一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【中型ザック 2019】オスプレー カイト 36 2019年リニューアルで衝動買い!

2015年にザックはオスプレー カイト 36を購入した。ザックそのものは気に入っているがメッシュのポケット全部がのびのびとなり、ちょっと見た目が恥ずかしくなってきた。ほかは全く痛まないが。

その後、オスプレー カイトは2016年にもリニューアルしているが、その時はまだ買い替えたい衝動までには至らなかった。

2019年GW、たまたま登山靴を見に行ったショップで対応待ちをしていると横にザックが並んでいた。あれ?なかなかいい感じと思って見たザックがオスプレー カイトの2019年リニューアル版である。

そして色々見た。

でもって、、、、、衝動買い!

 

オスプレー カイトはオスプレー  ケストレルの女性版である。サイズとしては36リットルと46リットルがある。自分の古いのは36リットルだったから次は46リットルがいいのではとも思ったが、自分が持って歩ける限界を考えると36リットルサイズが最適という判断だ。己れを知れば己れの限界もわかってくるようになった。

荷物は軽く、厳選し、必須の持ち物は軽量化し、不必要なもの(余分な着替えとか)は持たない、など経験が増えてくると荷物がどんどん減ってくる(コンパクトに軽量化してくる)感じになってきたこともある。

もっと持って歩きたい、と思うなら体力が必要だし、歩るき続ける技術が追随しないとただの苦しい山歩きになってしまう。そんなのは嫌なのだ。40リットルを超えると体力に自信がないと厳しいと実感している。

 

新しいオスプレーカイトで気に入った点(2016年リニューアルで対応済みもあるかもしれませんが。)をメモしておこう。

あくまで、自分目線でなので人によって感じ方は違うかも、ですが。

 

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濃いグレーのザック 2019年ニューモデル

みどりっぽいザック 2015年モデル

 

1)トレッキングポールを固定するゴムみたいなものがなくなり、コンプレッションベルトで固定する!

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→そうなんです。ゴムで留めるの嫌いだった。なので自分は横のコンプレッションベルトでガチっと固定してました。今回のリニューアルでアタッチメントはコンプレッションベルトに。やっとオスプレー気づいてくれましたか、ウンウン(勝手な自己満足ですみません)。

 

2)2気室の下の部分へアクセスする横一文字のファスナーの滑りが格段に良くなった!

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→ここのファスナー、古いタイプでは開けられるが閉めにくい所があり気分がブルーになり、行動中はなるべく使わない!と思ってた。それが今回はスルスルと開けやすく、閉めやすくなった!

やっとオスプレー 気づいてくれましたか、ウンウン。

 

3)背面ポケットがメッシュじゃなくなったので伸びたり汚れる心配が減った!ポケットの横側だけメッシュがあるので、伸縮する分、入れられるものの幅が広がった。

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→これはポイント高い。2016年リニューアルでもメッシュとしては伸びにくく随分良くはなったが、メッシュポケットの中に色々入れるとうっすら外から見えて嫌だった。見栄え系が改善された。

メッシュじゃないから耐久性も期待。個人的には外したアイゼンをちょっとしまったりするのに便利だ〜と思う。外したばかりのアイゼンはそういう所に一時的にしまいたいんですよね〜、やっとオスプレー もわかってくれましたか、ウンウン。

 

4)雨蓋の収納入り口ファスナーが長くなった!!!

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→写真ちょっとわかりにくいですね。古いのはちょっと狭いかなと感じてた雨蓋収納の入り口。それを今回開けて見たら「広い!!幅が!!」比べて見たら4cmくらい広い。ストレス無しの出し入れ操作にウットリ。やっとオスプレー も気付いてくれましたか、ウンウン。

 

5)トレッキングポールの簡易収納の刺す部分が前寄りに変化!

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→位置がちょっと前寄りになって脇差しした時に下部分に手が届きやすくなった。そして以前後ろ方面にあった時は、トレッキングポールを指すと結構横向きに近くなり、前かがみになるとストックが前に飛び出しちゃう(もっとちゃんと固定すれば良いのであるが、あくまで突然岩場通過など一時的な収納なのでがっつり閉めない時が多かった)事が気になっていた。

今回は前方に位置が変わると比較的縦方向にトレッキングポールが向くようになり、前かがみでも前方にすっこ抜ける事がなくなった。

最近はトレッキングポールは使わない派になったが、お守りとして持っているので余り使う機会も少なくなってきたが。機能がある、だけじゃなく、使い易くなるのが嬉しい。オスプレー も気づいてくれましたね、ウンウン。

 

6)サイドアクセス(2016年リニューアル時にありました)

→これ便利。水のボトルって脇のネットの小物入れに入れがちだけど、本当はちゃんとザックの中にしまうものだと思う。なんでもザックの外に外付しているヒトを見かけるけど実は危ないと思う(本当はトレッキングポールもザック内にしまうべきと思う)。引っかかったり、落ちて人に当たったり、すれ違いでぶつかったり、などなど意図しない方向に力がかかり転倒転落、もしくは他人を怪我させてしまうなどに結びつきそうだ。ボトルもそうだが全てをきちんと内部にしまって出し入れ出来る内部へのサイドアクセスは重要だと思ってた。ザックへのモノの外付けは安全を考慮したらやめた方がいいと思うのが個人的見解だ。

大型ザック以外では省略されがちな内部アクセス。その大切さ、オスプレー も気づいてくれましたね、ウンウン。

 

7)ベルトポーチの入り口

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→古いモデルでは雨よけだったのだろうか、ベルトポーチのファスナーの上部はフラップ的なものが付いていた。そのため何となく開けにくいし、閉めにくいなと感じていた。特に背負ったままだと。脇にあるのに片手で開け閉めできない。したがって、結局何も入れない習慣が付いてしまったのだが、今回フラップ的なものがなくなった!そして何より開け閉めしやすい!ファスナー系の操作性向上が2019年リニューアルではかなりいい線である。機能も大事だけれどそれが使いやすいかどうかが結局買ってからストレスになるかならないかに繋がる(あ、さっきも似たような事言いましたね)。よくぞオスプレーやってくれました、ウンウン。

 

 

8)背当て部分が変わった!

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→「熱いからメッシュにすれば良い」に結構反対だった。安定して背負うためにはどうしたら良いかが必要だと思っていた。腰の部分の当たり具合が特にしっくりして安定感が増して荷物も軽く感じられる気がする。

 

9)いろんなベルトが扱いやすい気がする。

→背負って見てベルトをシュルッとひっぱたりする時の動きがいい感じ。

 

以上、「ああ、よくなったねと思った」と、なぜこのザックが目についたかというと濃いグレーがおしゃれだったからかも。陳列が別の色だったら特に見ず、衝動買いも無かったかな。

ますます良いザックに進化しているのは確かだと思う。

 

オスプレー の利点はこんなにもいい商品なのに「総じて価格が安い!」

だから衝動買いしちゃうのかな。

 

雑談。

古いザックの買い替えのつもりでリニューアル版を買ったが、古い方もなんだか捨てられない。。。

 

ちょっとウーン?な点

くっついてくるザックカバーの色。。。なぜ黄緑なのか。(どうでも良い事かもしれませんね)

 

【北アルプス】2015/07 燕岳に行きたい(3)

【毎日あるぺん号】

走り出した毎日あるぺん号。都内を進んでいくが、不思議な事に酔いそうな気配は全く起きなかった。酔い止めの薬が効いているのだろうか。

トイレ休憩で目を覚ましたが、快適に眠れた。眠り方のポイントとして椅子は倒さず、頭をまっすぐ上体に乗せる感じだと意外と快適である。深い眠りについた。大きく左折した際、目が覚めた。薄明るい光が見えた。ちょっとカーテンの外を見たら、いかにも安曇野っぽい道祖神の石が見えてびっくりした。安曇野だ!もうすぐ登山口に着くのでは!バスはやがてクネクネとした細い山道を上がっていった。

バス停「有明荘前」に停車した後、程なくして終点「中房温泉」に到着。

バスを降りると乗務員の方がトランクから次々とザックを出して並べてくれていた。「ありがとうございます!」と挨拶をしてザックを受け取った。

大丈夫だった。酔わなかった。お腹も痛くならなかった。

私、夜行バス もしかして結構大丈夫かも〜!

少し自信がついて、思わず笑みがこぼれた。

人の流れについて登山口方面へと歩き出した。

 

【出発準備】

登山口にはいくつかのテーブルとベンチのセットが置いてある。大きめのトイレ棟もあり準備がしやすい場所であった。

ベンチが空いていなかったため、ちょっと石のある場所に腰を下ろした。

「夜行バスのため、朝食を取る気にならないだろう」という想定は見事に打ち砕かれ、猛烈にお腹が空いていた。

持参した食べ物は「すあま」一個だけである。

食べた。

美味しかった。

それだけで歩けるのか歩けないのかもわからない状態で、登り始めた。

樹林帯である。

北アルプスいよいよスタートである。

 

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つづく

 

 

 

 

【北アルプス】2015/07 燕岳に行きたい(2)

燕岳に行きたい!

なんとしても頑張りたい!

思いは募り、とうとう勇気を出して実行する事にした。

 

【山小屋を予約しよう!】

燕岳で1泊するには山小屋「燕山荘」を予約する必要があった。

前回の雲取山荘はメールでの予約であったが、燕山荘はWeb予約が出来るらしい。スマホって便利。Web画面から個人情報を登録し宿泊する日を選択。もちろん夕食、朝食付きで。

予約が完了した。ドキドキである。

 

【毎日あるぺん号 行きを予約しよう!】

苦手でどうしようもない夜行バスであるが、乗ってみよう!と勇気を出した。

酔い止めの薬を絶対買っておこう!バス内では酔い止めと水を手元から離すものか!

毎日あるぺん号をWebで検索。燕岳方面行きから、乗車日を選択。個人情報を入力しクレジットカード決済。

ああ、予約してしまった。。。。

急に怖さで身体が震えた。初めての北アルプス。数十年ぶりの夜行バス。そう、数十年前に初めて乗った夜行バス(スキー用)は苦しくて、あの時二度と夜行バスは乗らないと心に決めたはずだったのに。

これは「山の力」か。。。

 

【帰りの交通機関を調べよう】

帰りの毎日あるぺん号もあるのだが、帰りの時間が固定されて下山時に焦りが出るのを防ごうという思いもあり、予約するのをやめた。

どんな登山道かもわからないし、思ったより時間がかかるのか、そうでもないのかもわからない。なんたって「初めての北アルプス」なのだから。ゆっくり、確実に、安全にをモットーにしよう。

帰りは路線バスで中房温泉からJR穂高駅まで行き、そこからJR中央線で帰ることにした。松本からは特急あずさかな。

 

特急あずさ。懐かしい響き。

2010年3月に初めて特急あずさに乗車した。

娘の大学受験の付き添いである。国立前期が不合格であり、国立後期試験までもつれ込んだ。親としては気が気でない旅だった。松本駅に降り立った時、遠くに白い山が見えた。「ああ山が見える場所なんだね」なーんて、山の事を何も知らなかった当時を思い出す。

試験が終了した後、娘に感触を問うてみた。「出来ちゃったかも」という回答に、ヤツの「出来た」は最も信用ならないので、もう二度と松本に来る事もあるまいと、松本を隅々まで観光して特急あずさに乗って帰ったのだ。観光そのものは充実してそれはそれは楽しかった。その後娘は一浪生活に突入したのは言うまでもない。

 

二度と行く機会が無いはずだった松本から特急あずさに乗る日が来るとは。人生って不思議だ。

 

何はともあれ、最も重要なのは本数の少ない「中房温泉バス停の時刻表」を確認しておく事が肝である。

 

【持ち物】

ザックに詰めて行くものを考える。

カッパ上下

ヘッドライト

水 2リットル

フリース

着替え一揃え

そしてこの時点で私は「行動食の大切さ」を全く理解していなかった。

7月だし、腐っちゃいそうだし、夜行バスで食欲ないかもだし、、、、。そして、持参したのは「すあま1個」(大福のあんこがなく皮だけみたいなもの)である。

もちろん、すあま1個で登れるほど燕岳は優しくない事を思い知る事になる。

 

【出発】

仕事から帰宅し、入浴し、山スタイルで家を夜に出る。不思議な感じ。

千代田線から東西線に乗り換える。途端に大きなザックを背負った山の人々がたくさんいた。

揃って竹橋駅で下車。

毎日あるぺん号受付の前は登山者でごった返していた。

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スタッフの方が「ザックは車内に持ち込めませーん。車内持込物はあらかじめザックから出しておいて下さ〜い」と注意喚起していた。

斜めがけバックにお財布、小さなタオル、酔い止め薬、胃薬を入れ水とフリースのウェアを出した。

燕岳行きのバスの受付が始まった。1列に並ぶ。カウンターで自分の番が回ってきた。

「お名前は?」と聞かれた後、降りるバス停の確認をされ、乗るべきバスは2号車でビル外に係員がいるから聞くよう指示があった。

バスの所に行くと再度名前と降車バス停の確認があり、そのままザックを預けた。「車内持込荷物は大丈夫ですか?」と丁寧に聞いてくれ、バスの中に座席表があるから名前の書いてある席に座るよう案内があった。

バスのステップを上がると座席表あり。座席表はどっちが前か後ろか初見は難しい感じだったが、自分の位置を確認し着席する。

運良く窓側だった。隣に女性が座った。

窓はカーテンで閉じられている。外を見ていないと確実に酔ってしまう!!!

心の中が少々パニックのままバスは人数確認を終え、発車した。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

【北アルプス】2015/07 燕岳に行きたい(1)

ブラックなプロジェクトに在籍していた。

休みがなかった。

帰りは深夜タクシーだった。

しばらく山に行けない日々が続いていた。

夏が始まろうとしている。

 

◾︎始まり

以前冬に登山靴を購入した際に登山ショップの店員さんの言葉「燕岳」と言うキーワードが頭の中でどんどんクローズアップされてきた。

それ以前に

    燕岳ってどこにあるの?

という恐ろしい程の無知であった。

「燕岳を知ろう」と言う所からのスタートである。

調べて程なく、「北アルプスにある山」という事がわかった。

北?アルプス?????  なんじゃそりゃー!である。そもそも、山歩きはしていたものの関東周辺から出た事が無いのである。

北アルプス。。。。」呟いただけで、おでこと背中と手のひらに脂汗が滲んだ。

北アルプスには行けない、まだ。私の実力では。

するとネット上にある燕岳の写真が目に留まった。

見たこともない美しさ、想像した事もない美しさに胸を射抜かれた。

行く実力は無いが見たい。見たい。この目で見たい。

 

見たい。でも行けない。でもやっぱり見たい。

 

暫くの間、自分の中で葛藤が続く。

葛藤の結論が出る前に、地図を買ってみた。

地図上の登山口は「中房温泉」となっている。そこに行ける交通手段はあるのか?という事が気になった。何日あれば行って帰って来れるのかも気になって眠れない日々が続いた。

 

◾︎どうやって行くの?

調べているうちに「毎日あるぺん号」と言う登山用の夜行バスが都内から中房温泉へ出ている事に気がついた。

夜行バス。。。。呟いただけで、これまた脂汗が滲む。私はバスは苦手なのだ。夜行バスなんて乗るものかとずっと思っていたクチである。

夜行バスには乗れない。酔うもん。ゲロゲロになってひんしゅく買いたくないもん。お腹痛くなるもん。でも乗る?どうする自分。。。。

登山で、別の所にある忘れかけていた超苦手ポイントがクローズアップされる事になるとは、人生とは色々な所に落とし穴ありだな。

しかし、その毎日あるぺん号を利用すると早朝登山口に到着し、登って、山小屋に宿泊し、翌日には東京に戻れると言う1泊2日で行ける所だという事がわかってきた。

まだモヤモヤして決められない。

 

◾︎登山道って危険?

場所や交通手段周りをなんとなく把握すると、やはり気になるのは「私は登る事が出来るのか?」と言う点である。

「合戦尾根の急登を行く」なんて言う説明を読むと、「やはり10人のうち3人くらい落ちちゃうのだろうか?」そんな勝手な妄想を毎日真剣に考えていた。

YouTube で偶然6時間に及ぶ動画を見つけた。中房温泉から山小屋までの登山道をずっと撮影したものである。

落ちそうな所はなかった。

だが、やはり今ひとつ自信が持てなかった。

 

やがて、ブラックなプロジェクトが終了する。

1週間のプロジェクト休暇を取得出来る事になった。

さあ、どうする自分。。。。

 

 

続く

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【道具考-装備】春の低山 晴れ 日帰り装備(1)

「山に行く時、何持ってく?」とはよくある話だが、季節だったり、日数だったり、どの程度の高さの山に行くかで結構違うので一概にこうですと言うのは難しい。

 

以下の条件の時のある日の装備をご参考までに。

【季節 】春

【山】低山(関東 標高1000m以下)

【日数】日帰り 

【備考】途中給水可能(自販機あり)

               晴れ

 

いろいろな山行で共通するものももちろん多いが、それを含めて私は以下の装備を準備した。

 

【ザックに入れるもの】

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上段左から

ウェットシート(100均)

ティッシュ(モンベル)

ヘッドライト(ぺツル)

テーピングテープ(ドラッグストアで購入。自分で25cmずつカットを4本)

常備薬一式(黄色い入れ物:痛み止め、胃薬、酔い止め、正露丸キズパワーパッド大)

ハンドタオル(ファイントラック)

エマージェンシーシート(貰い物)

ツェルト(アライ 2人用)

保温ボトル 500ml(山専ボトル)

500ml 水ボトル 2本(モンベル、ナルゲン)

レインジャケット (ピークパフォーマンス、素材ゴアテックス パックライト 軽い。快適。)

レインパンツ (マムート  素材ゴアテックスプロ)

防寒手袋(ピークパフォーマンス 素材ウインドストッパー)

ストック(grip well 素材カーボン)

 

下段左から

地図

ソフトシェル(マムート granite so hooded)

保温着(アークテリクス アトムSLフーディ)

 

写真以外の持ち物もある

行動食 おにぎり

お財布

コスメ

 

春の関東近郊低山という事で、保温着はとても薄いものにしている。

もしもそれで寒いようであったら、保温着の上にソフトシェル、レインジャケットも重ね着できるよう考慮している。

 

【着ているもの】

春の低山は行動中はかなり暑くなる事を考慮している。

 

ウェア上

長袖シャツ(アークテリクス フェイズSLジップネックシャツ)

速乾半袖 Tシャツ

 

ウェア下

サポートタイツ(C3fit)

ショートパンツ(マムート )

靴下

 

靴 ファストハイク用(モンチュラ  )

 

春の低山かつ晴れという事で考慮した点は、ファイントラックのドライレイヤーを着ない事である。低山だとドライレイヤーは暑くなりすぎてしまって、逆に汗冷えというか汗の蒸発によって身体の熱を奪われたいのだ。本来の人間という生物の冷却システムが必要だった。ゆっくり歩き実践中の折、汗もそれほどではない為丁度良い。そういう点は人による個人差も大きいであろう。晴れではなく、気温が低いとか降水率高めとか、そういう状況によってドライレイヤー追加などレイヤリングはいろいろ変えたいと思っているし、試行錯誤中でもある。

高山ではもちろんファイントラックのドライレイヤーは必須になっている事を補足しておく。

 

【脱いだり着たり】

朝、夜の交通による移動時は春と言えども肌寒いので、【着ているもの】にソフトシェルを着ている。

また山行中は暑くなるので、重ね着しているTシャツを脱いでいる。

そういう着脱があっても問題なくパッキングできて、軽量のザックをチョイスしている。

 

【ザック】

日帰り、かつ、装備や持ち物が全部入り、少し余裕ありと言う感じで、ザックは30リットルとした。

今回は マムート リチウム プロだ。

容量は28リットルとなっている。入りきるか?と心配もしたが、必要な技術としてのパッキング技術を身に付けたいのもある。

このザックの最大の利点は軽さだ。800gちょいしかない。ウルトラライトという訳でも無いので、フレームがしっかりしている。背中固めが好みなのだ。

このザックについてもっといろいろお知らせしたいが、それはまた別記事で。

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写真では結構中身スカスカでぐしゃっと見えてしまうのが残念。

 

余談だが

パッキングと必要なものの見極めなどにより、最近荷物がコンパクトになりつつある。30リットルあれば2〜3泊 山小屋利用では充分になってきた。

そんな感じで、最近ザック容量が集約されてきたと感じる。

30リットル(日帰り、夏小屋泊)

35リットル(夏小屋泊 冬小屋泊)

55リットル(テント泊用)

そういう色々な事もまた別途書き留めようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

【高尾山】2015/05 ふらり高尾山

高尾山、南高尾、北高尾としょっちゅう出歩いていても特段ブログに書く事も無かったが、こんなスケジュールも良いかなと書き留める事にした。

その日天気は雨だった。午後から雨は上がるらしい。本当だろうか?

でもそんな事はどうでもよかった。晴れだろうと雨だろうと行きたいな、と思う時は行きたいのだ。

出発は遅かった。

朝9:20に自宅を出ると12:00に高尾山口駅に着いた。

 

◾︎コース

稲荷山コース ー頂上ー6号路下山 

高橋屋蕎麦  合計3時間

 

◾︎稲荷山コース

高尾山口駅に到着すると雨は上がっていた。

午前中雨のせいか、いつもの高尾山の賑わいがほとんどなく、静けさに満ちている。

午後から登山なんて山を舐めてると思われそうでちょっと気になるが、稲荷山コースからスタート。

まず 稲荷山コースにももちろん誰もいない事に驚く。

新緑かつ雨上がりの木々があまりに爽やかで圧倒される。

誰もいないところが高尾山ぽくなくて新鮮である。

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晴れの陽射しが見えたり、モヤに包まれたり。

高尾山の自然と空気は不思議と心のリフレッシュに効く。

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気持ちよく歩いて山頂。歩きたいだけなのでそのまま6号路方面へ進む。

 

◾︎6号路で下山

尾根道の稲荷山コースとは違って、6号路は沢道のである。

雨上がりも加わって、空気も潤いに満ちているようで呼吸器やら肌やらに柔らかく感じられる。

植物の多いコースである。

土留めのシャガも良いが、私は何やらシダ植物に惹かれてしまう。

6号路はシダも多いのも楽しみだ。

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◾︎蕎麦屋

6号路を下山してアスファルトの道を駅方向に進む。
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高尾山口界隈でいつも人がいっぱいで入れないお蕎麦屋さんも空いている。

古い建物の高橋屋に入ってみる。

やっぱりとろろそばかな。

そんなにたくさんの蕎麦屋に行ったわけではないが、お店ごとにとろろの感じが違っているんだなと思った。そういうのも楽しいな。

あっという間にお蕎麦はツルツルと胃の中へ。

もっと食べられそうだけど、本日は腹八分目で。

高尾山口駅に着くと15:00だった。

登って降りて蕎麦食べて3時間って丁度良い。

 

こんな時間帯に空いている高尾山が満喫出来るのって、快適で気持ちよかった。

突然出掛けようと思った時に、「午後から高尾山」ってアリだな。

気持ちも身体も程よく気持ちいい疲労のまま帰宅。

 

 

 

 

 

【奥多摩】2015/05 川苔山 心が折れる

🔳はじまり

奥多摩の川苔山が気になっていた。人気の山である。それでいて結構遭難も多いと聞く山である。

いろいろ行く準備を進めているうち、スタイリッシュ女子からメールが届く。

「次はどの山へ行くのですか?」と。

ふと「かわのりやま〜」と答えたところ「ついて行っていいですか?」と聞いてきた。

「いーよー。遅くしか歩けないのはご存知の通り。」

とまた連れ立って出掛ける事になった。

健脚な人と一緒に行くのはちょっと辛いのだが。ついて行けない分、心は自分の鈍足を責め続け、一歩一歩「ごめんなさい。ごめんなさい。」という声にならない言葉を頭の中で繰り返してしまうのだ。山に登って自分を嫌いになるのである。「歩くの遅いよ」と言うとたいてい相手は「私も遅いから大丈夫」と言うのであるが、実際遅ければ「病気なんじゃないの?病院行った?」「今日はどうしたの?(どうもこうもいつも遅いの知ってるくせにそう言う)」と言われるのが常々で、行く前から「またそういう会話の繰り返しか。。」と勝手に想像して結構な憂鬱。そうすると行くのすら嫌になってくる。

ああ私も人並みに歩けるように努力しよう。そうしない事には永遠にこの悩みと憂鬱を解決する事は出来ないのだ。

趣味にのめり込むと出て来る「立ちはだかる壁」はつきもので、結局のところその壁を取り払うのは自分自身の改革しかなかったりする。

 

🔳コース

JR奥多摩駅 からバス乗車。

川乗橋バス停下車の王道コース。

 

🔳待ち合わせ

JR奥多摩駅改札を出たところで待ち合わせる。

トイレは混むので寄るならダッシュで改札を出て寄っておこう、とお互いに事前に意識確認。

私は、待たせては申し訳ない、バスに乗り遅れては申し訳ないと思いダッシュトイレ。2巡目で入れてラッキーである。トイレを後にするとトイレの列が大渋滞になっていて、これは大変そうであった。

奥多摩駅改札に戻る。

彼女は見当たらない。するとゆっくりゆっくり彼女はホームから降りてきて、改札に出てきた。

本日も素敵スタイルなスタイリッシュ女子である。が、彼女は一言「トイレ行ってくるね〜」と。おおお〜、ゆっくり出てきてさらにあの渋滞に並ぶのか。。。だれかと一緒に行くとは、人を待つという事なのだ。心を広く持てない自分を呪うしか無い(;ω;)

彼女の時間の流れでもバスには無事乗れた。ただただ、私自身に私が疲れていた。

 

🔳川乗橋バス停から

バスは混んでいた。川乗橋バス停でほぼ同じ全員下車である。今更ながら人気のある山だと思った。そして薫風の5月、新緑美しく、快晴。混まないはずは無いのである。

バス停からアスファルトの道がしばらく続く。途中バイオトイレあり。このコースの最終トイレとして寄っておく事にしたが、個室一個に大渋滞。さすが5月の奥多摩である。

登山道途中に崩壊箇所ありとの事で迂回路としてさらにアスファルトの道を歩き続ける。

 

🔳登山口

登山口の矢印に従う。迂回路から入る道は若干急で細い尾根を下って行く事から始まった。

沢まで下り、さらに沢沿いの道を進み木橋の所まで来た。一休み。

ここまで来ると人の姿がまばらな感じがした。感じだけね。

新緑がやたら眩しい。

美しい沢沿いの道。

自然の美しさはいいなぁ。

心の中では相当感動しているが、だからと言ってそういう感動を誰かと共有しようとか思わない。きっと個人、個人でそれぞれの感じ方は異なるだろう。私がこのポイントに感動しても、他人も同じとは限らない。そしてボキャブラリーが少ない私は、感動しても、楽しくても、大満足でも、口にする事はほぼ無い。

だ、か、ら、私には友達がいないのである。

そして最も悪い事に友達を作ろうという気が起きない。これはきっと自分が友達だと思っていても相手もそうとは限らないだろうと懸念している自分の自信のなさである事に気付いている。

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🔳百尋ノ滝へ

木橋を渡ってから上りの登山道になる。

幅は広くなく、片側が切れ落ちているのが気になる。そういう道をジグザグに上がっていく。そしていつのまにか、行列を作って歩いて行くようになった。

行列を作ってというのが苦手だった。

片側が崖っぷちの道も苦手だった。

いつものように息が切れる。

一歩一歩「いやだ」「いやだ」と心が叫ぶようになってしまった。

いやな自分がまた始まったと思った。だが、どう収めたらいいのかもわからない。

自分自身にうんざりしている自分をますます嫌いになる自分がいる。

やがて百尋ノ滝についた。百尋ノ滝の周りにはたくさんの人がいた。その先に行く登山道も人が数珠つなぎに歩いて行く。

わがままな自分が嫌い。

心が狭い自分が嫌い。

優しさを持てない自分が嫌い。

もうダメだった。心がダメだった。

このまま先に進む事は出来ないくらい身体が固まった。

スタイリッシュ女子に言った。

「今日は戻りたい」

スタイリッシュ女子は「大丈夫?調子悪いのね」と心よく一緒に戻ってくれた。

先ほどの木橋まで戻り沢沿いの岩に腰掛けた。

スタイリッシュ女子は全く動じる事なく静かにあたりを見つめている。

そういう優しい人に接すると自分がいかに嫌な人間であるかという事に打ちのめされた。

見ないようにしていた自分の嫌な部分を突き付けられ、それに驚愕し、絶望し、自分をもっと嫌いになり、そう思うと余りにも惨めで、心が辛く苦しく悲しい。

こんな自分は嫌だ。もっと広い心と優しい心が欲しい。自分を好きになる自分になりたい。

きっとそういう心が持てる日まで川苔山は登れない。

そして、川苔山に登れる日は来るのだろうか?

まだ登れていない川苔山。私にとっては山以上に乗り越えたいものを顕在化してくれたのが川苔山である。

心の隅にいつも川苔山が存在するようになった。