【初心者登山】2014/07 武蔵五日市から御岳山 熊さんに出会った
またも、武蔵五日市方面からのトレッキングだ。いつか行きたいと思っていた奥多摩の御岳山(みたけさん)である。
初めての御岳山ではあるが、御嶽駅ではなく、武蔵五日市駅から金比羅尾根経由で日の出山を通り、御岳山、そして大塚山経由で古里駅へ下りるというコースを計画した。
アクセス
新宿駅発のホリデー快速秋川1号で行く。ホリデー快速奥多摩号と秋川号は同じ電車である。車両によって、秋川方面と奥多摩方面とゴールが変わるので注意されたし。拝島駅にて、車両切り離しがある。
車内アナウンスやドア上の電光表示もいろいろ親切である。
この地図で事前予習しておいたため、迷わずに民家の間を通る道も迷わず行けた。地図ってすごい!
奥多摩登山詳細図/東編−大岳山 御岳山 川苔山 棒ノ嶺 全130コース−
住宅街の中でも登山口標識があり、わかりやすいが、住宅の敷地内から外に見えるように立っている標識もあるので、見逃さないよう注意しながら進むと良いのではないかと思う。(途中曲がったりするので)
天気 晴れ
装備 日帰り登山装備
コース
1)金比羅尾根から日の出山へ
ほどほどの傾斜の金比羅尾根を登って行く。登山客はほぼいない。静かな山歩きが始まる。
標識がしっかりしているため、途中迷う所無し。ただし、尾根上でも分岐は色々あるため、自分はどこに行きたいかをはっきり決めておき分岐間違いをしない事が必須である。
気持ちいいが、時々MTBが降りてくるため注意しよう。山で自転車ってすごいな。結構な段差もたまにあるのに。
日の出山まで距離は長いが、地図上の自分の位置を知る手掛かりの1つとして、送電線がある。頭上にあり、気にしないと気付かないとか、あるいは森が深くて見えにくい時もあるが、自分の進む道を事前に地図上で予習する際に登山道と送電線が交差する場所は抑えておいた方が良い。そうすると現地にて、途中途中で送電線により自分の居場所をピンポイントで把握する事が出来る。
日の出山に到着すると、そこは広場のようになっており、ベンチもあり、お昼に丁度良い場所である。
ここまで来ると「登山者がいっぱいいるなぁ」と思う。
2)日の出山から御岳山へ
日の出山からは「関東ふれあいの道」のコースを辿ると御岳山に到着する。
が、体力無しの自分は御岳山山頂を探す余裕がなかった。そう、御岳山エリアに入ると御嶽神社があるため建物やお土産屋さんがたくさんあり、そこを右往左往するのに疲労困憊しそうなのを今回避けたかった。
下山に向けて「大塚山」方面へ進む。
3)大塚山から古里駅へ
大塚山方面へ行くと人が激減する。というか誰もいない。
古里(こり)駅方面に出る大塚山北尾根コースを下り始める。
今まで「登る体力の不足を補うため、下る技術を向上させよう」計画も随分と進み、自分なりに下りの苦手意識が無くなってきつつあり、快調に下山し始めた。
だが、膝痛は突然やってきた。この前の陣馬ー高尾の時と同じ痛みである。
サポートタイツをはいていても、痛いものは痛いのである。今回はエマージェンシーキットとして、テーピングも持参だ。だが、サポートタイツを脱ぐわけにもいかないので、サポートタイツの上からぐるぐる巻きにした。ぜんぜんマシである。
軽快に下れる。すごく楽しい。楽しすぎる。
やがて、前方の登山者2人組に追いつき、道までゆずってもらった。山を歩き始めて、初めての体験でもあった。
さらに下って、数十メートル先の笹やぶに目が釘付けになった。黒いものがのっしのっしと歩いている。その黒いものは、こっちの事を見ることもなく遠ざかる方面に進んで行く。
初めて熊を見た。恐怖が身体を貫くと理性が吹っ飛ぶ事を知る。そうなると人間はどう動くかは人によって違うのだと思うが、私の場合は、
全速力で駆け出す、となってしまった。幸い熊と向き合ってはいなかったため、追いかけられる事はなかった。
全速力で駆け下りると、やがて民家が見え始めた。やった下山口だ!ところが目の前に金属の格子のドアが立ちはだかる。手が震えて開けられない。蝶番の鍵を上に持ち上げて開くだけなのに、恐ろしいほどの手の震えである。格子の所を握ったり、もう何やってんだかの慌てようである。
ようやく戸を開けて出て鍵を閉めると「電流が流れている」風の注意書きがありびっくりした。思いっきり握ったけどわからなかったなぁ。
そして、先程道を譲ってくれた2人組は大丈夫か気になって、しばらく下山口で待ってみた。
やがて、普通の雰囲気で降りてきた2人組はそのまま私の前を通り過ぎていった。
落ち着いた所で一気に腰が抜けたようになり動けなかった。
膝の痛みも吹っ飛んでいた。
綺麗なトイレもあり快適。
だが、ホームで電車が止まらずに行ってしまう。ホリデー快速が止まらない駅なのは残念。
1日長いコースで心地よい疲れとともに電車でゆっくり帰宅。
本日も無事で良かった。