一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【初心者登山】2014/06 陣馬山から高尾山まで

はじまり

南高尾縦走路で、長距離を歩けるよう何度か練習をした。当初高尾山口駅から大垂水峠まで行きバスで帰る、という行程から、大垂水峠を超えて高尾山経由で高尾山口まで戻るように歩けるようになった。歳はとっても成長出来るんだという事を僅かに実感する。微妙に嬉しくてにやける。

そんな折、高尾山山頂直下から稲荷山コースに向かう登山道のベンチで休んでいると、小柄でふっくらした年配の女性が一人いた。話しかけられて、二言三言喋った。彼女は「陣馬から来たのよ」という。

そのコースは、その時点での私では出来ないと思っており、挑戦出来ないでいたコースである。

凄いと思った。

そして、自分も絶対歩きたい、と思った。強く。

 

準備

まず地図を買おうと思った。

今まではガイドブック形式の本を見ていたが、どういう道なのかを知るには、やはり地図である。

自分が、体力も技術もまだまだ未熟であるからこそ、事前に出来るだけの情報は集めたかった。

高尾山界隈の最も詳細な記載がある登山地図を購入。

これを買って、こんなにも沢山の登山道があるのかと驚いた。そして、歩いてみたい所が増えていった。

この地図のいいところは、縮尺が1/12,500なのでわかりやすい。地図上の登山道をなぞっていく。

標高差の少ない場所では登山道が緩やかに右に左にカーブしているような所は、実際歩いてもなるほど地図の通りだ感じる事がある。こういう事を一回でも実感すると地図が好きになり、進むべき道の縮尺図なのだという事をお腹で理解出来る。

 

アクセス検討

しばしば行く高尾山口駅のひとつ手前の高尾駅で下車。

バスの時刻表を検索する。

路線検索サイト的な、乗るバス停と降りるバス停を入力して時刻を検索するアレは、私としては使いにくい。まずバス停名を正しく入力したつもりでも「バス停が誤り」的なメッセージばかり。

やはりバスの時刻を調べる手っ取り早い方法は、ウェブサイトでバス会社を調べる事である。大抵、一覧表形式のバス時刻表がある。

バスで注意すべきは、必ずしもICカードが使えるとは限らない事だ。もしくは使える車両と使えない車両があるなど。

両替でモタモタするのが苦手なため、料金の小銭を用意もするし、ICカードにもチャージしておく。

中央線、京王線には不便な方面に住んでいる為、始発でのスタートとした。

 

コース

1)陣馬山

高尾駅北口のバス乗り場から、陣馬高原下行きのバスに乗る。

ほぼ全員登山客。しかも、一台のバスには乗り切れないくらい並んでいる。乗れなかったらどうしよう、と初めての場所では不安になる。

すると、バス二台。登山って凄い人気なんだと肌で感じた。東京とは思えない山間の細い道を、時々すれ違いに難儀しながら、バスは陣馬高原下バス停に到着。

登山口までは20分ほど車道歩き。多くの登山者が歩き出すので流れに乗っていく。

登山口から山に入る。

森の中を歩く道は静かで空気も気持ち良く、自然に触れると魂が癒される気がする事が嬉しい。

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急登はやはり苦手であった。

呼吸が苦しくなり、立ち止まって息を整える。

もしや、私は登りで息を止めている?

どうやって息をしたらいいんだろう?

今後調べてみよう。新たな発見であった。

喘ぎ喘ぎ、立ち止まりを繰り返し陣馬山山頂に到着。

山頂が終点じゃない。今日は高尾山まで歩くのだ。

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柚子サイダーをいただき、出発である。

 

2)景信山へ

陣馬山まで上がってしまうと、気持ちのいい平らな道が続く。ゆるくアップダウンはあるが。

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素敵な道だなぁ。木漏れ日の間を進む感じである。

東京都と神奈川県の県境の道である。

これが尾根歩きか。喜びでニマニマである。

疲れも少し引く。

景信山山頂直下は少し急坂であった。

うんうん言って登る。

途中、91才7ヶ月というお爺さんに抜かれる。

娘さん(お孫さん?)の伴走付き。もう難しいところは行かない、のだそうだ。そういうの羨ましいな。

山頂は思いのほか広々として、椅子やベンチがいっぱいあった。

茶店も何軒かあり、きのこうどんを食べた。

沁みる。

苦労して歩いてきたところで食べるものはしみじみ美味しいことに感動。食べる喜びを久し振りに感じた。

 

3)高尾へ

景信山を後にした。なかなかの急坂を下る。

小仏を越え、城山を越え、もみじ台を越えた。

足の不調があった。膝の外側が痛くなり、思うように歩けない。

あまりの痛さに、高尾山を歩いて下るのはやめにした。もう夕方も近かった。

高尾山ケーブルカーで下山に決めた。

実は初めて乗る。

歩き切れなかった思いもあったが、高尾まで歩いて来れた事が嬉しい。

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無事下山出来た事に感謝して、高尾山口駅からの帰宅。

足は痛いままだ。

大丈夫だろうかと一抹の不安。

 

一晩寝て起きると痛みは消えていた。

こういう事はよくあるらしい。

 

もっと足を強くして、もっと呼吸できるようにして、また行きたい。