一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【はじめての雪山準備2015】スノーシューに行こうよ、って何だ?(1)

◾️始まり
ときどきこのブログに登場してくるスタイリッシュ女子。イベントやらツアーやらステップアップ講習会がお好みのようであり、私の事をいろいろ誘ってくれる。この時点では、私はそういう集合に苦手意識を持っており、断ってばかりいる。
そんな折り、スタイリッシュ女子から「スノーシューに行きませんか」という謎の言葉が発せられた。
スノーというからには雪っぽいイメージを受けたが、まず「スノーシュー」という用語がわからなかった。
スタイリッシュ女子は言う。「大きなかんじきみたいなの。歩くだけです。無料レンタルがあるんです。」という。
場所は八ヶ岳のどこからしい。

◾️行く決心
どういう訳だが心の中で「これは行ってみよう」と自然と答えが出た。ちょうど冬用のダウンジャケットを買ってみたいと思っていた時で、どうせなら着ていく場所があったらいいなと思ったのである。そう、全くのど素人である私。どういう衣服が必要か、どういう装備が必要か、全く不明であった。

◾️装備1:ダウンジャケットを買う
スタイリッシュ女子と登山ショップにいく。
2015年冬には欲しいと思っていた薄手のダウンジャケットが流行っていた。マムート にするか、ノースフェイスにするか試着しながら迷う。表面のマットな質感と軽さと着た時のなんとも快適な着心地が気に入り、ノースフェイスフェイスのものにした。ダウンと化繊の混紡であった。時を経て観察すると化繊はプリマロフトを使用している。快適!スタイリッシュ女子一押しであった。価格も2万3千円くらいだったろうか。この頃の私としては割と大きな買い物であった。
ノースフェイス サンダージャケット

水色にしたが、時とともにシミが目立ってきた。濃い色にしておけばよかったかな。

◾️装備2:ゲイターを買う
スタイリッシュ女子が言うには、靴に雪が入らないようにゲイターを付けた方がいいという。私はあまり好きではなかった。ボンレスハムみたいな夏のゲイターのイメージがあった。
「シュッとしたゲイターならつけてもいいな」と言うとスタイリッシュ女子は「ヨスミ ユリさんがつけているのがシュッとしてるね。バーグハウスのだよ。」もう、彼女が何を話しているのか全く理解できない。が、彼女が選んでくれたゲイターを足に巻いてみた。ボンレスハムにはならなかった。これでいいやと思う割には結構なお値段だったと思う。たしか5000円。自分にとっては高額出費だな。

◾️装備3:ロングパンツを買う
何も知らない私は問う。「ロングパンツは必要?」なんておバカな質問。冬の八ヶ岳だ。
スタイリッシュ女子はシンプルに答える。「ロングパンツにレイウェアを重ねて履くんだよ」と。
しまった。ロングパンツ持ってないし、好きじゃないし、重ねて履くなんて不快そう。。。
重ねなくてもいいようなロングパンツがあったらいいのに、と思っていた。
ノースフェイスのウェブショップなどをたまに見ていた。そこで「サミットシリーズ」なるものを発見。どうやら冬用のウェアのようだ。女性用のサミットシリーズのロングパンツが気になった。マウンテンパンツと普通っぽい名前であるが、横にずっとファスナーが付いていて、アンダーとこのパンツの二枚重ねだけで冬山に行けると書いてあった。実物を見たかったが、登山ショップを数件回っても出会う事がなかった。思い切ってウェブショップで購入する事にした。ツアーまで日にちも迫ってきた。手痛い出費は27000円くらいであった。この頃はまだ登山にお金をかけようなんて、さらさら思っていなかった。

マウンテンパンツはちょっと厚手で防風っぽいソフトシェルパンツだった。これは結構快適で気に入り、長く履き続けている。

さらにお買い物は続くが、長くなりそうなので続く。
そしてお買い物はヒートアップしていくのである。

続く

【道具考-登山靴】3シーズン登山靴 スポルティバ トランゴ アルプ GTX <幅狭足な人のための登山靴>

◾️自分の足を知る
2014年頃、普通に履く靴で自分の足にフィットする靴が見つからず、自分の足のサイズはいくつなのかを知りたくて ¥9,000で足サイズを測るサービスを受けた。新宿にある「靴を売らない靴屋さん」というところである。
足のサイズは足長と足幅で考えるのだが、足長は23.5cmで間違いなく、足幅が特異だった。
足幅Aである。これは足長と足囲からJIS規格で決まるのだ。
靴幅の表記は主に狭い順から
A、B、C、D、E、 EE 、EEE 、EEEE 、EEEEE
とかになる。
日本では「幅広」メインの品揃えしかない。
幅狭足な私にとっては、普通に靴屋さんで靴を買えないという事だ。

◾️幅狭足に合うライトアルパインな登山靴を探す
幅狭足確定の私はどの登山靴を買うかを悩む。
この時履いていたスカルパ ミトス も「モンベル よりは幅が狭いけれども、自分の足にはまだ少し横幅が広いのでは」という感覚があった事もあり、新たな登山靴が欲しいと思っていた。
幅狭をアピールポイントとして売っている登山靴はそうそう無い。
ゆえにデメリットとして口コミで「足幅狭くて当たって痛い」みたいなものがある靴が私には合うと考えてみた。
特にかかとの収まりがいい靴(今まで靴内でかかとが横ずれした)がいいなぁ。
靴の種類はハイキングやトレッキングではなくて北アルプスに行けるライトアルパイン(3シーズン)なものがいい。
このクラスの靴の中では軽い。
という事で

ちょっと高額な靴である。
私の夢はアルプス縦走だ。やはりこういう靴を履いて行きたいと思うようになっていた。
思い切って登山ショップに足を運んで試しばき。
「うわっすごい」としか言いようのないフィット感。靴の中で足が横にずれない。微動だにしない。すごい安定感。とりわけ、かかとをしっかりホールドされる快感に酔いしれた。
買っちゃうよね。

この靴の注意点もあると思われる。
1)ソールが減りやすい。グリップ力が良い靴は仕方がない。純正ソールでソールの貼り替えも可能である。ソールの貼り替えについてはまた別途お知らせしたい。
2)正しい歩き方が出来ていないと膝痛になりやすいかも。履き始めた当初、途端に膝痛(腸頸靭帯炎:膝の外側が痛くなる)に悩む事が多くなった。軽い靴と行っても今まで履いていた靴よりは重量が多い。その分、足の動かし方に悪い癖があると足に不具合が起きても不思議ではない。もちろん靴のせいではない。こんないい靴で元気に歩けるように、私は歩き方を徹底的に改善した。まだまだ完璧ではないけど、そのおかげか膝の痛みが出る事はなくなった。自分を見つめ直し、改善のきっかけくれた素晴らしい靴である。正しい歩き方は登山をより快適に楽しくしてくれると身を持って実感する。2年と言う歳月はかかった。
もちろんその後同じ靴を3足買い換えている。


登山にかけるべきはやはり靴だ。

【道具考】私、ストックやめました <ストック依存を脱出し登山の悩みの膝痛克服への序章!>

ハイキングや登山でストックを使っていた。
それはそれで良いのかもしれない。
が、私の場合、だんだんストックに頼りきりになってきた。ストック無しでは歩けない。
特に岩っぽいところはストックをしまって歩くのであるが、その際足元がたまらなく不安定で、岩場が怖いと思うようになったのだ。
そして、ストックをついて歩く時、前に進もうと思うあまり、身体がどんどん前傾になっていく。上りも下りも。そんな前かがみの姿勢のせいか、息切れや疲労がさらに激しくなってきた。

なんのためにストックを持っているか分からなくなった。
そして、シンプルに普通に歩けるようになりたいと思った。

まずはストック無しで安定して歩けるように頑張ろうという事を目標にした。ストックを手放すと前かがみ度が少し減る。そして、思ったところに足を運べるように一歩一歩気を使った。やがて少し安定して歩けるようになった。

このまますんなり、ストックを卒業出来ればよかったのだが、ひょんなことから知り合った山岳ガイドさんに教わる事になった。そのガイドさんは「ストックを使いましょう」というストック推進派だった。
またストックを使い始めた。
が、どんどん自分がダメになっていく。どうダメかと言うと、どんどん前傾になりどんどん苦しくなっていったのだ。挙句の果てに前かがみがもたらす膝の痛みで、登山どころか日常の暮らしすら苦しいものになってしまった。それでもガイドさんは「もっと歩く経験を積んだ方がいい」とさらに山へ連れ出そうとした。膝が痛くて歩けない申し訳なさが、さらに前かがみを増加させた。苦しくて、なんのための登山かわからなくなってきた。

ガイドさんが悪い訳ではない。歩き方に苦労したことが無い人は、人の歩き方など見ていないのだ。苦しい理由にも気づかない。単純に経験不足を補う事が良いことだと考えている。それはそれで重要な事であるが、経験の前に正しい歩き方が出来ている前提になっているところが私には合わないのだった。
歩くとか呼吸するとか普通の事が私にはうまく出来ない。

そんなこんなで紆余曲折で一年ほど無駄な時間をかけて遠回りしたが、またストック無しで歩く練習のふりだしに戻った。

お守りとしてストックは持ち歩くが基本は使わない練習が始まった。
姿勢良く歩く事も目標である。
1年間くらい骨格や筋肉やら姿勢の情報を常に収集し試してみた。繰り返し試しながら歩いているうちに歩き方にだんだん安定感が出てきた。段差や岩場の登り下りも怖さが少なくなってきた。
やっと自分の足を信じる事ができるようになってきた。私にとっては何より嬉しい事だ。
姿勢に変化が出始めた頃、膝痛(腸頸靭帯炎)が治ってきた。

身体の使い方は難しい。生まれながらに出来ている人とそうで無い人がいる。そうで無い方の私はいい年になってから苦労が絶えなかった。

ストックを全面否定するつもりはなく、使う前提に自分がその域に達しているかどうかを判断できる事が必要だと感じた。
姿勢良く正しく歩ける人はストックを姿勢を保つための補助道具として使うのは有効である。姿勢悪く正しく歩けない人のようにストックを使って前のめりに依存して歩くようであれば、ストックを使う事はお勧め出来ない事がわかった。まずは正しく歩けるように。
正しく歩く事。これほど難しい事はない事もわかった。
くだんのガイドさんもそういう指摘や指導があったなら信頼をもって継続してお願いしたいところだったのだが残念である。
ただ、全てガイドに歩き方や姿勢の指導を求めるのもそれは誤りである。たまに歩き方等をとても熱心に指導いただけるガイドも存在する。ガイドさん個人個人の特色を見極め自分の目的に合ったガイドを探す事が必要だという事だろう。

ストックをやめてから私の山は広がって行った事は言うまでもないな。
山は楽しいなぁ。

登山において姿勢・歩き方については述べられている事は少なく曖昧である事が多い。そういう悩みがある場合はランニングやトレランをキーワードで検索すると役立つ情報がワサワサ出てくるという事を参考までにお知らせしておく。

ps 姿勢とか歩き方とか呼吸についての詳細はまた別途詳細に述べたいと思う。

【八ヶ岳】2015/11 しらびそ小屋に泊まりに行く

気になる山小屋があった。
八ヶ岳しらびそ小屋である。
2015年から始まった1泊登山ですっかり山小屋好きになったのだ。
しらびそ小屋に行ってみたいという思いがどんどん募り、どうしたら行けるのかを調べてみた。

1.公共交通機関を調べる
しらびそ小屋に行くために最も近いバス停は稲子湯のようだ。
稲子湯に行くバスはあるのか?すると小海線小海駅からバスが出ているようである。季節運行であり11月後半の祝日あたりが最終のようだ。したがって、季節運行最終日を含めて1泊2日を計画する。
小海駅でバスに乗る為に到着する小海線の電車の時刻とともに、東京から佐久に行く新幹線の時刻を調べる。
そんな計画を娘に話したら「行く」というので、2人分の新幹線のチケットを取り、2人分の小屋の予約をした。

2. 1日目 稲子湯〜しらびそ小屋
1日目朝、順調に新幹線に乗り、順調に小海線に乗り換え、順調に小海駅で下車。
やはりバスを待つ時間が最も緊張する。バスは来てくれるかな..という若干の不安。
もちろん時刻通りにバスはやってきた。
マイクロバスである。4人乗り込み、途中松原湖で1人乗車。終点稲子湯まで乗車したのは私と娘だけであった。
考えてみれば娘と泊まりがけの旅行って行ってなかった。小学校以来かもしれない。中学、高校と塾とか模試とか受験とかがいっぱいで、気持ち的に旅行という気分に全くなれなかったのだ。大学生になって親元離れてますます出かける事はなくなった。でもこのしらびそ小屋旅行のちょっと前に一緒に筑波山に登った。山ってすごいな。親子一緒のお出かけを何の障害もなく「行こう行こう」という気持ちに盛り上げてくれる。

稲子湯で下車。空気がキンキンに冷たい。
稲子湯の外のトイレに寄る。うわ〜 暖房ついてる!!温かい!!
稲子湯の外のベンチとテーブルで朝買ってきたカツサンドを食べる。


稲子湯から見た事の無い風景が広がる。
ゴロゴロした大きな岩にコケがいっぱい。やがて、みどり池入口に到着。
ここから上り坂になる。
空気はまだまだキンキンに冷えている。登山道も所々コチコチに凍っている。先行く娘から「ここ凍ってるから、こっちの端っこ通りなよー」と声かけあり。大きくなったなと感じる瞬間である。


初めてみる種類のコケが群生している。触ってみたら、コケもコチコチに凍っている。(ミズゴケ)
コケがどうのこうの、木がどうのこうのとたくさんおしゃべりをしていると、やがて建物が見えてきた。


ついたよ、しらびそ小屋。周りを囲む森に溶け込むように建っていた。目の前のみどり池。


みどり池から白い山が見えた。地図によると天狗岳のようだ。白い雪をまとった山の美しさにしばしぼう然と眺め入る。

しらびそ小屋にチェックイン。
ケーキセットを2人分オーダー。しらびそ小屋のお父さんは何やら小さい缶に入ったものを柱に
ある機械の上からザラザラと入れた。コーヒー豆!!ゴリゴリと豆を挽き、厨房に戻っていった。ちょっと首を伸ばして厨房を覗いてみるとお湯で温めたコーヒーカップを取り出している所。こんなに丁寧にコーヒーを入れてくれる事に娘と2人で感動。

やがてチーズケーキセットが運ばれてきた。お父さんは「今日はトマトのジャムだよ」とニコっとする。チーズケーキの上に乗っているジャムだ。


泊まる部屋にはコタツとストーブあり。布団もさっさとひいてコタツに足を入れぬくぬくする。この日の宿泊は私達2人と男性ガイドさんとそのお客様女性の4人だ。
ここでガイドさんと直接一緒に山に行けるという仕組みがある事を知る。この女性は明日早朝に天狗岳を往復してくるとのこと。あの雪で白い正面の山!凄い!私には遠い話だ。

夜ごはんの時間。しらびそ小屋のお母さんがごはんですよと部屋まで呼びに来てくれる。ついて行くと真っ暗な廊下で私と娘は「ひゃーひゃー」言う。お母さんから「首からヘッデンかけて歩くのよ」と教わる。またいい事習ったな。
夜ごはん大量で、かつ美味しい。
しらびそ小屋のお母さんから「明日の朝ごはんはよければトーストにする?ホントは予約が必要なんだけど」もちろん大きな声で「お願いします!」と返事。

満腹のまま就寝。

3. 2日目
早朝暗い部屋にお母さんがやってきてストーブを点火する。なんだか幸せな気分。夜明けはまだかな。朝陽見えるかな。なーんて思っていたら、すっかり夜明けになっていた。このお部屋、遮光カーテンで夜明けでも明るくならないのでした!日の出見逃す。いいよ、また来るから。
名物厚切りトースト朝食にありつく。朝はコーヒーもお代わり出来る。
窓辺にはリスやらトリやら。
ここは楽園か?

まったりしてから、しらびそ小屋を後にして下る。うっすら雪がはりつく道だ。滑らぬよう慎重に下る。
稲子湯に着くと、なんと〜路線バスの背後が見えた。行ってしまった。このあと2時間近く、キンキンに寒い場所でバス待ちになった。
こういう時、その時間そのものを楽しんでしまう所が私達親娘はよく似ている。文句は出ず、楽しかった今回の旅の話で盛り上がる。

帰りの新幹線で峠の釜飯を食べる。
娘にとっては初めてだったようで「おいし〜」となかなかの高評価だ。

無事帰宅。
山も山小屋も楽しいな。

【丹沢】2015/11 大山 初めてのツアー 

知り合いのスタイリッシュ女子からメールが来る。
某アウトドアブランドのイベントがあるから一緒に行かないか?と。
スタイリッシュ女子からは今までも何度もいろいろお誘いいただいたが、断ってばかりだった。
断られても何度も誘ってくれるスタイリッシュ女子、強いなぁと感心する。私は誰かを誘うという事はほぼないし(たぶん誰も私と一緒に出かけたいと思う人はいないだろう)、また小心者なので一回断られたら2度と誘えないだろうなとちょっと思う。
特に予定も無かったので「行く」と答えた。
「直営店で申し込むんだよ」と言われたが、私の行動半径の中に「直営店」なるものがあるかどうかも不明である。とりあえず思いつく店舗に行ってみたが「直営店じゃないので」と丁重にお断りされた。いろいろ奔走したが、結果電話一本で申し込み完了。
イベントの内容は小田急線秦野駅に集合して一緒に大山に上り(ヤビツ峠から)、一緒に下山して小田急伊勢原駅で解散というものだ。私としては「それはいったい何?」であった。

1.集合
秦野駅で下車。
改札を出るとお兄さん的な人がイベントの名前が書かれた紙を持って立っていた。
お名前はと聞かれて答えると、お兄さんは名簿にチェックを入れていた。
女性ばかり10人くらい集まった。みな、私より若くスタイリッシュ女子くらいの年齢のようで、おしゃれも決まっている。
スタイリッシュ女子以外の女性の山歩きファッションを初めてまじまじと見る。結構楽しい。私はこのブランドの別系列のウェアが好きになりネットで少し買うようになっていた。
「みなさーん」と声がかかる。イベントスタッフはお兄さん、おじさん、おしゃれ青年2人である。おしゃれ青年2人から自己紹介があった。
「**店 の◯◯です」
そうか、それはそうだろう。アウトドアブランドのイベントだもの。あのおじさんとお兄さんは主任と課長か?そのへんは不明だったが、路線バスに乗り込み、ヤビツ峠に向かった。

2.ヤビツ峠から大山へ
ヤビツ峠に向かうバスはコーナーを攻めるタイプだった。混雑した車内に立つ身は結構辛く、だんだん気持ち悪くなってきた。
山を始める前はバスには乗れない身だったが、こんな揺れ揺れのバスに我慢して乗れるようになったのは山のおかげだと思う。
ヤビツ峠でトイレ立ち寄り。
晴れて穏やかな日である。
少し広いところに移動して、準備体操。
「靴に塩水スプレーしまーす」の声とともにシュパシュパと塩水が登山靴にかけられる。ヒル除けだ。
そうだよね、丹沢方面は家から遠いのと、ヒルがいるのとで何となく足が向かわない場所だった。

大山に向い1列に並んで進んで行く。
先頭はお兄さん主任、最後尾はおじさん課長。
おしゃれ青年スタッフは順番を変えつつ間に入り、イベント出席者に楽しく元気になる話題をいろいろふってくれている。なかなか良いおもてなしだ。
だが、疲れやすく息切れしやすい私はこの1列に並んで歩く事が苦しかった。ものの15分でヒーヒー言い出し、後続の人に先に行ってもらう。
スタイリッシュ女子は私についていてくれるのだが、それは心理的に申し訳ない気持ちで負担に感じてしまう。おじさん課長も「ゆっくり行きましょう」とゆっくりいろいろお話をして下さる。
だが、私には話す余裕も聞く余裕も全く無し。
休憩をしている所にやっと追いつくという感じで進んで行く。
やがて山頂。
助かった。。なんかそんな気分である。
おじさん課長は植物に詳しいらしく、これはアブラチャン という木ですよ。などいろいろ教えてくれた。
「お昼にしまーす」の掛け声でお昼。みなさんあちこちに散らばって各自ランチ。私はスタイリッシュ女子と一緒にランチだが。
ランチのおしゃべりでスタイリッシュ女子と私はいつか行ってみたい憧れの場所が同じである事が判明。若干盛り上がる。
「今度打ち合わせをしよう」と言う。私は心の中で叫ぶ「まって 一緒には行かないよ」。声には出せないままランチ終了。
 

3.下山
上りはついて行けなかったが、下りは私も随分いいペースでついていける。それは練習したからね。
小石が結構ある道はズルっと滑りやすい。スタイリッシュ女子は下りが苦手とずっと言い続けていた。
とりあえずキャッキャしながら無事下山。
阿夫利神社に到着だ。
一言ずつ感想を言った後、アンケート用紙とアウトドアブランドの割引券を貰って解散である。

スタイリッシュ女子が言う。
「ツアー楽しかったね」
へ〜こういうのがツアーなんだ。初めてだ。
だけどついて行けないから、まだまだ私にはツアーなんて無理だなぁ。それに誰かについて歩く道は全く見る余裕もないし、どんな道であったか全く覚えられないなぁ。
私は道が好きなのだ、という事を改めて認識する。
そして、あのお兄さんとおじさんは何者かも分かった。スタイリッシュ女子の説明によると、登山ガイドという事である。
ほー、世の中には山をガイドする職業があるのかぁ。新しい知識を得た。

小田急線に乗って帰宅。
やっぱり丹沢方面は遠いな。
ヒルに会わなくてよかった。。。

【道具考-装備】晩秋の1400m前後の山 晴れのち曇り 日帰り装備(1) と マムート ザック リチウム プロ28L

「山に行く時、何持ってく?」の装備のご紹介である。私の個人的装備であるため、「これが正解」という事はないがご参考までに紹介する。
前回は春の低山の晴れて暑い日を想定した装備をご紹介した。
http://yamawoaruku.hatenadiary.jp/entry/2019/04/21/202924

今回の条件を以下に示す。
【季節 】10月末 最高気温10度前後
【山】関東 標高1000〜1500mくらいの低山
   奥多摩などを想定
【日数】日帰り
【備考】途中給水不可
晴れのち曇り

いろいろな山行で共通するものももちろん多いが、それを含めて私は以下の装備を準備した。

1.ザックに入れていくもの
1.1 レインウェア

レインウェア 上 素材:ゴアテックス
レインウェア 下 素材:ゴアテックス
晩秋のため降雨時の寒さを考慮し、レイン手袋も。さむい時期に手が濡れて冷えるのは気が滅入るので手袋は忘れない。この辺は好き嫌いでも良いのかな。
レイン手袋そのものに「これは!」と思うものがまだ見つかっていない。
やっぱり濡れる。そして1度手袋を外したら、2度とはめられなくなるくらい引っかかるのはイライラしする。この2回目に買った手袋はぴったりサイズではなく、大き目のものにした。その方が外した手袋を再度はめやすい。まだまだ研究中である。いつか「これだ!」というものを探したい。
レインウェア上下はザックにしまう時、スタッフバックに入れずに直にパッキング。雨の時、素早く着る事が必要と感じる。もたもたしてたらだめだ。かつ、ファスナーはあらかじめ全開にしておくと着やすい。帰路、濡れたレインウェアをしまう軽い袋は別途ザックに入れておく。

1.2 エマージェンシーなどいろいろ

エマージェンシーシート
ツエルト
ティッシュ(水溶性のもの)
ウェットティッシュ
速乾性ハンドタオル
熊鈴
常備薬(痛み止め、胃腸薬、風邪薬、酔い止めなど)
バンドエイド&キネシオテープ(よく使う長さにカット)
ヘッドライト(前日に必ず点灯テスト)
膝サポーター

1.3 防寒着 その他

防寒着(薄手のフリース)
薄手のウィンドブレーカー
  超寒い時は フリース+ウィンドブレーカー
  +レインウェア の重ね着が出来るもの
帽子
指先だけ出るメリノウール手袋
  手が寒い時、手首が温かいと身体も温かい
  自身のお気に入り
保温ボトルにお湯 500ml
水 500ml ✖️2本
(追加して スポーツドリンク500mlも持参)
登山地図
ストック(ストックはお守りとして持参。普段はあまり使わないが)

2.ザックにしまう
上記の装備をザックにしまうが、まだ余裕あり。あとは行動食と登山中に暑くて脱ぐものを入れる。


最近日帰り用にお気に入りのザックは
マムート リチウム プロ 28リットル。
(MAMMUT LITHIUM PRO)
男性用女性用という区分はない。
これくらいの小さいザックは厳密に背面長云々しなくても、「背負いやすい」というフィーリングがあえばいいかなという気がした。それほど重い荷物になるわけでなし。

2.1 お気に入りポイント
1)軽い。870gくらい。30リットルザックで重いものは1400〜1500gのもあるので、この軽さは良い。体力自信が無い場合は軽いザックが良い。

2)ザック前面に小物入れがある。シンプルで小物入れが無いのが好かれる傾向があるが、逆に私は小物入れが付いているのが好きである。シンプルザックだとザック内がスタッフザックだらけになり、見つけたい物が下のほうにいって見つけにくいとか結構ありがちなので、ここのファスナー開けたらバンドエイドありと分かる感じが気に入っている。ファスナーがついていてもこの軽さが嬉しい。個人の好みによると思うが。

3)小さく軽いザックでありながら、背面がかたい。よく小さいザックは背面フレームが省略されてグニャグニャなのがあるが、これはしっかりフレームが入っているのが気に入っている。

また背面も全面メッシュじゃないのがいい。メッシュで覆われると逆に蒸れる感覚があり、背中にくっつく部分とそうでない部分がスパン!と分かれているのが蒸れない気がしてきた。そして背負っていて楽な背中当たり。歩きやすい。

4)ウエストベルトの小物入れは1つでいい。
小物入れが好きと言った2)と相反するようだが、ウエストベルトの小物入れは2つもいらないかもとなんとなく思っていたが、このザックで「やっぱりそうだ!」と思った。
片方だけの小物入れは写真を撮るためのスマホだけ入れている。
そして驚くべきは「ファスナーが開け閉めしやすい」。これすごい。ザックを背負ったまま、開け閉めしやすいザックってそうそう無いかも。(最近はその辺が改良されるザックも多くなってきたような)ファスナーは付いてりゃいいってもんじゃなくて、開け閉めしやすいことが重要。開けれるけど閉めにくいとか、閉めやすいけど開けにくいとか。そういう経験があるとウエストベルトの小物入れいらねーとか思うようになる。
そしてこのザックのウエストベルト小物入れの小技としては、ものを出し入れしやすいようにひだがついている。

このひだのおかげで出し入れしやすく、さらに開け閉めしやすいファスナーで、写真を撮るために頻繁なスマホ出し入れにストレスがなくなった!
スマホが出し入れしやすくなると、以前から歩いている時には不要かなと思っていたサコッシュを持つ必要がなくなった。荷物を減らせる効果に繋がった。

5)雨蓋の裏の小物入れはメッシュが好き。
 湿気がこもらない、頻繁に使うものじゃないけど必要なものを入れ、開け閉めするたびに「あるな」と確認できるのがお気に入り。いざ必要な時にはここに確実に入ってるとわかる。
ヘッドライトや自宅鍵などを入れる。したがってキーリング的なものが付いていてグッド!

6)色が好き!

2.2 困った点
1)薄い色のせいか汚れが目立つ。
なんとかしたい〜(//∇//)

3.着て行くもの

晩秋という事でファイントラックのドライレイヤー半袖を着用。
長袖シャツ(アークテリクス フェイズAR)に半袖シャツ(山小屋お土産Tシャツ)の重ね着。
登る時は暑いので薄着。だが、胴体は冷やしたく無い。暑い暑いって、どこが暑いんだろうと思ったら、私の場合、二の腕が暑いのだ。ここさえ暑くならなければ、結構身体も楽になるのにな。
ロングパンツ。薄手だが冷えることが無い機能のもの。(モンチュラ )

早朝移動時は寒いので、薄手フリースを着ていく。
脱いだり着たり、山歩きは忙しいのだ。

【南東北】2015/11 安達太良山の空を見に行く(2)

2)-1 新幹線+在来線+路線バスで安達太良山登山口に行く

 

前日に、みどりの窓口にて乗車券と新幹線特急券を購入。都内を6時台に出る東北新幹線に乗車。郡山駅は思いのほか近い。郡山駅から在来線に乗り継ぎ、無事二本松駅で下車。

バス停を探す。わかりやすいロータリーのところにあった。路線バスと言えども、季節運行のため運転日は要チェックである。概ね11月1週目で終わりだ。

バスに乗る時間に若干余裕がある。行列が出来るものの、余裕で座っていける感じだ。奥岳登山口バス停まで一直線に進む。SuicaPASMOは使えず、現金支払い。

 

2)-2 ゴンドラに乗って登山スタート

バスを降りると目の前にゴンドラ乗り場がある。ここは楽してゴンドラに乗る選択。

あだたらエクスプレス。

ゴンドラからの眺めはなかなか素敵である。

カラマツが黄色くなっているサマが綺麗だった。

ゴンドラを降りると登山ポストあり。記入し、下の半券を切り取って提出する。半券は下山届になるので無くさないように。

 

2)-3 稜線に続く道

紅葉が終わった11月は人が少ないのが良い。やはり静かな山歩きは気持ちがいい。

山の上の方がうっすら白く見える。雪では無さそうだ。霜だろうか。

薬師岳というところを飛ばしてしまったが、そここそが「ほんとの空」の場所だと後で知り、残念に思う。が、私の場合はまた来る口実になるのでそれも良いかと先に進む。

やがて遠くに碑が見え始める。

安達太良山」と書いてある!草などが無い荒凉とした風景だ。惹かれる。どこかの惑星に来ちゃった感がじわじわ来る。

頂上の岩場は鎖があり、今の私には無理だと悟って稜線方面に向かう事にした。

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2)-4 安達太良山の稜線歩き

安達太良山は意外とスケール大きく見えるが、思ったより時間がかからない。

稜線牛の背を歩く。噂通り風が強い。稜線の霜もとても綺麗で、とても嬉しくなっって「うっほほーい!」と叫びたい心境になる。
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やがて 爆裂火口へ。

この風景も圧倒される。「うひゃー」と声が出てしまう。非現実感を思いっきり感じられる。来て良かった。見れて良かった。

ウキウキワクワクが止まらない。
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爆裂火口を過ぎ、くろがね小屋方面へ降りる分岐まで来た。すごいものがある!エビの尻尾。

初めて見た。想像より規模が大きい!!f:id:myownlifetamako:20191016182916j:image

11月に来てよかった!

エビの尻尾はちなみに風上に向かって成長する。山の上はたいてい西風だ。だからエビの尻尾の先は西かなぁ。

 

2)-5 くろがね小屋へ

稜線からくろがね小屋方面に降りていく。峰の辻という標識の所まで来ると、あちこちの岩に「くろがね小屋→」という記載あり。

どんどん降りていく。

やがて屋根が見え始める。本日も無事到着!

小屋で受付をすると「もう入れますよ」と。

硫黄の香り漂う白濁温泉へ。

冷え切った身体がジンジンと温まる。今日疲れた足と足の裏には特にジンジンくる。思わず「極楽極楽」と独り言。

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夕食は名物のカレー。美味しい!大人のスパイシー甘口カレー。おかわりは「半分お願いします」と言ったが普通にいっぱいだ。来年は1/3と言おう!

もの静かなソロ女性から途中で買ったというお漬物をいただく。山形から来たとの事。彼女の質問が面白かった。

「電車とかで来ると、帰りのお風呂はどうしてるんですか?私は車の中にいつもお風呂セット置いてるんで。」と。

私の答えはこう「お風呂入らずに汗だくのまま電車乗って帰ります」

が、彼女にとっては衝撃の回答だったようで「えーーーーーーー」と驚かれてしまった。

今どきの山ウェアは防臭とか消臭とか当たり前の機能だと思うのだが。もしかしたら、今までも匂ってる?やや心配になる。

お話がうまいおじさまの「登山を再開したきっかけ」を思いっきり聞き、楽しい思いをして、再度温泉に浸かって、就寝。よく眠れました。

 

2)-6 下山

くろがね小屋で朝ごはんを食べ、出発。

本日は下山のみ。だが、帰りのバス時間の何時間も前にバス停についてしまう。バス停そばの登山ポストに下山届を出す。出発まで時間潰すの大変そう、と思っていると、24時間前に自分が乗ってきた朝一の到着バスが到着した。回送バスの運転手さんに「乗れますか?」と、すかさず聞いてみた。我ながらすごい勇気。

岳温泉までだよ」と300円の普通の運賃で岳温泉バス停まで。ありがたい。岳温泉バス停まで来れば二本松駅行きのバス本数は比較的多い。

在来線、新幹線を乗り継ぎ、昼過ぎに自宅着。

今回も感動の山旅終了。

よかった!しみじみ良かった。

 

来年もまた来るよ(*´∀`*)