【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(4)
雲取山荘に宿泊した朝。睡眠たっぷりすぎて、すごく体調が良い。
そして快晴である。
1)雲取山へ
前日、時間と体力切れで巻いてしまった雲取山山頂へ向かう。
昨日歩いた道とは様相が異なり、なかなかの急斜面と岩場の道である。でも歩きやすい。
森に囲まれた道を上を見ながら進む。
やがて空がぽっかり広がる所が見えたら、そこは山頂である。
やっと来れた〜!大きい声で「ばんざーい」と言ってみたかったが、そこは単独登山者としてはちょっと恥ずかしくて出来なかった。誰もいなかったら言うけどね。
東京都の山頂標識と埼玉県の山頂標識あり。
山梨県の山頂標識はちょっとわからなかった(この時は)。
よーし、これから石尾根を下って行くよー!
2)七ツ石山へ
雲取山から下っていく。七ツ石山への登り返しまでの稜線歩きは素晴らしい。2000mを超える山も初めてだったし、こんなに雲が近いと思うのも人生初めてだった。こんな気分を味わってしまうと、「山 やめられない〜」と思ってしまう。
ブナ坂まで戻って来たら、昨日通った道とは別の七ツ石山への登りに進む。見晴らしの良い斜面に続くジグザグの登山道を登っていく。
うーん、なかなかきつい。。。
まだ朝だというのに、ゼーゼーとなる。休み休み体力を温存しながら進む。先は長いのだから。
やがて七ツ石山。草原みたいな山頂に腰を下ろして休憩。向こうにさっきまでいた雲取山が見える。
スコーンと気持ちいい。クセになりそうな気持ち良さである。
3)石尾根を六ツ石山方面へ
七ツ石山からいよいよ奥多摩駅方面へ下って行く。すぐに次のピーク高丸が見えるが、自分の体力不足が心配のため、今回石尾根のピークは巻く事にした。
高丸の巻道で突然視界が開ける場所に遭遇。
下界の町が見えるかなと思ったら、山また山の、山だらけ。奥多摩の山深さに改めて驚く。そして素敵な場所だなと思う。東京はなかなかの秘境である。
日陰名栗山のピークも巻いて鷹ノ巣山避難小屋前に到着。トイレとテーブルがある絶好の休憩ポイント。
誰もいない。ここで早めのお昼休憩である。雲取山荘のお弁当を広げる。汗をかいた後の大量の昆布の佃煮入りお弁当は美味しい。
さて鷹ノ巣山の巻道を進むと石尾根縦走路と平行に進む登山道の方へそのまま進みそうになる。1箇所「石尾根縦走路へ」という標識があるので数メートル高い石尾根縦走路へ戻る道を行く(どちらに行っても同じ場所に出るんですが)。
鷹ノ巣山を巻いた後は緩やかなアップダウン。緩やかな開けた場所を縫うように進む。ブナの木だろうか?大きめの木が多い。
そしてカラ沢の頭らしき場所に到着。
久々に「おおっ」と思う下り道に出る。かなりの急斜面を小刻みにジグザグと降りる。
石尾根は六ツ石山まではピークを巻いたとしても地味にアップダウンが続く。
そして六ツ石山への登り返しで登りは終了。
ヒーヒーではあるが、登りっぱなしのゼーゼーさは出ない。概ね平坦という印象である。
六ツ石山山頂への分岐点に出た。ここからは見た事がある道だ。心強い。
4)六ツ石山から奥多摩駅へ
六ツ石山からは石尾根をダイナミックに下って行く。だんだんと気温も高くなり、山の上はまだ冬っぽかったが、下って行くと木の芽吹きが目につくようになる。冬の終わりから春に一気に変わっていくのを肌で感じる。
石尾根も終わりに近づく。
いつもの奥多摩らしい杉の森を下って登山口。舗装路から矢印に従いJR奥多摩駅に到着。
15時台のホリデー快速 東京行きに乗車。
2日目は雲取山荘から雲取山と七ツ石山を超えて石尾根をJR奥多摩駅まで歩ききった。
こんな長い距離は初めてであり、自分なりに相当の達成感を感じた。楽しかった。心から楽しかった。そして嬉しかった。
初めての1泊登山。計画段階から緊張と不安で押し潰されそうになった事もある。
山に泊まるって気持ちいい!
山が好き!!
もっともっと山に行きたい!!!
次の計画を立てよう!!!