながら軽くかさばりにくく暖かいので山小屋泊時などの予備靴下としてザックに入れている。
人気のある靴下である。
自分の歩き方の不都合?で、よれるように感じてしまうのかもしれない。
◾️マーモット
マーモット売り場で見かけ、「高額な靴下!」と思いながら試しに2016年買ってみた。
雪山用ではない。夏用の薄手であるが、薄手ながらも快適なクッション性があるため、厚手好きでも気にならない厚さである、
サポート力がピッチリして足が軽くなる。左右別なので履き間違えないように。
すこぶる快適な靴下である。高いだけの事はあると思った。
ただし、色合いはかなり地味である。靴下が見えるハーフパンツで登山する時に「うーん」と思うが、機能的には良いので履いてしまう。
次に買うかというと、一足は持っていたい、いい感じの靴下のためやはり買ってしまうと思う。主に夏用として使用。何度も履いて何度も洗濯しているが、緩んだりすれて薄くなる気配なし。頑丈。
◾️ファイントラック
中厚で一年中履ける靴下。ピッチリという感じのフィット感ではなく、ゆるからずキツからずという感じ。素材の肌触りは気持ちいい。
夏でも雪山でも履ける。洗濯を繰り返すとくるぶしから履き口の部分が緩くなってしまった。ただし、足の裏や甲の部分のフィット感は変わらず。
色はファイントラックとしてはいい色。青もグレーも。
厚手過ぎず、薄手過ぎず丁度良い厚さで肌触りの良い靴下としてとりあえず一足は持っていたい靴下かな。
次に買ってみたい靴下はこれ
◾️スマートウール
雪山用靴下として買おうと思う!
使用感についてはまた後ほど。
【初級者登山】2015/04 外秩父七峰縦走 ロングコースを経験しよう
さて「いつか行こう1泊で雲取山」プロジェクトは私の心の中で静かにスタートしていた。
ステップ1: 標高差1000mを経験しよう
ステップ2: 20km以上のロングコースを経験しよう
このうち、ステップ1は一応六ツ石山で体験してみた。そして次のステップ2のロングコースを経験するにはどうしたらいいかを考えた。
そんな時にあるイベントが楽しそうで気になっていた。東武鉄道が毎年実施しているらしい「外秩父七峰縦走」というスタートから低山7個を歩きゴールまで42.195kmを歩き通すというトレッキングイベントである。
人数制限があるとの事で事前申込が必要である。
42.195kmなんて歩けるのか?平地ですら歩いた事が無い距離。不安が募るが、途中リタイア出来るポイントが何ヶ所かあり、そこから下山すると、東武バスが循環してスタートした駅までバスに乗れるという素晴らしいシステムが用意されていた。
早朝に家を出る。
最寄りの駅の始発は5:15であるが、隣の駅の始発は4時台である為、1駅歩いて電車に乗る。
池袋で東武東上線に乗り換え。ハイキングイベント用の快速電車が出ている。6時前くらいの時間であるが、激混みである。やる気が出てくる。小川駅着で受付に並びスタンプカードをもらう。
2)石尊山ー官ノ倉山
小川駅から歩き出す。登山道に入るまでがとても長い。とてもたくさんの人が歩いている。
登山道に入った途端、なかなかの渋滞。鎖場があるエリアだ。鎖を使うほどの傾斜ではないと聞いてはいたが、鎖場経験の少ない自分にとっては、鎖がないとちょっと急かなという感じである。何十人と連なって行くと、なんとなく通れてしまうものだという事を実感する。急な下りも団子で降りれば怖くない。
一旦下山する感じで車道に出る。
春の田園地帯を歩くのは、ピンクや黄色の花があちこちの畑の脇にぽっと咲いてるのを眺めるなどゆったりした気持ちになれる。
が、既になんだか疲れているのか、いつもの悩みの呼吸ゼーゼーが始まってきた。前にも書いたが、この呼吸ゼーゼーはどうやら他人の目には相当怪しく見えるようである。誰もが必ず心臓や肺の病気ではないかと疑って声をかけてくる。そういえば先日同行したスタイリッシュ女子にも「一回病院に行った方がいいのでは?」と言われ、その後何度も「病院に行ったかどうか」の確認メールが来たくらいだ。が、こちらから言えばそんなの病院になんて言えばいいのかわからない。この上なく健康なのに。
呼吸がうまく出来ない。そもそも私はどうも自分の身体を上手く使う事が出来ないのであった。上手く使うには、ある程度の知識と訓練が必要であるという事には気付いていた。まさに勉強や仕事と同じである。ただ身体については、どうしたらいいのか、まだわからない。よく登山では「吐く息に集中して。そうすると自然に新しい空気が肺に入ってくる」というアドバイスがあるが、吐く事は出来ても「どう吸えばいいのか」の答えはなかなか見つからない。この答えの一部が見つかるのは、ここからさらに3年半も先になるとは思わなかった。普通に山に登れる人は誰からも教えて貰わなくても本能で吸い方を知っている。しかしそれは無意識での事であり、吸えない人が何故吸えないのかが理解出来ないものなのだ。それ故に、当たり前すぎて説明する事も出来ないのである。私はずっとずっとその「みんなが無意識に出来る当たり前の事」を探し続けている。
状況としては吐く息に集中して呼吸しても、私の身体は酸欠状態だったのである。
3)和紙の里ー笠山
車道から和紙の里へ。いろいろな食べ物が売っている。ここで休憩している参加者も多い。和紙の里なかなか素敵。いつかゆっくり来てみたい場所だなと思った。
私も何か食べなきゃと思いつつ、食欲が出なかった為、先に進む事にした。笠山への登りに入る。なんだか、少し登ると呼吸ゼーゼーという情け無い状態が続く。
やがて休憩可能な広場に到着。トイレもある。そして地元の方が臨時屋台でハイカーをもてなしてくれる。豚汁一杯100円が暖かく美味しい。椅子もたくさん出していただいているので座って持ってきたパンを豚汁とともに食べた。一息やっとつけた気分である。梅干しとか漬物とかも売っていた。後から思えば買っておけば良かったと思うものであった。
やっと笠山のチェックポイントに到着し、笠山から下山。一旦、車道に出る。たくさんの人が楽しそうに休憩を取っている。ヒーヒーな私は気持ちがいっぱいいっぱいであった。目の前に堂平山へ上がる登山道が見えていた。
悔しいけれどこれ以上は今の私には無理だ。
リタイアの決心をする。
バス停へ下山する事にした。体力が無い事が悔しい。呼吸が上手く出来ない事が悔しい。複雑な気持ちを抱えながら白石バス停へ。下山の道はなかなか歩きづらく、そして1時間くらいかかる。
リタイアのスタンプを貰う。(2015年では、翌年続きから歩ける制度になっていた)
距離にして19kmとのことだった。
このハイキングイベントでは半分も行けなかったけれど、自分としてはこの距離は褒めてあげたいくらいの長距離であった。でも気持ちは複雑である。
ただ思うのは、いつかゴールの風景を見てみたい。
山が好きになり、登山にどんどん行きたいのに身体が気持ちに追いつかない。切ない。だけどいつか絶対克服したい。
【道具考-携帯ティッシュ】モンベル O.D.ポケットティッシュ
山用のティッシュを買おうと思った。
使ったティッシュは勿論持ち帰るつもりだが、持ち物として環境に配慮したものを持っていないと、どこかの誰かにガミガミ怒られるような気がして。(特にだれという事ではなく、世間が許さん!的な?)
モンベルに行ってみた。
ティッシュ単体売り売り切れのようで無く、ティッシュケースもついたセットになっている。ポケットティッシュとしてはなかなか高額な気がしたが、買ってみた。
https://webshop.montbell.jp/sp/goods/disp.php?product_id=1150103
ティッシュ片手に何かしようとすると結構大変で不便かな。かと言ってどこかに置くのも何だしね〜。と逡巡していたが、何と〜!
手首に巻けるティッシュケースだったとは!
買ってお得な気分になってしまった(^∇^)
ティッシュは裏と表の2個セットできるのであるが、一つにティッシュ一を、もう一つに小物など入れても良いかなという感じ。
環境に配慮したティッシュというのは少しの水気でも結構ぼろぼろになってしまう。
濡れないティッシュケースという点でもやはり必要かなと思った。