【秩父】2015/05 三峰神社 大輪バス停から登る
同期入社の山行、2回目の開催である。
今回も、実直な真面目氏と気配りが細やかな細やか氏である。
朝起きると結構な雨だった。特に中止の連絡もないので、とりあえず待ち合わせ場所の西武池袋駅に向かった。
今回の山行は秩父の三峰神社を目標に大輪バス停から登るプランである。
皆さん、集合時刻よりちょっと早めに集合です。雨でも休む系じゃないのね、私と同じで良かった。
私は若い頃から10年以上バイクツーリングを趣味にしていが、その頃も雨だからと中止した事はあまりない。やはり雨の日も安全に走れないとロングツーリングが楽しめない。また習慣として短い日帰りでもカッパ等雨避けのゲイターとか手袋とかを必ず持ち歩いていた。そう考えるとバイクツーリングも登山も基本は似ているなぁと思った。
1)レッドアロー号
西武秩父駅から指定席特急のレッドアロー号に乗車。これは行きから贅沢気分。
近況やらいろいろ話が相変わらず面白い。
年をとっても同期入社はやはり入社時の気分になるからやはり不思議である。
終点の西武秩父駅も雨だった。この辺りの山域は細やか氏の得意フィールドとの事で交通手段等お任せという自分にとってはラクラクプランである(その分ちっとも詳しくなれない。。。)
2)大輪バス停
西武秩父駅からバス乗車。
空いている。登山客ほぼ無し。大輪バス停で下車。
ここには小さな小屋のようなトイレがある。そこで身支度とレインウェアを着こんで出発。
3)三峰神社へ
大輪には三峰神社への昔の参道がある。
前回金時山でゼーゼーと息が上がって歩けなかった私を今回は先頭にして歩く事になった。
ペースが遅くてごめんね、である。
登山道脇に熊よけの鈴が所々に下がっており、それを鳴らしながら進んでいく。
激しかった雨は次第に小降りになってきた。深い森の中を進んでいく。
途中女性3人と男性1人のグループに出会う。
あの4人はどういう関係か?兄弟?とか妄想話に盛り上がったが、おそらく登山ガイド+お客様3人だろうな。
雨上がりの森はモヤにつつまれて幻想的になった。
最後のひと登りで展望台に着く。
秩父の山々が見渡せる場所である。
三峰神社の狛犬(この神社の場合オオカミですが)に迎えられ三峰神社到着。
参詣をする。その際の細やか氏の礼などはバシッと決まっていて大人だった。私はダメダメですが。
4)アフター登山
三峰神社登山のラクラクポイントとして、登ったら登山終了で下山はバスでという所。
山頂(三峰神社内)で温泉に入れるという所である。
ところがその日に限って温泉は清掃休業でした。残念。
バスを待つ間にビールで乾杯。
ほろ酔いでバス乗車。西武秩父駅で下車し、ちょっと歩くがおススメの美味い蕎麦屋へ行く。
ビールと日本酒とそばとマイタケの天ぷらと。
マイタケの天ぷらが美味しい。
いろんな山にいろいろな美味しい物があるという事を同期入社会で気付かせてもらったと思う。
宴席で次回の日程を決める。
そして山を歩きそうな誰かを誘おうという話になった。仕事をキッチリカッチリキリッとこなす「キリッと女史」に声をかけてみることにして、帰路も贅沢にレッドアロー号に乗車。
5)キリッと女史を誘う
女性という事でキリッと女史には私から連絡をしてみる事にした。
こういう時便利なのが社内メールである。絶対参加したくなる文面を考えなければ!
メールポイントは
健康が気になる年齢云々(前振り)
同期入社で最近山をのんびり歩いている云々(近況)
人間ドックでちょっと効果出たよ云々(実績)
よければ時々みんなと山を歩きませんか(勧誘)
かなぁと推敲に推敲を重ね、送信。
お返事は「いいですね。参加します。数年前に屋久島に行った事があります。その時山道具をいろいろ買いましたので。」である!
やった〜!
次回が楽しみである。
【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(4)
雲取山荘に宿泊した朝。睡眠たっぷりすぎて、すごく体調が良い。
そして快晴である。
1)雲取山へ
前日、時間と体力切れで巻いてしまった雲取山山頂へ向かう。
昨日歩いた道とは様相が異なり、なかなかの急斜面と岩場の道である。でも歩きやすい。
森に囲まれた道を上を見ながら進む。
やがて空がぽっかり広がる所が見えたら、そこは山頂である。
やっと来れた〜!大きい声で「ばんざーい」と言ってみたかったが、そこは単独登山者としてはちょっと恥ずかしくて出来なかった。誰もいなかったら言うけどね。
東京都の山頂標識と埼玉県の山頂標識あり。
山梨県の山頂標識はちょっとわからなかった(この時は)。
よーし、これから石尾根を下って行くよー!
2)七ツ石山へ
雲取山から下っていく。七ツ石山への登り返しまでの稜線歩きは素晴らしい。2000mを超える山も初めてだったし、こんなに雲が近いと思うのも人生初めてだった。こんな気分を味わってしまうと、「山 やめられない〜」と思ってしまう。
ブナ坂まで戻って来たら、昨日通った道とは別の七ツ石山への登りに進む。見晴らしの良い斜面に続くジグザグの登山道を登っていく。
うーん、なかなかきつい。。。
まだ朝だというのに、ゼーゼーとなる。休み休み体力を温存しながら進む。先は長いのだから。
やがて七ツ石山。草原みたいな山頂に腰を下ろして休憩。向こうにさっきまでいた雲取山が見える。
スコーンと気持ちいい。クセになりそうな気持ち良さである。
3)石尾根を六ツ石山方面へ
七ツ石山からいよいよ奥多摩駅方面へ下って行く。すぐに次のピーク高丸が見えるが、自分の体力不足が心配のため、今回石尾根のピークは巻く事にした。
高丸の巻道で突然視界が開ける場所に遭遇。
下界の町が見えるかなと思ったら、山また山の、山だらけ。奥多摩の山深さに改めて驚く。そして素敵な場所だなと思う。東京はなかなかの秘境である。
日陰名栗山のピークも巻いて鷹ノ巣山避難小屋前に到着。トイレとテーブルがある絶好の休憩ポイント。
誰もいない。ここで早めのお昼休憩である。雲取山荘のお弁当を広げる。汗をかいた後の大量の昆布の佃煮入りお弁当は美味しい。
さて鷹ノ巣山の巻道を進むと石尾根縦走路と平行に進む登山道の方へそのまま進みそうになる。1箇所「石尾根縦走路へ」という標識があるので数メートル高い石尾根縦走路へ戻る道を行く(どちらに行っても同じ場所に出るんですが)。
鷹ノ巣山を巻いた後は緩やかなアップダウン。緩やかな開けた場所を縫うように進む。ブナの木だろうか?大きめの木が多い。
そしてカラ沢の頭らしき場所に到着。
久々に「おおっ」と思う下り道に出る。かなりの急斜面を小刻みにジグザグと降りる。
石尾根は六ツ石山まではピークを巻いたとしても地味にアップダウンが続く。
そして六ツ石山への登り返しで登りは終了。
ヒーヒーではあるが、登りっぱなしのゼーゼーさは出ない。概ね平坦という印象である。
六ツ石山山頂への分岐点に出た。ここからは見た事がある道だ。心強い。
4)六ツ石山から奥多摩駅へ
六ツ石山からは石尾根をダイナミックに下って行く。だんだんと気温も高くなり、山の上はまだ冬っぽかったが、下って行くと木の芽吹きが目につくようになる。冬の終わりから春に一気に変わっていくのを肌で感じる。
石尾根も終わりに近づく。
いつもの奥多摩らしい杉の森を下って登山口。舗装路から矢印に従いJR奥多摩駅に到着。
15時台のホリデー快速 東京行きに乗車。
2日目は雲取山荘から雲取山と七ツ石山を超えて石尾根をJR奥多摩駅まで歩ききった。
こんな長い距離は初めてであり、自分なりに相当の達成感を感じた。楽しかった。心から楽しかった。そして嬉しかった。
初めての1泊登山。計画段階から緊張と不安で押し潰されそうになった事もある。
山に泊まるって気持ちいい!
山が好き!!
もっともっと山に行きたい!!!
次の計画を立てよう!!!
【山道具考-山ウェア】ソフトシェルが好きMAMMUT編
山に何度も行くようになると、自分がどんな時にウェアで不快に感じるかが分かってくる。
おそらくそれは人によって感じ方が違う個人差はあるとは思う。
私の場合は、とりわけ蒸れによる暑さである。
その中でも二の腕部分が暑くてたまらないというのが苦手である。
春夏の森林限界以下(無雪期)では長袖シャツ+半袖Tシャツで主に行動する。だがそれよりも寒い事があるかもしれない森林限界超えとかやや気温が下がる秋とかにさらにもう一枚上に着たい時が出てきた。
その時何を着るかである。
当初はレインウェアのゴアテックスジャケットを着てみたり、もう一つ持ってるジャケットを着てみたりしたのだが、暑くて暑くて気持ち悪くなってしまう。
なぜそんなに暑がりかというと、後になってわかったような気になったのだが、体力がマジ少ない時は100〜120%のフル稼動で行動していると相当暑くオーバーヒートになりやすい。そして少し体力がついてきてやや余裕が出来てくると60〜80%稼動くらいになると身体の暑さが和らいでくる。そこも個人差は激しいとは思う。
では、薄いフリースはどうなのかというとこれはこれで快適である。ただし、風が強いと抜けてしまい寒さを感じてしまうので、もう少し風をよけれたらと思う。
そんな時、蒸れないで暑くない風からも守ってくれる一枚羽織れるジャケットは無いのか?と探してみたら、そういう時にソフトシェルなんではないかと思った次第である。
本当にそうなのかどうなのか人に聞けば良いのかもしれなが、聞く人もおらず、そして誰かに聞きたいとも思わない自分は「買って試そう」派である。人の意見があればとりあえず聞くかもしれないが、個人差があるのは何度も言った通りである。
暑いからという理由でソフトシェルを考える人もいれば、別の用途でソフトシェルの事を考えている人もいるかもしれない。他人がどういう基準でどう思うかを理解するのは難しい。自分が間違った解釈をするかもしれないので参考程度にした方が良いと感じる。
それこそあなたにはあなたにはあったものを、私には私にあったものをと思う。
◾︎買って試そう〜!コーナー
【2016年購入】
MAMMUT
Softec Granite Fooded その1
20,000円以下で買えるジャケット。
購入時、脂肪付きまくりだった私は女性用が入らず(背中に横じわが出てしまいキッツキツに見えた)、男性用のXSサイズを購入。
女性用のMサイズは日本のLサイズ相当になる。
白にしてみた。
無雪期登山にこんなに快適なジャケットがあるとはと驚きを通り越して感動を覚える。
あくまでも登山時に一枚羽織りたい時に羽織るものである。夏だと休憩時に着たりする。稜線だと夏でも着る。
快適すぎて手放せない一着になった。ヘビロテである。超ヘビロテである。
1年中着る。
冬の低山でも着る。冬は電車バス乗車中に寒いなと感じる時もあり、ソフトシェル下に薄手フリースを着る重ね着であるが、登山中はフリースは脱ぐ。
重ね着をするかもといって大きめのサイズを選ぶ必要はない。
マムートのジャケットがすごいなと思う理由はすそからウエストまでがぴったりで胸から肩、二の腕周りにゆとりがあるため、腕をあげてもすそが持ち上がったりしない、いわゆる着崩れないのである。フィットしているのに動きやすい。「体温快適で自由でーす」と叫びたくなる。
このお値段でこの機能で着崩れない。マムート のソフトシェルファンになる。
追加するとフロントファスナーがダブルジッパーである。重ね着とかでファスナー苦しいとか、少しは空気入れたいけど首もとのファスナーは上まで上げたい時に下側が開くファスナー便利すぎである。体温調節がしやすい。
【2017年購入】
MAMMUT
Softec Granite Fooded その2
2016年購入のジャケットが快適すぎて1年が経った頃、登山ショップで同じジャケットの黒を見かけた。レディースである。昨年レディースが着られなかった自分としては、入るか入らないか試してみたくなったので。
レディースMサイズ試着(日本Lサイズ)。
あれ?緩くて逆にシワ出ちゃう。
レディースSサイズ試着(日本Mサイズ)。
あれ?入る!!!
入らなかったサイズが入る嬉しさと黒が欲しかったのが相まって、即決購入。
レディースのせいか?それとも年が改まって改良があったのか、軽くかさばりも小さくなったようである。
体温が快適であるのは同じ。暑くなく寒くないという温度うんぬんを感じさせない所が重要だと思う。
【2018年購入】
MAMMUT
Softec Granite Fooded その3
2018年になり、また登山ショップで同じジャケットを見つけた。
この年は驚きあり。
薄さ半分になっている!軽い!かさばらない!
驚愕の変貌というか、進化していた!軽量化のためか縫い目がないような圧着?に変わっている?
やばい!超欲しい!
値段も値上りしていない。
今度は青だ。
試着。あれ?レディースSサイズが若干小さく感じる。
悩んだ挙句、レディースMサイズを購入したが、結果やはり大きすぎた。なので出番少ない。Sサイズに買い換えたい(;ω;)
【2018年購入】
MAMMUT
Ultimate Hoody (アルティメットフーディー)
このソフトシェルに手を出す日が来るとは思っていなかった。
高額なのである。Softec Granite Hoodyの2倍以上の価格になる。
秋冬の寒くて風の強い日、「そのジャケットにはウィンドストッパーなのか」という問いにハッとしたのである。Softecはウィンドストッパーではない。ウィンドストッパーのソフトシェルが欲しくて購入に至った。
(ウィンドストッパーについてはググってね)
Softec Granite Hoodyよりも厚手でややズッシリしている。秋冬のキンキンに寒い時の行動着としてとても役に立っている。厚手だから暑いかと思いきや二の腕から脇全部が開くようになっていて温度調整がやりやすい。しかも脇のラインはダブルジッパー。
フロントジッパーがダブルジッパーでないのはやや残念であるが、両脇がダブルジッパーなので良しとしている。
今回も黒を購入。ロゴが目立ちにくいので、普段も着れそう、、、、。
そんなこんなで、ソフトシェル、フル活用中。
ただし、やはりと言うか、やや体力向上してくると(標準から見てまだまだなのだが)、ハードシェルでも蒸して辛いという事が少しずつ減っていく事を実感している。
登山を通して得られる身体の変化も楽しみの一つである。
【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(3)
山荘前にいくつかあるベンチとテーブルにはたくさんの人が座ってバーナーでお料理をしたりコーヒーを飲んだりしている。とても楽しそうである。
もちろん、ヒーヒー言いながら到着した私も楽しくて楽しくてたまらず、ニコニコが止まらない。
到着時間は16:00。
目標では15時台だったが、少ない遅れでよかった。
雲取山荘の全貌が見えた瞬間「おっきい!立派!」と驚いた。
こんな山深い所にこんなに素晴らしい建物が存在する事に驚愕する。山小屋すごい!と賞賛したくなる。
そして1人で疲れ果てながら歩いた先に出会った山小屋の存在に大きな安堵に包まれる。山小屋への感謝の気持ちが芽生えたのは言うまでもない。
1)受付
初めての山小屋である。語弊があるかもしれないので追加すると、若い頃に1回尾瀬の山小屋に泊まった事がある。その時は登山という意識はなく、計画も山小屋選定も予約も人任せで、なんとなく誘われてついて行ったような状態で山小屋という意識が薄かった。登山という趣味が始まってから今回は初めて自分で山小屋に泊まりたいと思い準備を重ねてきて、相当な思入れのある初受付が目の前に迫っている。ゆえにここを初山小屋と自分の中では思っている。
ガラス戸をガラガラと両手でゆっくり開けた。受付に真面目そうな若い青年がいた。
期待していた?「到着遅い!」というお叱りは無くホッとする。(この歳になるとたまに誰かに叱られたい)
予約した由と名前を告げる。
宿泊カードに住所名前その他を記し、料金を支払う。
トイレ、水場、夕食、朝食の時間、部屋の場所、靴は玄関のビニール袋に入れて部屋に持ち込む事等諸注意を説明してもらう。来る人ごとに説明するのは大変だろうなぁと感心して聴く。
受付周辺にはお客様はだれもいない。山小屋内は静かであった。
2)部屋
部屋番号を探して部屋の前に立つ。
緊張の一瞬。先に部屋にいる人には挨拶した方がいいよねやっぱり、などと思う。
ガラリと開ける。広い感じの畳の部屋だった。
部屋の真ん中には「炬燵」〜!やはり四月の山の上は肌寒いので、この暖かさは天国。
そしてそこにはショートカットの目のクリクリぢた若い女性が休んでいたので、挨拶。
「こんにちは〜、宜しくおねがいしまーす!」と言っておく。若い女性はすかさず「私、山小屋初めてなんです!」と元気に言うので、私も「私も初めてなんです!」と言った。
若い女性は「どこから来たんですか?」と問うので「鴨沢から上がってきました!疲れちゃった」と返答。「私は三峰から上がってきました。明日鴨沢に抜けます!明日朝、山頂で日の出を見るから早朝出るのでガサガサしちゃうかも。宜しくお願いします!」と、なんとも爽やかハキハキ女性であった。私は「どうぞどうぞ、大丈夫ですよ」と回答。お互い疲れて夕食までの少しの間、うとうとする。
電気ではない「豆炭の炬燵」を初めて経験。
ほのかにじんわり暖かい。いい炬燵だな。
部屋に靴箱があり、そこに自分の靴をしまう。
3)夜ごはん
登山をしない人にとって、山小屋=カレーというイメージがあるらしい。だが、雲取山荘は「ハンバーグ」だ。決して豪華というわけではないが、朝からいっぱい歩いて疲れた身体に優しい感じがした。運動の後は胃が縮まるようで充分な量だった。
お茶がたっぷり飲めるのが有り難い。
夜ごはんの時に山小屋の方から、食後の食器についてと、翌朝のお湯の受け取りについてご連絡あり。
ごはんはおかわり自由。申し出るとよそってもらえるシステム。
4)就寝
消灯時間は21時。
だが本当に1日目は疲れた。
距離もそうだが、標高差1000mを遥かに超える、そして初めての山小屋。身体の疲労と心の疲労で夜ごはんの後にたちまち睡魔が訪れる。
布団を敷く。
正方形に近い敷布団は初めて!
どうやら二つにたたむとちょうどよい敷布団の幅と厚さになる。
掛け布団と毛布あり。掛け布団のふかふかさは、もしや羽毛布団?布団カバーを透かして見ると「西川」の文字。すごー、ブランド品!山小屋すごい!
炬燵を真ん中に布団を敷く。炬燵に足を入れて寝て良いらしい。だが、寝るには炬燵が私には暑過ぎるので夜中一回足を抜いたが、それでも暖かく19:30から5:00までガッツリ眠った。
なんて気持ちいい睡眠。
夜19:30に寝るなんて日常じゃありえなけど、こんなに快適とは!身体に良い感じがする。
4)山荘内
鏡が廊下と部屋にあった。こういうのポイント高い。コンタクトを入れるとか、ちょっとメイクとか女性には必需品。
山の雑誌いっぱい。読み放題(^∇^)
5)朝&朝食
朝、眼が覚めるとショートカットな若い女性はすでに出た後だった。
もの音一つせず、さすがです。
朝食もご飯おかわり自由。おかずか足りない場合は、嬉しい事に「ふりかけ」がある。
朝からごはんおかわり(人生で朝ごはんおかわりってそうある事じゃない)する、めちゃくちゃ健康的な気分炸裂!
こんなに健康気分でお腹いっぱいで、帰りのコースは石尾根を歩いて奥多摩駅に向かうコースにターゲットである。登山計画書に書いておいてよかった。
お昼のお弁当を受け取り、まずは雲取山山頂に向かおう。
つづく
【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(2)
鴨沢の登山口から歩き始めた。
やがて道はアスファルトから登山道になる。
ゆっくりだ、ゆっくりと歩くのだ、この先は長い。ゆっくりでも既に息が上がり始める。脇を何人もの登山者に追い越してもらった。
苦しいと思った矢先にまたアスファルトの道に出た。
そのアスファルトの先に「雲取山登山口」と書かれてある。やっと登山口かーい!
1)堂所を過ぎてブナ坂へ
登山口からは緩やかな登山道を登っていく。
緩いというのは間違いかもしれない。急じゃない、緩くもない、じわじわと苦しい登り坂が続いて行く。
呼吸を整えながらゆっくりゆっくり登る。激しい段差が無いのがやや助かる。もっと山を楽しめればいいのだが、この時は山小屋まで行けるか行けないかが気になって仕方がなく、いっぱいいっぱいの状態で上がっていった。
登山道はトラバースしていくような道であり、山側も谷側も急斜面が多く、休める場所が無い。
ところどころ登山道脇に休めるくらいの場所が出てきた。腰を下ろしておにぎり休憩である。初めての長い行程であるが、登山者は結構いて、気軽に「今日は山荘ですか?」とか短いやり取りがある。勇気づけられる。この登山道を歩く人は雲取山荘を山荘と省略して話すようであると気付く。
不安いっぱいで始まったが、次第に落ち着く心が出てきて、奥多摩の森の深さを感じながら登って行く事が出来た。やっぱり登山って素敵。
「堂所」を過ぎると、やがてまむし岩についた。そこにはまむし岩なんてどこにも書いていないが、地図にあったのだ。まむし岩でまたまたおにぎりタイム。
予定していた時間結構ギリギリである。七ツ石山を巻いて行く。第1のチェックポイントのブナ坂まで予定時刻13:30までに着けるかどうか微妙な感じだ。
まむし岩から先、巻道の登山道は狭くなって、山側、谷側ともなかなか急峻である。気を緩めると落ちそうで、少しぞっとする。
七ツ石山の巻き道はなかなかのロングコースである。もう呼吸はヒーヒーとなっている。路肩のある場所で所どころ休憩を取った。
単独の男性が「こんにちは」と言いながら抜いて行った。私も「こんにちは、ちょっと疲れちゃいました」と言った。
「もう少しでブナ坂ですよ」とにっこりして、そのまま行った。
ブナ坂という言葉に元気をもらった。そう、写真でしか見た事がなかったブナ坂をこの目でもうすぐ見られるのだという喜びが湧いてきたのだ。
長く感じた巻き道も終わりが見えてきた。
何人かの登山者がブナ坂の標識のところで休憩していた。ああ、ブナ坂。来たかった。やっと来れた。
時刻は当初の計画より15分遅れるという微妙な感じである。その時は心はすでに決まっていた。このまま進もう。
2)石尾根
ブナ坂からは稜線である。
憧れの稜線歩きがとうとう実現する。石尾根である。
少し歩くと、逢いたかった木に会えました。想像よりもはるかに大きいダンシングツリー。
そして振り返ると石尾根!
嬉しさが込み上げる。
奥多摩小屋とその気持ち良さげなテント場の横を通過する。ここにテントとか、まじ気持ち良さそう!
テント場を過ぎるとググッと上がる斜面。ヨモギの頭へのジグザグの登り坂。実はここも巻ける箇所であったが、なんだか登りたくなったのだ。
ここから雲取山山頂に至る道まで、急な坂があと2箇所。
平坦と急が交互にやってくる感じだ。
山の気持ち良さとは裏腹に、疲労が溜まってきていて、足取りがどんどん重くなる。
ここまで来てまた不安が膨らんでくる。
そして雲取山荘への巻道の分岐に到達。
本日は雲取山荘へ直行する事にする。
七ツ石山と同じくらい長く感じる巻道である。
今まで巻道というと、とても短いものを想定していたが、20分〜50分も巻道というとなかなか長距離に感じる。初めての長い巻道はとても心細いが、足を止められないので先に進む。すでにノロノロ状態。
疲労困憊してやや朦朧のまま歩き続けると、やがて人の話声やら笑い声が聞こえた。そして木々の間からチラリと建物の一部が見えた。
着いた。。。。夢にまで見た雲取山荘。。
つづく
【奥多摩】2015/04 雲取山 初めての1泊登山(1)
1.出発
2015年のゴールデンウィークが始まった。
いよいよ雲取山登山実行の日が来た。
地元の駅を始発で出発。冷え込みもせず、暑くもない、春!という感じの季節である。
首尾よく新宿からホリデー快速おくたま1号に乗った。出がけにコンビニでおにぎり4個とチョコレートを買った。実のところこの頃は「行動食の大切さ」を何もわかっていなかった。自分に必要な行動食の量も分かっていなかった。ただし、結果としておにぎり4個は1日目の行動食として妥当な良であった。
やがて奥多摩駅に着いた。駅のトイレに寄りやすいように2両目に乗って正解だった。
2両目が改札への階段を降りやすい。改札を出た右側にトイレがある。さっと寄って出てくると、トイレはもう長蛇の列だった。
駅前は登山客でごった返している。
鴨沢方面へ行くバス停にも長蛇の列である。乗れなかったらどうなるの?という不安をよそに臨時便が増発される。座れてラッキーだった。
バスは相当混みあっている。登山客しかいない。クネクネとした道をバスは進む。混んでいるし、自分のザックが嵩張るが周りの人のザックも嵩張る。人とザックで満パイの状態が、あまりにも非日常感たっぷりで思わずチョイ笑いしてしまう。
鴨沢で降りれなかったらどうしよう!とまたまた不安が出てきたが、鴨沢バス停でほぼ全員が下車した。降りたはいいが、さてどこが登山口?と周りを見回す。屋根のあるベンチの横の鉄階段をザックを背負った人々が上がっていく。そこか〜。
少しだけアスファルトの急坂を上がっていく。
ひー、既に疲れている!先が思いやられる
( ̄∀ ̄)
振り返ると新緑の山がやけに眩しく感じられた。自然って迫力あるなぁ。
スタートしたばかりだが、「続く」。
【初級者登山】2015/04 そして雲取山へ 初めての山小屋泊 計画編
かねてより温めていた一泊登山をいよいよ実行する時がきた。行き先は東京 雲取山で宿泊は雲取山荘である。時期はゴールデンウィークの4月中の休日と平日となっている2日間である。
泊りがけで行く登山は私にとって快適なのか、それとも二度とご免だになるのかは、まだわからない。
1.計画
1)雲取山荘 予約
まずは雲取山荘に泊まるにはどうしたら良いかを調べてみた。ネットは便利だ。雲取山荘のウェブサイトが見つかった。予約するには、件名と予約事項を記載してメールで予約可能との事。便利である。翌日くらいに予約受けましたのメールの返信がきた。メールの最後に「お気をつけて登山をお楽しみ下さい」というような一文に頑張って雲取山荘泊まるぞ!という気分が盛り上がってきた。
2)交通機関
私は公共交通機関登山派である。新宿から朝一番に奥多摩駅に到着する電車を調べるとホリデー快速奥多摩1号である。奥多摩駅着8:30くらい。8:35には雲取山登山口である鴨沢を通るバスが出る。すると鴨沢バス停から登山スタート出来る時間は9:30くらいになるであろうと考えた。
3)コース検討
雲取山に行くコースはいくつかあるが、王道のコースらしい鴨沢スタートにすると決めた。
使用した地図はこれ。地図が細かくてわかりやすい。ちょっとした巻道もわかるように書いてある。やはり便利である。
地図上でコースを追ってみればみるほど「長いっ!」というコースである。そして私は標準的コースタイムより時間がかかっている現実を考慮すると、目標とする3時台に雲取山荘に到着出来るかどうかが肝になってきた。
そしてこのコースにはリタイアして下山するコースが無いという、奥地奥地へと進んで行く事になる。そんな時はどこどこにこの時間までに到着出来なかったら引き返す、という判断ポイントを入れた方が良いだろうと自分なりに考えた。
ポイント1:巻道ポイント
行きの七ツ石山は頂上を通らずに巻く作戦
体力温存
ポイント2:引き返すポイント
ブナ坂に13:30までに到着できなかったら戻る。
ポイント3:巻道ポイント
ブナ坂を過ぎたら雲取山荘を目指す。
巻道がある場合は全て巻道を通る。
この地図にはちょっとした巻道も全て載っているのが助かる。
ただし、巻道ではない分岐の道もあるので注意が必要と肝に命ずる。
ポイント4:頂上前の巻道ポイント
雲取山頂上経由で山荘に行くのが体力的に辛い場合、小雲取山あたりから山荘に直に行く巻道を通る。
体力に自信のない私が雲取山に一泊で行く為の作戦をあの手この手を考えてこのようになった。
よく体力に見合った山に行けという。そうでない山の場合は「遭難」するかもしれないのである。自分の思う遭難とは、怪我とか滑落とかだけじゃなく、道がわからなとか、日が沈む前に宿泊地に到着できないとかそういう事である。やはり千葉の鋸山での切ない怪我をした怖さというのはずっと心に残っている。
帰りの検討に着手!
下りは「得意!」と過信しないようにしたい。
地図を見て色々思う。
帰りは是非とも雲取山山頂を経由してから七ツ石山には行きたい。
この時、1日目に巻いた道を巻かずに行って見ようか?などなど考える。巻くか巻かないか悩ましい。なんたって2日続けて山を歩いた事がまだ無いのである。疲れ具合が全く見えない。ここは仕方がない、実際の2日目になってからの調子でどうしようか決めようと思う。
巻道でこんなに悩むなんてね。そこが体力無しの悲しいところである。
七ツ石山だけはちゃんと登ろうと決めた(その日に撤回する可能性ありにしておこう)。
七ツ石山から鴨沢に戻るか。その時地図に別の道が見えてしまった。七ツ石山から奥多摩駅方面に続く石尾根である。
気になって気になって3日間くらい地図を眺めた。途中、大きな山としての鷹ノ巣山がある。でも巻道もある。うーん、どんだけ巻道頼りにしてるんだか。
するとその先には六ツ石山だ!この前行ったばかりの山!やはり知っている道に出るというのは何と心に強い!
2日目の体調によって、鴨沢に下りるか石尾根を行くか、決めよう。あーでも登山届にはどう書こう、などとつらつら考える。考えるだけでも、楽し過ぎてワクワクしてきた。
2日目は工程が長い。鴨沢に降りる場合はそうでもないかもしれない。もしも石尾根方面へ行く事もありと考える。というか石尾根に行く事を計画にして体調不良の時は鴨沢へ、としたらいいのではと考えが収束してきた。だとすると2日目のお昼御飯として雲取山荘でお弁当を追加で頼もうと思いついた。
4)装備 買い足し
装備で不足しているものは分かっていた。
まずはレインパンツである。これはモンベルへ行った際に、1番安いレインパンツを購入。5000円くらいだったと思う。
まぁこれでいいか、レインジャケットは一応ゴアテックスだし。安いやつだけどね。
ここはやはり支出を控えてしまう。娘がまだ大学生だし、1人暮らしをしているし、娘のアパートなどの生活費やら学費やら結構なお値段をシングルマザーの私が面倒見なければならないのだ。自分の趣味に費用をかけようなんて思ってはいなかったのは確かである。
装備品追加2つ目は、ヘッドライト。これもよく行く登山ショップでワゴンセールになっていたブラックダイアモンドのである。軽くてちょうどいい。操作はしやすいが、ふとした事でスイッチオンになってしまうようなので、電池消耗に気をつけなければならないと思った。ライトの横を1回叩く、とか2回連続で叩くとかの操作をすると点滅になったり、赤いライトになったりするが、これが意外と私には難しい操作だったため、普通のライトのモードにして触らないようにスイッチオン/オフに留める事にした。
同じくワゴンセールになっていたノースフェイスの青い手袋も購入。スマホの操作が出来る用になっている。モンベル以外の山ブランドのものが少しずつ増えるのも密かな楽しみになっていた。
最後は買い足しではないが、自宅にあったエマージェンシーシートも装備に追加した。
5)何着て行くか
ゴールデンウィークの中日。雲取山荘のお知らせでも凍結箇所なしとの事なので、いつもどおりのウェアで行く事にした。
長袖シャツ(モンベルのジップネックシャツ)
ベスト(モンベルのODベスト)
サポートタイツ(ワコール スタビライクスモデル)
ショートパンツ(モンベル)
靴下
薄手フリース(モンベル シャミーズ)
ジャケット(マーモット リッジジャケット)
このうち歩いている間は薄手フリースとジャケットは着ないだろうな。ザックの中へ。
そして帽子。
さて、山小屋泊である。着替えはどうするか?を考える段階になった。
靴下と下着は替えを一つ。靴下は山小屋で履き替えて次の日にそのまま履いてくる事にした。
ウェアはもう着の身着のままにしよう。
だが、山小屋内ではどうするかを考える。荷物は少なくしたい。上はそのままでいい。問題はサポートタイツは脱ぎたい事と山は寒いので暖かくしたい事である。
サポートタイツはサポートされていない中厚手のモンベル トレールタイツに着替える事にした。
暖かいパンツにも履き替えたいが、私はロングパンツが好きではない為、買う気にならないでいた。既に手持ちだったカリマーのフリースのショートパンツを中厚手トレールタイツの上にはく事にした。ポーラテックで厚手で暖かい。ただしザック内ではかさばるが、オスプレー カイト36のザックなら大丈夫である。
スネが寒い事も考えられる為、手持ちのレッグウォーマーも持っていく事にした。
山小屋はお風呂は無いとの事。私は物心ついた頃よりお風呂に入らなかった事は無い。どんなに具合が悪くてもお風呂に入る。(正直言うと出産後の入院中はお風呂に入らない日があったが)
頭髪を洗わないでいる事が出来ないタチであった。頭髪だけは1年365日毎日洗いたい!そんなわがまま?な私に果たして山小屋泊は出来るのか超心配である!
飲み物500ml 3本 + 保温ボトル 350ml
普通のタオルを1枚持って行こう。山小屋では寝る時に枕カバーのようにまいて使いたい。自分のせいで枕を汚したら申し訳ないという思いからである。
いろいろ書いたが、まだ計画である。
実際の山行もこの記事に入れようと思ったが、ここまでであまりにも長くなってしまったので、「続く」にしよう。
ここまで悶々と1人で考え続ける。だから趣味って楽しい。