一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【はじめての雪山準備2015】スノーシューに行こうよ、って何だ?(2)

(1)から続く雪山準備。
ウェアだけじゃないでしょと思う。
まだまだ必要なものが次々と出てくる。
普通の山歩きなら「初心者セット」的な道具やウェアの一式おすすめがあるが、雪山用はそういうのはなさそうである。雪山を始めるにはすでに無雪期登山はベテランになっている想定なのか?そして雪山と一言で言っても樹林帯とか2000mくらいとか森林限界超えとかシチュエーションによって違うからか?寒さの感じ方は個人で全然違うとか、気象条件にもよるとか。
だが、この時はまだ不明である。そしてこの先いろいろ失敗する。そう言う経験も順次書いて行きたい。死なない程度に失敗を重ねながら装備を買い換えたり、追加購入していく喜びを知るようになるとはまだ気づいていない頃である。

そして手探りで初心者準備は進んでいく。

◾️装備4:雪山用手袋を買う
どうやら手袋は重要らしい。「らしい」と書いてしまうのは、この頃まだ何も知識が無かったから。スタイリッシュ女子は言う。「防寒手袋を用意しないと、指が凍傷になって、なくなっちゃうんだよ!」と。怖い事言うなぁと思ったが調べれば調べるほど「正しい」という認識になる。
どの手袋がいいか悩むが、この頃のお気に入りブランドがノースフェイスになりつつあったので(まさにスタイリッシュ女子の影響をもろに受ける)、ノースフェイスのゴツい感じの手袋を買う事にした。
試しにはめてみる。ゴツい。。
Sサイズで手の平はぴったりだが、指先が異様に余っている。何かをつかもうとすると手袋の空洞の指先が曲がって何も掴めない!指や手の平は革製のせいか固かった。
それでいいのか?と悩んだが、他に選びようもなく、そして1万5千円前後もする手袋を買う事にした。
手袋を取らずに靴紐を結んだり出来る必要があるとは知っていたが、靴紐1本つまめないが大丈夫だろうか。
さてこの手袋の使用感は実際使った時にレビューとして記述しようと思う。
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◾️装備5:インナー手袋を買う
スタイリッシュ女子はさらに言う。手袋は二重に重ねるといいんだよと。確かにそうだ。だんだん雑誌などから情報が増えていく自分。
インナー手袋を買おう。薄手のやつ。これもノースフェイスで出ているインナー手袋「光電子?」みたいなネーミングのものである。
薄手で肌触りが良い。が、その時サイズがM、Lしかなく、仕方なくMサイズを買う。ユニセックスだからぶかぶかである。手袋をはめて腕をシュッと振ると手袋が飛んでいく。どうやら手袋は大きすぎたようである。
やはりもっと時間をかけて素材やサイズ感とか慎重にした方が良かったのではないかと反省はあるが、スノーシューツアーの時期が迫っていた。そしてこの時期にはもう雪山用品で人気のあるものやいろいろサイズはすでに売り切れごめんの時期であった。


◾️装備6:雪山用靴を買う
スノーシューツアーの時期がさらに迫った頃
スタイリッシュ女子は驚いたように言う。
「えー!雪山用靴は用意しないの?!寒いと足の指が凍傷になって、指がなくなっちゃうよ!靴を買わずに指を失うか、靴を買って安全に雪山に行くかのどちらかだよ」
なんて事を言うんですかい、と私はおののく。
ここまで来て買い物が多すぎていっぱいいっぱいで、疲れ切っていた。購買意欲もわかないし、この先雪山にはもう行かないかも知れない。でも、やはり指先を失いたくないから雪山用靴を買おうか?などと頭の中でいろいろな考えが渦巻いた。
でももし買うのなら、スポルティバ がいいな。
そしてせっかく買うならアイゼンも買っておきたいな。靴だけ買って、後から12本爪アイゼンを買うとサイズ調整とか面倒そうだし、靴を買った際に全部やってもらったほうがいいんじゃないかな?アイゼンもセミワンタッチじゃなくてせっかくの靴だからワンタッチがいいな、などと新たな考えがムクムクと湧いてくる。
困った。悩む。どうする自分。
訳がわからなくなったまま、とりあえず登山ショップに行ってみよう。仕事帰りに寄った。
女性用の靴が3種類あった。ザンバランという靴は少し割引があった。スカルパ とスポルティバ もあった。
まずザンバランを試し履き。自分の足にあっている気がしなかった。
次にスポルティバ ネパール エボ GTXを試し履き。やっぱり。スポルティバ は私の足にあう。そして快適。
最後にスカルパ を試し履き。ああ、スポルティバ を履いた後は何を履いてもダメだという意識になった。
スポルティバ 。運命の一足だ。
登山ショップの若い店員さんは、まさか買うとは思っていなかったようだった。
そうしてレジで思い切って言ってみる。
「グリベル の12本爪アイゼンのエアーテックのワンタッチのも一緒に買いたいんですけど」
店員さんニッコリ微笑んで持ってきてくれ、丁寧にサイズ合わせをして、装着方法を説明してくれた。
嬉しい買い物だと心は満足である。
靴とアイゼン。あと数千円で6桁の金額になりそうだった。
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スノーシューツアーへの楽しみが膨らんでいく。
登山の金銭感覚崩壊したかも。