【初心者登山】2015/01 六ツ石山 冬の凍結石尾根を途中撤退
奥多摩方面の登山ガイドブックを買った。
人が少なく静かな山歩きがしたかったのだ。
山を登りながらのゼエゼエハーハーという荒い息づかいを誰にも聞かれたくない、というコンプレックスのせいかもしれない。
そして目に付いたのは奥多摩の六ツ石山だった。ガイドブックによると頂上は草原のようだと言うのである。そういう所に行ってみたかった。
そして奥多摩駅からバスに乗らずに歩いて行けるとのことである。
さっそく地図をいろいろ調べる。
そして初めての奥多摩駅である。写真でしか見た事がない初めての駅はドキドキする。
コース
ホリデー快速おくたま1号でJR奥多摩駅下車。
ホリデー快速おくたま号は1月でも登山客で混み合っていた。おしゃれな登山者を見るのも楽しみになっていた。
おしゃれ登山者は御嶽駅で皆降りてしまい、終点奥多摩駅に向かうのは渋い感じの登山者が少しとなっていた。
1.奥多摩駅ー石尾根登山口
奥多摩駅は改札外にトイレあり。
今回は初めての奥多摩駅利用という事で、いよいよ東京の奥地へ行くというなかなかのアドベンチャーな気分が盛り上がる。
そして登山届を書いてきた。奥多摩駅の登山ポストに入れる。
奥多摩駅から奥多摩湖方面に行くバス道路を進んでいく。車道から住宅地に入る。
登山口までは曲がりくねった舗装路をクネクネと上がっていく。
途中森の中に入る道らしきものがあり、そこが登山口では?という錯覚に見舞われ、ちょっとウロウロしたが登山口にはちゃんと「登山口」と標識があるのでまっすぐ進むべきである。
途中登山者ゼロである。やや不安。
やがて六ツ石山方面へ行く石尾根の登山口に到着。
2.冬の石尾根
登山口からは石尾根に上がる前にジグザグと上がっていく。奥多摩っぽい杉の森は美しい。
上がっていく間に身体も暑くなり、上着を脱ぐ。
木々の美しさに見とれながら、青空をチラっと眺めながら進む登山道はすっかりお気に入りになった。
やがて石尾根に上がった。そのとたんに登山道に白いものがチラチラ見え始めた。
普段雪などあまり見ない自分は雪の危なさも知らずに一歩踏み出した。
雪というよりも、つるんつるんな凍結路であり、一歩のせた片足に体重をかける事が出来ない。はじっこを進めば行けるのでは?などいろいろ試してみて10mくらい進んだが、つるんつるんであり、これ以上先に進めない状態になった。
やはり奥多摩は本格的な山であり、きちんと装備をしないと登ってはいけない山であるという事を実感した。
自分にとって山歩きにアイゼンが必要になる日が来る事を予感した。きっと雑誌に出ている軽アイゼンというのが必要なのであろう。だが、軽アイゼンを装着して、果たしてそのまま山に登れるようになるものだろうか?などなど、これからの自分の課題がまた更に増えたなぁと思いつつ、本日の登山はここで折り返して帰ることにした。
つるんつるんな道を10m進んできたが、戻るのは下りになる。相当四苦八苦して10m戻ったのは言うまでも無い。
暖かくなったらまた来よう。次こそは草原の頂上を見てみたい!
帰り、昼過ぎの奥多摩駅はうららかな陽だまりだった。次回登山のために登山ポストにある登山届用紙を一枚貰っていく事にした。
ホームに停車していたJRに乗る。
すごい装備をした登山客が結構な人数いた。
見たことも無いような大きさのザックに圧倒される。
テント泊のようだ。そしてザックにスコップも括られている。登山靴もハイキングシューズなどでは無い重そうな登山靴である。
ガチな登山者を初めてかいま見た。
むむむ、私はそこまでするつもりなのかを自分に問うてみる。いや、しないかもしれない。まだ知らない事が多すぎるのだ。
ハイキングでいける奥多摩とディープな奥多摩があり、その入口にやっと立てたような気がした。
登山というのは何と奥深いのであろうか。
学びたい気持ちが強くなった事は確かである。
ガチな登山者。カッコいい!と素直に思った。
そして「軽アイゼンを買おう」と心に誓った。