【初級者登山】2015/03 六ツ石山 登山目標を作る
あつかましいと思いつつ、初心者を初級者に勝手にバージョンアップした。ここには気持ちの変化が入っている。目標を持つ事にした。山の事を知れば知るほど、見たい景色は日帰りでは見る事が出来ないという事に気付いたのだ。
そして目標を立ててみた。
目標
1泊2日で山に行って見よう!
山小屋に泊まってみよう!
この目標を達成するまでにクリアにしなければならない課題は次の通り。
1)山と山小屋を決める。
2)その山に行くための体力、技術力を調べる。
不足している場合に何をすべきかをリストアップする。
3)山小屋の予約方法を確認する。
4)登山計画を立案し、登山計画を立てる。
5)装備品に不足はないか確認する。
そして課題を次のように検討した。
課題1)何度か行っている山域で比較的メジャーな1泊2日で紹介されている奥多摩の雲取山に行く。宿泊は雲取山荘。
課題2)距離が長い。片道17kmくらい。
標高差が登山口〜山頂まで1500mある。
自分が苦手としている岩場は無い。
自身の問題点
①長距離の経験がまだ無い
②標高差1000m以上の経験がまだ無い
課題3)雲取山荘のWebsite にてメールで予約可能である事を確認。件名、本文に記載すべき事があるため間違いないよう写し書き。
課題4)長距離で標高差も大きい。
そして電車バスを乗り継いで行くと登山口スタート時間が9:30くらいになる。途中エスケープルートが無い。どこかのポイント地点を定め、決めた時間までに到着出来なかった場合に戻る事を検討する。具体的には追加検討。
課題5)足りないものあり!
レインパンツ!!
ヘッドライト!!
水用のボトル!!
と、前置きが長くなってしまったが、問題点として挙げた「標高差1000mくらいの山を経験する」して自分の体力で可能かどうか確認するため、標高差約1000mの奥多摩湖から六ツ石山へ登って見る事にしたのだ。
コース
JR奥多摩駅 (バス)ー水根バス停下車
水根ー六ツ石山ー石尾根ーJR奥多摩駅
1)JR奥多摩駅ー水根バス停ー登山口
JR奥多摩駅からバスに乗り、奥多摩湖バス停の一つ手前水根で下車。
バスは混んでいたが、水根バス停で降りる人は私だけ。六ツ石山、鷹ノ巣山の標識があり、それに従いアスファルトの道を上がっていく。民家の玄関先をかすめ、畑の間の道を通ると森の入口。そこが登山口である。
2)登山口〜六ツ石山
奥多摩っぽい杉林の間の急坂を上がる。
急坂過ぎてなかなか苦しい道である。一歩ずつ進む事の大切さを堪能しながら歩く。やや傾斜の緩くなった所で、登山道の両側で木の様子が全く違う所あり。片方はシャキーンと真っ直ぐに立つ杉、片方は自然のぶなの林である。どちらにしろ木というのは人の心を鎮めてくれるなぁ。
山頂が近づく。春3月ではまだ新緑も出ないのだが、確実に陽射しは暖かく空気が春っぽい。
そして山頂。
草原であるが、まだ枯野のようだ。
約3時間登りっぱなしで登頂だ。外人とご夫婦と単独女性がいた。皆ランチタイムだ。
単独女性はバーナーで沸かした鍋の中に、棒ラーメンを入れた所だった。雑誌では「山で棒ラーメン」を見た事があったがリアルでは初めて見た。美味しそうだった。
六ツ石山は広めの草原となっているのどかな場所だった。知名度が低いのか人も少なく、途中誰にも合わなかった。樹林帯の暗めの急登は苦しかったが、でも楽しいと思えた。密かに六ツ石山が好きになった。
3)六ツ石山ー石尾根ーJR奥多摩駅
六ツ石山を後にして、石尾根方面に下山。
静かで緩やかな下り道を歩いていく。
石尾根というのはなんて快適な道なんだろう。歩いている事が嬉しくて嬉しくてたまらない気分になった。楽しいってこういうことだよね。遊ぶってこういう事だよね。楽しい石尾根も終わりになり杉の樹林帯をジグザグに下る。ここは数ヶ月前に石尾根から六ツ石山に行こうとして凍結の為撤退した道であり、どこもかしこも見覚えのある道だった。安心感が出てくる。
やがてアスファルトの道に出ると、登山者の方が何人か奥多摩駅方面に向かっていた。人気のある鷹ノ巣山方面からの帰りだろうか。
1人の登山者が私を追い抜き様に「どこの山に行ってきたの?」と聞いてきた。「六ツ石山です!」と答えると、聞いた本人は「???・・・」と言葉が出ない。六ツ石山とはなんとコメントしていいかわからない、きっとそういう山なのであろう。だが、私は六ツ石山がすっかり好きになってしまった。
六ツ石山に登って、とりあえず標高差1000mは大丈夫かもしれない。だが目標の雲取山は標高差1500mである。でもこの日少しだけ自分自身も成長出来たような気がして、雲取山1泊2日の山行計画を進める事にした。
山がますます楽しくてたまらない!!
JR奥多摩駅から、心地よい疲れに浸りながら、ウトウトして帰宅。