一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【丹沢】2015/11 大山 初めてのツアー 

知り合いのスタイリッシュ女子からメールが来る。
某アウトドアブランドのイベントがあるから一緒に行かないか?と。
スタイリッシュ女子からは今までも何度もいろいろお誘いいただいたが、断ってばかりだった。
断られても何度も誘ってくれるスタイリッシュ女子、強いなぁと感心する。私は誰かを誘うという事はほぼないし(たぶん誰も私と一緒に出かけたいと思う人はいないだろう)、また小心者なので一回断られたら2度と誘えないだろうなとちょっと思う。
特に予定も無かったので「行く」と答えた。
「直営店で申し込むんだよ」と言われたが、私の行動半径の中に「直営店」なるものがあるかどうかも不明である。とりあえず思いつく店舗に行ってみたが「直営店じゃないので」と丁重にお断りされた。いろいろ奔走したが、結果電話一本で申し込み完了。
イベントの内容は小田急線秦野駅に集合して一緒に大山に上り(ヤビツ峠から)、一緒に下山して小田急伊勢原駅で解散というものだ。私としては「それはいったい何?」であった。

1.集合
秦野駅で下車。
改札を出るとお兄さん的な人がイベントの名前が書かれた紙を持って立っていた。
お名前はと聞かれて答えると、お兄さんは名簿にチェックを入れていた。
女性ばかり10人くらい集まった。みな、私より若くスタイリッシュ女子くらいの年齢のようで、おしゃれも決まっている。
スタイリッシュ女子以外の女性の山歩きファッションを初めてまじまじと見る。結構楽しい。私はこのブランドの別系列のウェアが好きになりネットで少し買うようになっていた。
「みなさーん」と声がかかる。イベントスタッフはお兄さん、おじさん、おしゃれ青年2人である。おしゃれ青年2人から自己紹介があった。
「**店 の◯◯です」
そうか、それはそうだろう。アウトドアブランドのイベントだもの。あのおじさんとお兄さんは主任と課長か?そのへんは不明だったが、路線バスに乗り込み、ヤビツ峠に向かった。

2.ヤビツ峠から大山へ
ヤビツ峠に向かうバスはコーナーを攻めるタイプだった。混雑した車内に立つ身は結構辛く、だんだん気持ち悪くなってきた。
山を始める前はバスには乗れない身だったが、こんな揺れ揺れのバスに我慢して乗れるようになったのは山のおかげだと思う。
ヤビツ峠でトイレ立ち寄り。
晴れて穏やかな日である。
少し広いところに移動して、準備体操。
「靴に塩水スプレーしまーす」の声とともにシュパシュパと塩水が登山靴にかけられる。ヒル除けだ。
そうだよね、丹沢方面は家から遠いのと、ヒルがいるのとで何となく足が向かわない場所だった。

大山に向い1列に並んで進んで行く。
先頭はお兄さん主任、最後尾はおじさん課長。
おしゃれ青年スタッフは順番を変えつつ間に入り、イベント出席者に楽しく元気になる話題をいろいろふってくれている。なかなか良いおもてなしだ。
だが、疲れやすく息切れしやすい私はこの1列に並んで歩く事が苦しかった。ものの15分でヒーヒー言い出し、後続の人に先に行ってもらう。
スタイリッシュ女子は私についていてくれるのだが、それは心理的に申し訳ない気持ちで負担に感じてしまう。おじさん課長も「ゆっくり行きましょう」とゆっくりいろいろお話をして下さる。
だが、私には話す余裕も聞く余裕も全く無し。
休憩をしている所にやっと追いつくという感じで進んで行く。
やがて山頂。
助かった。。なんかそんな気分である。
おじさん課長は植物に詳しいらしく、これはアブラチャン という木ですよ。などいろいろ教えてくれた。
「お昼にしまーす」の掛け声でお昼。みなさんあちこちに散らばって各自ランチ。私はスタイリッシュ女子と一緒にランチだが。
ランチのおしゃべりでスタイリッシュ女子と私はいつか行ってみたい憧れの場所が同じである事が判明。若干盛り上がる。
「今度打ち合わせをしよう」と言う。私は心の中で叫ぶ「まって 一緒には行かないよ」。声には出せないままランチ終了。
 

3.下山
上りはついて行けなかったが、下りは私も随分いいペースでついていける。それは練習したからね。
小石が結構ある道はズルっと滑りやすい。スタイリッシュ女子は下りが苦手とずっと言い続けていた。
とりあえずキャッキャしながら無事下山。
阿夫利神社に到着だ。
一言ずつ感想を言った後、アンケート用紙とアウトドアブランドの割引券を貰って解散である。

スタイリッシュ女子が言う。
「ツアー楽しかったね」
へ〜こういうのがツアーなんだ。初めてだ。
だけどついて行けないから、まだまだ私にはツアーなんて無理だなぁ。それに誰かについて歩く道は全く見る余裕もないし、どんな道であったか全く覚えられないなぁ。
私は道が好きなのだ、という事を改めて認識する。
そして、あのお兄さんとおじさんは何者かも分かった。スタイリッシュ女子の説明によると、登山ガイドという事である。
ほー、世の中には山をガイドする職業があるのかぁ。新しい知識を得た。

小田急線に乗って帰宅。
やっぱり丹沢方面は遠いな。
ヒルに会わなくてよかった。。。