一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【道具考-登山靴】3シーズン登山靴 スポルティバ トランゴ アルプ GTX <幅狭足な人のための登山靴>

◾️自分の足を知る
2014年頃、普通に履く靴で自分の足にフィットする靴が見つからず、自分の足のサイズはいくつなのかを知りたくて ¥9,000で足サイズを測るサービスを受けた。新宿にある「靴を売らない靴屋さん」というところである。
足のサイズは足長と足幅で考えるのだが、足長は23.5cmで間違いなく、足幅が特異だった。
足幅Aである。これは足長と足囲からJIS規格で決まるのだ。
靴幅の表記は主に狭い順から
A、B、C、D、E、 EE 、EEE 、EEEE 、EEEEE
とかになる。
日本では「幅広」メインの品揃えしかない。
幅狭足な私にとっては、普通に靴屋さんで靴を買えないという事だ。

◾️幅狭足に合うライトアルパインな登山靴を探す
幅狭足確定の私はどの登山靴を買うかを悩む。
この時履いていたスカルパ ミトス も「モンベル よりは幅が狭いけれども、自分の足にはまだ少し横幅が広いのでは」という感覚があった事もあり、新たな登山靴が欲しいと思っていた。
幅狭をアピールポイントとして売っている登山靴はそうそう無い。
ゆえにデメリットとして口コミで「足幅狭くて当たって痛い」みたいなものがある靴が私には合うと考えてみた。
特にかかとの収まりがいい靴(今まで靴内でかかとが横ずれした)がいいなぁ。
靴の種類はハイキングやトレッキングではなくて北アルプスに行けるライトアルパイン(3シーズン)なものがいい。
このクラスの靴の中では軽い。
という事で

ちょっと高額な靴である。
私の夢はアルプス縦走だ。やはりこういう靴を履いて行きたいと思うようになっていた。
思い切って登山ショップに足を運んで試しばき。
「うわっすごい」としか言いようのないフィット感。靴の中で足が横にずれない。微動だにしない。すごい安定感。とりわけ、かかとをしっかりホールドされる快感に酔いしれた。
買っちゃうよね。

この靴の注意点もあると思われる。
1)ソールが減りやすい。グリップ力が良い靴は仕方がない。純正ソールでソールの貼り替えも可能である。ソールの貼り替えについてはまた別途お知らせしたい。
2)正しい歩き方が出来ていないと膝痛になりやすいかも。履き始めた当初、途端に膝痛(腸頸靭帯炎:膝の外側が痛くなる)に悩む事が多くなった。軽い靴と行っても今まで履いていた靴よりは重量が多い。その分、足の動かし方に悪い癖があると足に不具合が起きても不思議ではない。もちろん靴のせいではない。こんないい靴で元気に歩けるように、私は歩き方を徹底的に改善した。まだまだ完璧ではないけど、そのおかげか膝の痛みが出る事はなくなった。自分を見つめ直し、改善のきっかけくれた素晴らしい靴である。正しい歩き方は登山をより快適に楽しくしてくれると身を持って実感する。2年と言う歳月はかかった。
もちろんその後同じ靴を3足買い換えている。


登山にかけるべきはやはり靴だ。