【初心者登山】2014/01 青梅丘陵 -初めてのロングハイキング
2014年になった。
2012、2013年はほぼ歩いていないに等しい。
2014年こそは自分自身の「登山の夜明け」としたいものである。
今回は初めての奥多摩方面である。
このコースも日帰りガイドブックにのっていたものである。今回のコースは山という程ではないがコースとしては10kmである。10kmなんて普通でも歩いた事が無い。10kmという長さに耐えられるかどうかの不安が1番であった。
中央線で「新宿より向こうへ行く」という事も人生初もあり、私にとっては相当な「冒険」という気分であった。
【公共交通機関】
青梅で下車し、各駅停車 奥多摩行きに乗り換え。
軍畑(いくさばた)駅で下車。
初の中央線遠方である。
想像を絶する驚きがあった。
なんと!電車のドアが開かない!降りられない!後ろに立っていた人が手を伸ばしてボタンを押すとドアが開いた!
ドアを乗客が開けるという電車は初めてだった。ドキドキして開いた口が閉じられなくなった。
続けてまた驚くべき事が!!
自動改札機が無い!
よく見るとSuicaをタッチする「近代化された妖怪ポスト」みたいなものが立っていた。さて、どこにタッチするかが分からず、まずはポスト的なものの上へ。反応無し。
あちこちペタペタと触っていると「ぴっ」と音がした。良かった。よくよく見れば、それらしい絵も書いてあるので分かるようである。
【ウェア】
変わり映え無しの一張羅。
【軍畑駅】
改札外に綺麗なトイレ。
登山客が多い場合は並ぶ可能性あり。
本日のコースは途中トイレが無いため、ここのトイレは使用しておく。
【登山口】
軍畑駅では高水三山登山客と同じく、駅から線路沿いの道から踏切を渡り、アスファルトの道路沿いに進む。
やがて、高水三山方面の左折分岐に着くが、曲がらずにそのまま直進する。緩く登りが続き、後は下がるという道路沿いに右に入る登山口あり。
【雷電山】
登山口からは登りがある。このコースで1番の登り坂が最初にあり。大した坂ではないが、私にとっては真冬に汗だく、息はゼーゼーである。
程なく道は緩くジグザグに下り始める。
しょっぱなから、既にヨレヨレ状態の私は山頂標識があったのかどうかすら気付かなかった。
どうやら無事、雷電山は過ぎたようである。
下る途中、トレラン3人衆が軽快に登ってきた。「こんにちはー!」という明るい挨拶で、気分も明るくなって歩を進める。
下り切ると「辛垣(からかい)城」への分岐に至る。
本日の山歩きもまだ序盤。まだ見ぬ10km超えの道を考えると、「(急坂)」という文字におののいてパスする事にした。
ここからはゆるい丘陵をアップダウンする道が続く。
メジャーな道ではないせいか、誰もいない。
この時「誰もいない。自分1人!」という状況がゾクゾクするほど楽しく、テンション上がっていく。いや、この場合 テンションというより、心が元気に生き生きして行く という表現の方が合っているような気がする。癖になりそうだ。
【野生動物】
人ひとりの幅員の登山道をクネクネと歩いていると、やがて黒い物体が見えた。
登山道の真ん中に立っている。微動だにしないその動物は、後方に私の気配を感じると顔だけ振り返った。
カモシカ。
初めて野生のカモシカをリアルで見た!
カモシカは茶色というイメージを持っていたが、「黒」だった。そして顔の周りのもじゃっとしたヒゲ状のものは、灰色だった。
横を通りすぎる事は怖くて出来ず、数分立ちすくみ、どいてくれるのを待った。
やがて、横の藪にのっしのっしと行ってくれた。ホッとして道を通ろうとすると3mほど先の藪にまだカモシカはいて、振り返ってこっちを見た。怖くて、また10歩下がった。
そうか、山には野生動物がいるんだ。
ここは東京であっても。感慨深い出会いだった。
【分岐の多い道】
そのまま、青梅丘陵登山道を歩く。ところどころ分岐の道やらはあるが、ガイドブックの地図を確認しながら行くと間違える事なく進む事が出来た。数年後に出あった某氏は、ここで道に迷って遭難しそうだったという話を聞いたので、一応注意点としてお知らせしておく。
【青梅へ】
細い山道も、途中から急に広くなる。そして人が多くなってきた。青梅が近い。
登山道の終わりが見えて来ると、10kmの道を歩けたという事が嬉しくて仕方なかった。
ただし、やはり相当疲労は感じていた。舗装路からJR青梅駅まで、まだしばらく歩く必要があるが、ここでどっと疲労が出てきた。
途中何かを食べるという事もなかった。まだ行動食という存在を知らない私であった。
1日がかりの山歩き。
またもやバテバテではあったが、何か1つ以上は得たものがあったような気持ちになれたのが嬉しかった。
冬にいいお天気だったのもラッキーだった。
でも、そろそろレインウェアとか買った方がいいのかな?という気持ちに自然と動いてきた。
2014年 小さいが、いいスタートをきれたと思う。