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【北アルプス】2015/10 北アルプス初級者、秋の涸沢に行ってみたい(1)

何度か北アルプスに足を運ぶようになると「涸沢」というキーワードが耳に入ってくる。

紅葉すごい とか。

布団一枚に3人で寝る とか。

人がいっぱい とか。

人が多く集まる所は苦手ではあるが、心が「行ってみたい」方向に相当傾いていた。

そう思うといてもたってもいられず、登山地図を購入。

まずは自分が行けそうかどうかを地図およびその他情報をもとに調べまくる。

等高線はどうか、とか、岩場っぽいかどうか、とか、地図があるだけで結構幸せになれる自分に気づく。

そして行く決心を固め、次に交通手段と山小屋の調査を開始。

楽しい!こういう計画作業中の高揚感と楽しさはいったいなんなんだ!

気をつける点は、北アルプスはもういつ雪が降っても良い状況であると言うこと。降雪があったら、来年まで待たなければならない。

1泊して朝起きたら一面の雪という可能性もある。念のためではあるが一応軽アイゼンも持って行こうと思った。

 

行きは毎日あるぺん号を予約しようと思ったのだが、平日と休日で行こうと思ったためあるぺん号がなかった。いろいろ探すとさわやか信州号なる夜行バスが東京ー上高地に出ているではないか!無事予約!

山小屋も電話をして無事予約出来た。

あとは、行くだけ!!まだ雪が降りませんようにと祈る。

 

夜行バスに乗るのも4回目になった。

全く苦にならないので、ホッとしている。

初めての上高地だ。それも楽しみである。

 

1)-1 上高地

バスは朝5:20頃 上高地バスターミナルに到着。

バスを下車すると、思わず「寒い!!!」と声が出る冷え込みだった。まだ真っ暗なバスターミナル。

寒いのでどこか室内にと、上高地バスターミナルにある有料トイレに駆け込む。

有料トイレ内は快適だった。広い場所があるので身支度が出来た。

身支度を済ませ、外に出て持参した朝ごはんを食べると夜が明けてきた。

よし、横尾に向かって出発だ。

今回の懸念事項は上高地バスターミナルから横尾までの距離が10kmちょっとある事である。その長い距離を歩いてから涸沢までの登りは大丈夫だろうか。心配を抱えながらスタート。

 

出発していきなり河童橋が見えた。

写真でよく見る光景に心踊る。

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横尾までは11kmの道のりであるが、平らな道は梓川沿いであり、想像よりも歩きやすい。

明神、徳沢、横尾と休暇ポイントがはっきりしているところも歩きやすい一因であろう。

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1)-2 横尾から本谷橋

横尾は涸沢方面、槍ヶ岳方面、蝶ヶ岳方面への分岐する場所だ。

横尾から涸沢方面へ曲がる。ここからは登山道。梓川にかかる橋を渡ると気持ちが引き締まる。

登山道ではあったが、本谷橋までは急な坂道やら危ない道もなく、いつもゼーゼーハーハーする私も比較的穏やかに進む事が出来た。

川沿いの道の反対側に大絶壁の山がある。その山を見ながら、山を回り込むように登山道は続く。

そういえば出発直前に見たSNSで「涸沢の紅葉は見頃を過ぎた」という書き込みがあった。

ただし横尾から本谷橋へ進むうち、木々の葉がだんだん黄色く色付いて来ているのを見ると嬉しくなってきた。

私は人生の中でわざわざ「紅葉を見に行こう」なんて思った事はなかった気がする。

そう思うと、ちょっと自分は変わってきたかもと思わずにいられない。歳をとったせいなのか、自然に触れる事が多くなったせいなのか、登山を始めたせいなのか。ただ、昔の自分より今の自分の方が偏屈さが随分減ってきて好きだ。

人の声がたくさん聞こえてきた。

本谷橋についたのだ。

青空が広がっている。

皆、河原の石の上でランチタイムだ。

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つづく