一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(3)

鴨沢から雲取山巻道を通って、雲取山荘の前に出た。

山荘前にいくつかあるベンチとテーブルにはたくさんの人が座ってバーナーでお料理をしたりコーヒーを飲んだりしている。とても楽しそうである。

もちろん、ヒーヒー言いながら到着した私も楽しくて楽しくてたまらず、ニコニコが止まらない。

到着時間は16:00。

目標では15時台だったが、少ない遅れでよかった。

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雲取山荘の全貌が見えた瞬間「おっきい!立派!」と驚いた。

こんな山深い所にこんなに素晴らしい建物が存在する事に驚愕する。山小屋すごい!と賞賛したくなる。

そして1人で疲れ果てながら歩いた先に出会った山小屋の存在に大きな安堵に包まれる。山小屋への感謝の気持ちが芽生えたのは言うまでもない。

 

1)受付

初めての山小屋である。語弊があるかもしれないので追加すると、若い頃に1回尾瀬の山小屋に泊まった事がある。その時は登山という意識はなく、計画も山小屋選定も予約も人任せで、なんとなく誘われてついて行ったような状態で山小屋という意識が薄かった。登山という趣味が始まってから今回は初めて自分で山小屋に泊まりたいと思い準備を重ねてきて、相当な思入れのある初受付が目の前に迫っている。ゆえにここを初山小屋と自分の中では思っている。

ガラス戸をガラガラと両手でゆっくり開けた。受付に真面目そうな若い青年がいた。

期待していた?「到着遅い!」というお叱りは無くホッとする。(この歳になるとたまに誰かに叱られたい)

予約した由と名前を告げる。

宿泊カードに住所名前その他を記し、料金を支払う。

トイレ、水場、夕食、朝食の時間、部屋の場所、靴は玄関のビニール袋に入れて部屋に持ち込む事等諸注意を説明してもらう。来る人ごとに説明するのは大変だろうなぁと感心して聴く。

受付周辺にはお客様はだれもいない。山小屋内は静かであった。

 

2)部屋

部屋番号を探して部屋の前に立つ。

緊張の一瞬。先に部屋にいる人には挨拶した方がいいよねやっぱり、などと思う。

ガラリと開ける。広い感じの畳の部屋だった。

部屋の真ん中には「炬燵」〜!やはり四月の山の上は肌寒いので、この暖かさは天国。

そしてそこにはショートカットの目のクリクリぢた若い女性が休んでいたので、挨拶。

「こんにちは〜、宜しくおねがいしまーす!」と言っておく。若い女性はすかさず「私、山小屋初めてなんです!」と元気に言うので、私も「私も初めてなんです!」と言った。

若い女性は「どこから来たんですか?」と問うので「鴨沢から上がってきました!疲れちゃった」と返答。「私は三峰から上がってきました。明日鴨沢に抜けます!明日朝、山頂で日の出を見るから早朝出るのでガサガサしちゃうかも。宜しくお願いします!」と、なんとも爽やかハキハキ女性であった。私は「どうぞどうぞ、大丈夫ですよ」と回答。お互い疲れて夕食までの少しの間、うとうとする。

電気ではない「豆炭の炬燵」を初めて経験。

ほのかにじんわり暖かい。いい炬燵だな。

部屋に靴箱があり、そこに自分の靴をしまう。

 

3)夜ごはん

登山をしない人にとって、山小屋=カレーというイメージがあるらしい。だが、雲取山荘は「ハンバーグ」だ。決して豪華というわけではないが、朝からいっぱい歩いて疲れた身体に優しい感じがした。運動の後は胃が縮まるようで充分な量だった。

お茶がたっぷり飲めるのが有り難い。

夜ごはんの時に山小屋の方から、食後の食器についてと、翌朝のお湯の受け取りについてご連絡あり。

ごはんはおかわり自由。申し出るとよそってもらえるシステム。

 

4)就寝

消灯時間は21時。

だが本当に1日目は疲れた。

距離もそうだが、標高差1000mを遥かに超える、そして初めての山小屋。身体の疲労と心の疲労で夜ごはんの後にたちまち睡魔が訪れる。

布団を敷く。

正方形に近い敷布団は初めて!

どうやら二つにたたむとちょうどよい敷布団の幅と厚さになる。

掛け布団と毛布あり。掛け布団のふかふかさは、もしや羽毛布団?布団カバーを透かして見ると「西川」の文字。すごー、ブランド品!山小屋すごい!

炬燵を真ん中に布団を敷く。炬燵に足を入れて寝て良いらしい。だが、寝るには炬燵が私には暑過ぎるので夜中一回足を抜いたが、それでも暖かく19:30から5:00までガッツリ眠った。

なんて気持ちいい睡眠。

夜19:30に寝るなんて日常じゃありえなけど、こんなに快適とは!身体に良い感じがする。

 

4)山荘内

鏡が廊下と部屋にあった。こういうのポイント高い。コンタクトを入れるとか、ちょっとメイクとか女性には必需品。

山の雑誌いっぱい。読み放題(^∇^)

 

5)朝&朝食

朝、眼が覚めるとショートカットな若い女性はすでに出た後だった。

もの音一つせず、さすがです。

朝食もご飯おかわり自由。おかずか足りない場合は、嬉しい事に「ふりかけ」がある。

朝からごはんおかわり(人生で朝ごはんおかわりってそうある事じゃない)する、めちゃくちゃ健康的な気分炸裂!

 

こんなに健康気分でお腹いっぱいで、帰りのコースは石尾根を歩いて奥多摩駅に向かうコースにターゲットである。登山計画書に書いておいてよかった。

お昼のお弁当を受け取り、まずは雲取山山頂に向かおう。

 

つづく