一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【初心者登山】2012/05 筑波山ー初めての登山

2012年04月に登山靴と登山用靴下を買った勢いで、2012年GWにまずは筑波山に行ってみようと思った。

行く前に関東の日帰り登山のガイドブックを買った。登山口までどう行くか、行き帰りの時間を調べた。登山コースをよ〜く見た。

 

登山用品はというと登山靴と靴下以外は何も持っていなかった。ザックは昔から使っていたタウン用のLLBean、ウェアは木綿の半分パジャマ兼用のイーストボーイの半袖Tシャツ、木綿の薄手のこれまた半分パジャマ兼用のアースアンドミュージックエコロジーのヨレヨレパーカー、高齢女性向け?ノーブランドの毛玉たっぷりのあったかレギンス、上野御徒町ロンドンスポーツで買ったシャカシャカするジャージパンツという出で立ち。

世の中に登山用ウェアが存在することを全く認識していなかった。モンベルで靴を買った時でさえ、登山風に見えるウェアは普通のカジュアルウェアと同じに違いない、と勝手に思い込んでいた。

 

そんな感じで筑波山に向かうべく、つくばエクスプレスに乗り込む。思ったより電車は空いていて登山靴を履いている人が何人もいて、おっ、とテンション上がる。

つくばに着く前から、平野の中に忽然と隆起したような筑波山は良く見えた。

つくば駅のバス乗り場(ここら辺をつくばセンターと呼ぶらしい。当時はつくば駅つくばセンターの違いが飲み込めず)で、計画通りバスに乗車。計画通りに筑波山神社口のバス停で下車。トイレはこの先無いだろうと思いバス停のトイレに寄っておく。

 

ザックの中身は、ハンカチ、ティッシュ、お財布、いつも使っている小型保温ボトルに氷水。

 

どう見ても「山を舐めてる」としか思えない装備は、今更ながら恥ずかしい。

だがその時は、シンプルに「山に行ってみたい」という、自分でも押さえることが出来ないような衝動の方がはるかに強かった。

バス停から筑波山ケーブルカー乗り場横の登山口へ向かう。

しまった!ここまで歩いただけで、既に呼吸はゼエゼエである!まだ登山は始まってもいないのに!

持参した氷水を一口飲み、躊躇なく山に踏み込んだ。

何人もの登山者が私を追い抜いて行く。ついて行くどころか50mおき位に立ち止まらずにはいられない程息があがった。身体はみるみる暑くなり、滝のように汗が流れた。私は記憶にある限り自分が発汗した経験が無く、汗をかかない人間だと思っていた。そんな私が汗をかける事を知り、何故だか感動してしまった。

立ち止まりながら牛歩のように進んで行く。どの位時間が経ったかもわからない。

やがて、あってはならない事が起こった。

「水が無い、、、、」

 

自分の身体が強烈に水分を欲しているのにである。身体は更に暑く、呼吸はゼエゼエ、上半身を真っ直ぐ起こす事も出来ず、折れ曲がったような体型で口渇と戦いながら歩く。

よれよれを通り越して干瓢の干物になった気分。

もうだめだ?

登山とはもしかしてスポーツなのか?

だとしたら、人生初スポーツ??

いろんな「?」が頭の中を駆け巡る。口渇とともに。

終わりが見えない絶望感にさいなまれていたが、空が広く見えてきた。

御幸が原というケーブルカーの終点まで来れた。

とりあえずポカリスエットを自販機で購入し一気飲みする。

 

さて下山。疲労により男体山はパスして女体山経由でつつじヶ丘方面へ降りる。岩っぽい道がひたすら怖く腰が引けた。

バス停に着き、私は思う。今日この山で1番下手くそ登山をしたのは紛れもなく私だ。

この最低状態はこれ以上悪くなる事はない。

これからは一歩一歩が勉強だと思って歩こう!

 

この時は、もっとひどい状態もある事にまだ気付いていなかった。

ただ気持ちと身体の爽快感はクセになりそうな気がした。

そして水の大事さを知る。

 

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