一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【北アルプス】2015/09 北アルプス初級者が頑張って行く立山三山(3) 初縦走終了

内蔵助山荘はご飯も美味しく快適だった。

私は昨日の自分の体力を省みないスケジュールの変更(浄土山登山の追加)を心底反省していた。

スケジュールをもっと検討すべきか、体力をもっとつけるべきか。いや、どっちもだろう。

体力とは何かが問題である。

登山で「体力」と検索すると持久力とかいろいろ出てくるが、そういう事の前にやらなければいけない事があったと気づいたのが2018年後半から2019年にかけてである。

私のように

      息が切れやすい

      すぐ疲れる

      のちに(2017-2018)膝痛(膝の外側)

というトラブルに常時悩まされている場合、いろいろ勉強を重ねると原因はたった1つであった。

そこを気をつけると直ぐに8割ほど改善する。その改善1つだけで「体力がないわけではなかった。息が切れやすいわけではなかった。外側の膝痛はすぐ治るものだった」と体感出来る事に感動する。(もちろん個人毎に状況は違うと思う)

おそらく、無意識で出来ている人と無意識では全く出来ず意識しないと出来ない人の差だったのだと思う。

もともとそれが出来ていない人に「頑張れ」とか「普段からトレーニングした方がいい」とか「おしゃべり出来るくらいゆっくり歩く」とか「呼吸は吐いてから吸うのよ」とか「膝を着地時にクッションのようにして」というのはすぐには全く役に立たないアドバイスである。そのたった1つの改善を行った後でないとこれらのアドバイスは有効にならないのだ。

1つの改善はそういう一連のトレーニングの前提条件になる。前提条件を満たしてないのにアドバイスのような行動をとったりトレーニングをしたりしても無駄な努力となってしまうという事を痛感する。

これについては後程、別途述べたいと思う。長い話になりそうだ。

 

(3)-1 2日目 内蔵助山荘の朝

夜明けを見てみようと思った。

天気が良さそうである。

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ああ山の夜明けは美しい。こういうのは地元 東京下町では見る事が出来ない。
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時間とともに色が変わって行く。

気付くと富士山も見えたりする。日本海側の富山から太平洋側の富士山が見える事に感動する。富士山が高いのか、立山が高いのか、日本列島が狭いのか、いろいろ思いはよぎるが美しい光景である事は間違いない。ただただ見とれる。

 

(3)-2 2日目 真砂岳別山雷鳥坂下るー室堂

 

内蔵助山荘から真砂岳稜線に戻る。

昨日はいろいろな焦りにより、美しい立山を満喫する事もそこそこになった。が、立山の美しさは私の心に刻まれ、また来たいと思うようになった。

別山への上りが始まる。別山を上りきると穏やかな広い場所に出た。たおやかな感じを受ける。

森林限界を超えた場所の広い場所、こういう場所が好き。

別山から劔午前小舎までの稜線歩きも素晴らしい眺めである。室堂全体が見渡せる。

ふと黒い山が目につく。

あれはもしかしたら劔岳?色が違うってことは、その山を構成する岩石も種類が違うんだろうなと、なんとなく地学科卒の私は考えながら歩いたりした。
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劔午前小舎の屋根が見えてきた。

稜線歩きもそろそろ終わりだ。

雷鳥坂を下る。下ってからの雷鳥沢までのゴロゴロ岩の道がなんとも歩きにくかった。まだまだ学ぶ事がいっぱいある。

雷鳥沢テント場に到着。テント泊も気持ち良さそうである。いいなぁ。私はテント泊は無理かな。決め付けていいのだろうか。

 

美しい立山だった。山行が終わり、反省は多かったけれど立山は美しい。また来たい。秋も来たいが、別の季節も来たい。冬は来れるのか?いろいろ調べる事が増えたのも嬉しい宿題として取り組もう。

 

帰りはまた富山駅方面に向かう。メールが入った。スタイリッシュ女子からである。

「もしかして立山とか行ったのではないかと思ってます」と。やはりスタイリッシュ女子はエスパーである。

 

(4)反省

立山三山に行く計画を立てた時、一の越からの登山を最初に検討した。それでも自分のその時の体力を考えると劔午前小舎まで行くのも自信がなかったため、その手前の内蔵助山荘に泊まろうと思っていた。また、是非泊まってみたい山小屋だった事もある。

そして予約出来たバスは東京から室堂直通のバスではないため、室堂スタート時間が遅い事もあった。山行計画としては「一の越から内蔵助山荘に向かう。」でいいはずであった。

今回のスケジュールミスは自分の行動に起因していた。コースに無かった浄土山を急遽入れたためである。あれだけ検討していたにもかかわらずである。

いくら浮かれていたとはいえ、急なコース変更はこれからはやめようと思った。コース変更した時点で自分の体力とアップダウンなどの高低差を即座に再検討するのは難しい。浮かれていれば余計である。

素敵な場所だからもっと見たいという気持ちはあったとしても、何回も繰り返して来るのが私にとっては1番ベストだろう。無理はしない。

なるべく疲労の度合を少なくした方が山そのものを楽しめる。

 

いろいろ反省しながら帰りの新幹線。

鰤の寿司も美味しいなぁ。

そして実の所、浄土山が大好きになった。

別山もお気に入りになった。

好きな山が出来るっていいなぁ。

繰り返し立山には来よう。

 

もっと成長出来るかな。

まったりしながら帰宅。