一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【初心者登山】2014/11 生藤山 三国山

まだまだ「おっかなびっくり」歩いている自分。

そろそろ初心者→初級者に格上げしたいところですが、この日行く前週に陣馬山から醍醐丸を通って生藤山(しょうとうさん)に行こうとしました。

醍醐丸までは行け、醍醐丸から生藤山方面に下って行きました。下り切った所から登り返しの階段が見え、歩きにくそう、疲れそうと思わず思ってしまい、横のまき道に進む事にしました。

まき道に入ってすぐに大きな岩がありました。山側は垂直に近いし、谷側は木が生えているけれどとても歩けるような所ではありません。岩は私の目の高さくらいまであります。向こう側は見えません。乗り越えるのかどうかも分からず、乗り越えた先に行けるかも分からず、乗り越え方も分からずという状況でした。人の気配は無し。するとそこに40代ご夫婦風のトレラン2人組が来たので山側に張り付いて道を譲りました。そしてその2人は岩に近づくと速度を早め、そしてジャーンプして跳び箱の如く岩に身体を乗せ、片足をぐっと岩に引っ掛け乗り越えて行くではありませんか。

私には、そんな真似出来ない!と真っ青になり陣馬山へ戻る事にしました。和田峠経由で陣馬山に戻りましたが、日没時間も早くなった時期でもあり、とても高尾まで行く時間もなく、陣馬から高尾方面に行った底沢峠から陣馬高原下バス停に行きました。この道も誰も通らず寂しげな道でドキドキハラハラで、ちょっとナーバスになる1日が終わりました。

前置きが長くなりましたが、よし来週こそはちゃんと生藤山へ行こうと思ったわけです。

ただ思うのは、生藤山に行くという事ではなく、乗り越えられなかったあの岩をいつかは乗り越えたいという思いも強い事は確かです。

 

コース

JR藤野駅  ー 鎌沢入口バス停下車

鎌沢入口ー鎌沢休憩所ー三国山ー生藤山ー茅丸ー連行峰ー和田峠バス停ーJR藤野駅

 

1.鎌沢入口〜鎌沢休憩所〜登山口

鎌沢入口バス停下車後、のどかな集落を歩いて行く。11月でも茶畑の茶葉は緑色。常緑樹なのかな、などと思いながら歩く。この綺麗な風景は後から「にほんの里山100選」に入っている事を知る。

里山では11月の紅葉が美しい。

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やがて鎌沢休憩所という畑の中のベンチがある。トイレもあるが寄らなかったので詳細情報出せず。集落の方が登山客のために休憩所を設けてくれたのだろうか?

集落の中の舗装路がなかなか急坂で苦しい。この日1日の道で1番苦しい上り坂かもしれない。

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2.登山口〜三国山

登山道はゆっくり登る。秋の枯葉を踏みながら進むのも楽しい。「桜のプロムナード」という看板がある。桜の名所らしい。だから秋は人が少ないのかな。

途中ベンチとテーブルなどがある。ゆっくり進むとほどなく三国山に到着。

開けた眺望あり。

ベンチとテーブルもあるが、先客あり。

ここは神奈川県と東京都と山梨県の境らしい。

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3.生藤山

三国山から生藤山はすぐ隣で10分くらいだった。だが山頂直下は岩が少し出ている急坂だった。初心者の自分にとって、両手を使って登るような急坂は初めてだった。

こわごわ登るとすぐに山頂標識あり。先客が3人ほどいた。山頂は狭い。三国山でごはんを食べず生藤山山頂でと思っていたが、とても食べる場所はなく、先に進む事にした。

少し進むと、初心者の目から見たら「崖」のように見える岩の下りがあった。さっき上りにあれだけの岩っぽい急坂があったから、同じく下りくらいあるよね、と頭で分かっていても真っ青である。

1人しか通れないその急坂は、1人尻込みしているうちに下にも上にも行列が出来てしまった。

恐る恐る下る。思いっ切り腰が引けていた。少し脇に外れられる箇所があり避ける。行列の人達に先に行ってもらった。

怖い。こういうのは慣れが必要なのか?それとも普通は最初から怖くないものなのか?

まだまだ自分がいつか乗り越えなければならない課題が山積みなんだなと悟る。

今まで下りの練習には力を入れていたけど、まだまだ序の口にも至っていない事を痛感。

 

4.茅丸ー連行峰ー和田峠分岐ー和田峠

やがて「茅丸」という標柱が見えた。「1019」と書いてある。

歩いてきた場所で(バスなどである程度の高さまで来ていたが)、4桁の標高は初めてであった。

足の下の10m、100m、1000mを想像すると足の裏がもぞもぞした。そしてちょっと嬉しい。

ここら辺の登山道は細いくまき道もあるなど分岐も多いが、標識があるので迷うポイントはほぼない。前提としては、自分が進む先の山の名前とか地名とかをある程度把握している事である。行先の地名も分からず標識を見ても意味はない。

さらに進んで連行峰という標柱に至る。

本日予定していたピーク(三国山、生藤山、茅丸、連行峰)4つは一応無事通過。

連行峰からの下りは土の急斜面をジグザグに下る。生藤山の下りで気持ちも萎えていたせいか、こういう下りもちょっとびびってしまう。のんびり降りていたら、後ろから50代くらいのご夫婦が降りて来た。降り切った所で道を譲ったが、奥様らしき人に「ゆっくり来たのに抜かしちゃってごめんね〜」と言われる。萎えている自分にとってはなんだかちょっとチクっとする言葉だった。

前後誰も見えなくなった所で歩きはじめる。和田峠分岐の看板を目印に下山開始。この道も急な斜面をジグザグに降りて行く。道そのものが斜面方向に傾いている事もあり、歩きにくいなと思いながらゆっくり進む。

ここで、生藤山の下りの岩も、この斜めになった道でも気になったのが靴の中で足が動く事だ。やや正確に言うと靴の中で足の裏が踏ん張った時に横滑りするのだ。思いもかけないタイミングで横滑りするから、尚更ドキっとする事が多く、それが怖さを増長していた。

やはりただでさえ怖がっている下りについてはは、少しでも怖さを減らせるように靴の改革が必要なのではないか?という思いに至った。

考えながら下山しバス停に。運良くすぐ出るバスに乗車でき、藤野駅に向かった。途中陣馬山からの登山客が大勢乗車してきており、バスは混雑した。ただ、多くの登山者の皆様のうちの1人みたいだと思うと何故だか心地よい。

私も早く登山が上手くなりたいな。

 

心地よい疲れと共に帰宅。