一歩一歩を大切に

山は人生を変えるのか?を知りたくて山に行く!

【北アルプス】2015/07 燕岳に行きたい(1)

ブラックなプロジェクトに在籍していた。

休みがなかった。

帰りは深夜タクシーだった。

しばらく山に行けない日々が続いていた。

夏が始まろうとしている。

 

◾︎始まり

以前冬に登山靴を購入した際に登山ショップの店員さんの言葉「燕岳」と言うキーワードが頭の中でどんどんクローズアップされてきた。

それ以前に

    燕岳ってどこにあるの?

という恐ろしい程の無知であった。

「燕岳を知ろう」と言う所からのスタートである。

調べて程なく、「北アルプスにある山」という事がわかった。

北?アルプス?????  なんじゃそりゃー!である。そもそも、山歩きはしていたものの関東周辺から出た事が無いのである。

北アルプス。。。。」呟いただけで、おでこと背中と手のひらに脂汗が滲んだ。

北アルプスには行けない、まだ。私の実力では。

するとネット上にある燕岳の写真が目に留まった。

見たこともない美しさ、想像した事もない美しさに胸を射抜かれた。

行く実力は無いが見たい。見たい。この目で見たい。

 

見たい。でも行けない。でもやっぱり見たい。

 

暫くの間、自分の中で葛藤が続く。

葛藤の結論が出る前に、地図を買ってみた。

地図上の登山口は「中房温泉」となっている。そこに行ける交通手段はあるのか?という事が気になった。何日あれば行って帰って来れるのかも気になって眠れない日々が続いた。

 

◾︎どうやって行くの?

調べているうちに「毎日あるぺん号」と言う登山用の夜行バスが都内から中房温泉へ出ている事に気がついた。

夜行バス。。。。呟いただけで、これまた脂汗が滲む。私はバスは苦手なのだ。夜行バスなんて乗るものかとずっと思っていたクチである。

夜行バスには乗れない。酔うもん。ゲロゲロになってひんしゅく買いたくないもん。お腹痛くなるもん。でも乗る?どうする自分。。。。

登山で、別の所にある忘れかけていた超苦手ポイントがクローズアップされる事になるとは、人生とは色々な所に落とし穴ありだな。

しかし、その毎日あるぺん号を利用すると早朝登山口に到着し、登って、山小屋に宿泊し、翌日には東京に戻れると言う1泊2日で行ける所だという事がわかってきた。

まだモヤモヤして決められない。

 

◾︎登山道って危険?

場所や交通手段周りをなんとなく把握すると、やはり気になるのは「私は登る事が出来るのか?」と言う点である。

「合戦尾根の急登を行く」なんて言う説明を読むと、「やはり10人のうち3人くらい落ちちゃうのだろうか?」そんな勝手な妄想を毎日真剣に考えていた。

YouTube で偶然6時間に及ぶ動画を見つけた。中房温泉から山小屋までの登山道をずっと撮影したものである。

落ちそうな所はなかった。

だが、やはり今ひとつ自信が持てなかった。

 

やがて、ブラックなプロジェクトが終了する。

1週間のプロジェクト休暇を取得出来る事になった。

さあ、どうする自分。。。。

 

 

続く

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【道具考-装備】春の低山 晴れ 日帰り装備(1)

「山に行く時、何持ってく?」とはよくある話だが、季節だったり、日数だったり、どの程度の高さの山に行くかで結構違うので一概にこうですと言うのは難しい。

 

以下の条件の時のある日の装備をご参考までに。

【季節 】春

【山】低山(関東 標高1000m以下)

【日数】日帰り 

【備考】途中給水可能(自販機あり)

               晴れ

 

いろいろな山行で共通するものももちろん多いが、それを含めて私は以下の装備を準備した。

 

【ザックに入れるもの】

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上段左から

ウェットシート(100均)

ティッシュ(モンベル)

ヘッドライト(ぺツル)

テーピングテープ(ドラッグストアで購入。自分で25cmずつカットを4本)

常備薬一式(黄色い入れ物:痛み止め、胃薬、酔い止め、正露丸キズパワーパッド大)

ハンドタオル(ファイントラック)

エマージェンシーシート(貰い物)

ツェルト(アライ 2人用)

保温ボトル 500ml(山専ボトル)

500ml 水ボトル 2本(モンベル、ナルゲン)

レインジャケット (ピークパフォーマンス、素材ゴアテックス パックライト 軽い。快適。)

レインパンツ (マムート  素材ゴアテックスプロ)

防寒手袋(ピークパフォーマンス 素材ウインドストッパー)

ストック(grip well 素材カーボン)

 

下段左から

地図

ソフトシェル(マムート granite so hooded)

保温着(アークテリクス アトムSLフーディ)

 

写真以外の持ち物もある

行動食 おにぎり

お財布

コスメ

 

春の関東近郊低山という事で、保温着はとても薄いものにしている。

もしもそれで寒いようであったら、保温着の上にソフトシェル、レインジャケットも重ね着できるよう考慮している。

 

【着ているもの】

春の低山は行動中はかなり暑くなる事を考慮している。

 

ウェア上

長袖シャツ(アークテリクス フェイズSLジップネックシャツ)

速乾半袖 Tシャツ

 

ウェア下

サポートタイツ(C3fit)

ショートパンツ(マムート )

靴下

 

靴 ファストハイク用(モンチュラ  )

 

春の低山かつ晴れという事で考慮した点は、ファイントラックのドライレイヤーを着ない事である。低山だとドライレイヤーは暑くなりすぎてしまって、逆に汗冷えというか汗の蒸発によって身体の熱を奪われたいのだ。本来の人間という生物の冷却システムが必要だった。ゆっくり歩き実践中の折、汗もそれほどではない為丁度良い。そういう点は人による個人差も大きいであろう。晴れではなく、気温が低いとか降水率高めとか、そういう状況によってドライレイヤー追加などレイヤリングはいろいろ変えたいと思っているし、試行錯誤中でもある。

高山ではもちろんファイントラックのドライレイヤーは必須になっている事を補足しておく。

 

【脱いだり着たり】

朝、夜の交通による移動時は春と言えども肌寒いので、【着ているもの】にソフトシェルを着ている。

また山行中は暑くなるので、重ね着しているTシャツを脱いでいる。

そういう着脱があっても問題なくパッキングできて、軽量のザックをチョイスしている。

 

【ザック】

日帰り、かつ、装備や持ち物が全部入り、少し余裕ありと言う感じで、ザックは30リットルとした。

今回は マムート リチウム プロだ。

容量は28リットルとなっている。入りきるか?と心配もしたが、必要な技術としてのパッキング技術を身に付けたいのもある。

このザックの最大の利点は軽さだ。800gちょいしかない。ウルトラライトという訳でも無いので、フレームがしっかりしている。背中固めが好みなのだ。

このザックについてもっといろいろお知らせしたいが、それはまた別記事で。

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写真では結構中身スカスカでぐしゃっと見えてしまうのが残念。

 

余談だが

パッキングと必要なものの見極めなどにより、最近荷物がコンパクトになりつつある。30リットルあれば2〜3泊 山小屋利用では充分になってきた。

そんな感じで、最近ザック容量が集約されてきたと感じる。

30リットル(日帰り、夏小屋泊)

35リットル(夏小屋泊 冬小屋泊)

55リットル(テント泊用)

そういう色々な事もまた別途書き留めようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

【高尾山】2015/05 ふらり高尾山

高尾山、南高尾、北高尾としょっちゅう出歩いていても特段ブログに書く事も無かったが、こんなスケジュールも良いかなと書き留める事にした。

その日天気は雨だった。午後から雨は上がるらしい。本当だろうか?

でもそんな事はどうでもよかった。晴れだろうと雨だろうと行きたいな、と思う時は行きたいのだ。

出発は遅かった。

朝9:20に自宅を出ると12:00に高尾山口駅に着いた。

 

◾︎コース

稲荷山コース ー頂上ー6号路下山 

高橋屋蕎麦  合計3時間

 

◾︎稲荷山コース

高尾山口駅に到着すると雨は上がっていた。

午前中雨のせいか、いつもの高尾山の賑わいがほとんどなく、静けさに満ちている。

午後から登山なんて山を舐めてると思われそうでちょっと気になるが、稲荷山コースからスタート。

まず 稲荷山コースにももちろん誰もいない事に驚く。

新緑かつ雨上がりの木々があまりに爽やかで圧倒される。

誰もいないところが高尾山ぽくなくて新鮮である。

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晴れの陽射しが見えたり、モヤに包まれたり。

高尾山の自然と空気は不思議と心のリフレッシュに効く。

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気持ちよく歩いて山頂。歩きたいだけなのでそのまま6号路方面へ進む。

 

◾︎6号路で下山

尾根道の稲荷山コースとは違って、6号路は沢道のである。

雨上がりも加わって、空気も潤いに満ちているようで呼吸器やら肌やらに柔らかく感じられる。

植物の多いコースである。

土留めのシャガも良いが、私は何やらシダ植物に惹かれてしまう。

6号路はシダも多いのも楽しみだ。

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◾︎蕎麦屋

6号路を下山してアスファルトの道を駅方向に進む。
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高尾山口界隈でいつも人がいっぱいで入れないお蕎麦屋さんも空いている。

古い建物の高橋屋に入ってみる。

やっぱりとろろそばかな。

そんなにたくさんの蕎麦屋に行ったわけではないが、お店ごとにとろろの感じが違っているんだなと思った。そういうのも楽しいな。

あっという間にお蕎麦はツルツルと胃の中へ。

もっと食べられそうだけど、本日は腹八分目で。

高尾山口駅に着くと15:00だった。

登って降りて蕎麦食べて3時間って丁度良い。

 

こんな時間帯に空いている高尾山が満喫出来るのって、快適で気持ちよかった。

突然出掛けようと思った時に、「午後から高尾山」ってアリだな。

気持ちも身体も程よく気持ちいい疲労のまま帰宅。

 

 

 

 

 

【奥多摩】2015/05 川苔山 心が折れる

🔳はじまり

奥多摩の川苔山が気になっていた。人気の山である。それでいて結構遭難も多いと聞く山である。

いろいろ行く準備を進めているうち、スタイリッシュ女子からメールが届く。

「次はどの山へ行くのですか?」と。

ふと「かわのりやま〜」と答えたところ「ついて行っていいですか?」と聞いてきた。

「いーよー。遅くしか歩けないのはご存知の通り。」

とまた連れ立って出掛ける事になった。

健脚な人と一緒に行くのはちょっと辛いのだが。ついて行けない分、心は自分の鈍足を責め続け、一歩一歩「ごめんなさい。ごめんなさい。」という声にならない言葉を頭の中で繰り返してしまうのだ。山に登って自分を嫌いになるのである。「歩くの遅いよ」と言うとたいてい相手は「私も遅いから大丈夫」と言うのであるが、実際遅ければ「病気なんじゃないの?病院行った?」「今日はどうしたの?(どうもこうもいつも遅いの知ってるくせにそう言う)」と言われるのが常々で、行く前から「またそういう会話の繰り返しか。。」と勝手に想像して結構な憂鬱。そうすると行くのすら嫌になってくる。

ああ私も人並みに歩けるように努力しよう。そうしない事には永遠にこの悩みと憂鬱を解決する事は出来ないのだ。

趣味にのめり込むと出て来る「立ちはだかる壁」はつきもので、結局のところその壁を取り払うのは自分自身の改革しかなかったりする。

 

🔳コース

JR奥多摩駅 からバス乗車。

川乗橋バス停下車の王道コース。

 

🔳待ち合わせ

JR奥多摩駅改札を出たところで待ち合わせる。

トイレは混むので寄るならダッシュで改札を出て寄っておこう、とお互いに事前に意識確認。

私は、待たせては申し訳ない、バスに乗り遅れては申し訳ないと思いダッシュトイレ。2巡目で入れてラッキーである。トイレを後にするとトイレの列が大渋滞になっていて、これは大変そうであった。

奥多摩駅改札に戻る。

彼女は見当たらない。するとゆっくりゆっくり彼女はホームから降りてきて、改札に出てきた。

本日も素敵スタイルなスタイリッシュ女子である。が、彼女は一言「トイレ行ってくるね〜」と。おおお〜、ゆっくり出てきてさらにあの渋滞に並ぶのか。。。だれかと一緒に行くとは、人を待つという事なのだ。心を広く持てない自分を呪うしか無い(;ω;)

彼女の時間の流れでもバスには無事乗れた。ただただ、私自身に私が疲れていた。

 

🔳川乗橋バス停から

バスは混んでいた。川乗橋バス停でほぼ同じ全員下車である。今更ながら人気のある山だと思った。そして薫風の5月、新緑美しく、快晴。混まないはずは無いのである。

バス停からアスファルトの道がしばらく続く。途中バイオトイレあり。このコースの最終トイレとして寄っておく事にしたが、個室一個に大渋滞。さすが5月の奥多摩である。

登山道途中に崩壊箇所ありとの事で迂回路としてさらにアスファルトの道を歩き続ける。

 

🔳登山口

登山口の矢印に従う。迂回路から入る道は若干急で細い尾根を下って行く事から始まった。

沢まで下り、さらに沢沿いの道を進み木橋の所まで来た。一休み。

ここまで来ると人の姿がまばらな感じがした。感じだけね。

新緑がやたら眩しい。

美しい沢沿いの道。

自然の美しさはいいなぁ。

心の中では相当感動しているが、だからと言ってそういう感動を誰かと共有しようとか思わない。きっと個人、個人でそれぞれの感じ方は異なるだろう。私がこのポイントに感動しても、他人も同じとは限らない。そしてボキャブラリーが少ない私は、感動しても、楽しくても、大満足でも、口にする事はほぼ無い。

だ、か、ら、私には友達がいないのである。

そして最も悪い事に友達を作ろうという気が起きない。これはきっと自分が友達だと思っていても相手もそうとは限らないだろうと懸念している自分の自信のなさである事に気付いている。

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🔳百尋ノ滝へ

木橋を渡ってから上りの登山道になる。

幅は広くなく、片側が切れ落ちているのが気になる。そういう道をジグザグに上がっていく。そしていつのまにか、行列を作って歩いて行くようになった。

行列を作ってというのが苦手だった。

片側が崖っぷちの道も苦手だった。

いつものように息が切れる。

一歩一歩「いやだ」「いやだ」と心が叫ぶようになってしまった。

いやな自分がまた始まったと思った。だが、どう収めたらいいのかもわからない。

自分自身にうんざりしている自分をますます嫌いになる自分がいる。

やがて百尋ノ滝についた。百尋ノ滝の周りにはたくさんの人がいた。その先に行く登山道も人が数珠つなぎに歩いて行く。

わがままな自分が嫌い。

心が狭い自分が嫌い。

優しさを持てない自分が嫌い。

もうダメだった。心がダメだった。

このまま先に進む事は出来ないくらい身体が固まった。

スタイリッシュ女子に言った。

「今日は戻りたい」

スタイリッシュ女子は「大丈夫?調子悪いのね」と心よく一緒に戻ってくれた。

先ほどの木橋まで戻り沢沿いの岩に腰掛けた。

スタイリッシュ女子は全く動じる事なく静かにあたりを見つめている。

そういう優しい人に接すると自分がいかに嫌な人間であるかという事に打ちのめされた。

見ないようにしていた自分の嫌な部分を突き付けられ、それに驚愕し、絶望し、自分をもっと嫌いになり、そう思うと余りにも惨めで、心が辛く苦しく悲しい。

こんな自分は嫌だ。もっと広い心と優しい心が欲しい。自分を好きになる自分になりたい。

きっとそういう心が持てる日まで川苔山は登れない。

そして、川苔山に登れる日は来るのだろうか?

まだ登れていない川苔山。私にとっては山以上に乗り越えたいものを顕在化してくれたのが川苔山である。

心の隅にいつも川苔山が存在するようになった。

 

 

【秩父】2015/05 三峰神社 大輪バス停から登る

同期入社の山行、2回目の開催である。

今回も、実直な真面目氏と気配りが細やかな細やか氏である。

朝起きると結構な雨だった。特に中止の連絡もないので、とりあえず待ち合わせ場所の西武池袋駅に向かった。

今回の山行は秩父三峰神社を目標に大輪バス停から登るプランである。

 

皆さん、集合時刻よりちょっと早めに集合です。雨でも休む系じゃないのね、私と同じで良かった。

私は若い頃から10年以上バイクツーリングを趣味にしていが、その頃も雨だからと中止した事はあまりない。やはり雨の日も安全に走れないとロングツーリングが楽しめない。また習慣として短い日帰りでもカッパ等雨避けのゲイターとか手袋とかを必ず持ち歩いていた。そう考えるとバイクツーリングも登山も基本は似ているなぁと思った。

 

1)レッドアロー号

西武秩父駅から指定席特急のレッドアロー号に乗車。これは行きから贅沢気分。

近況やらいろいろ話が相変わらず面白い。

年をとっても同期入社はやはり入社時の気分になるからやはり不思議である。

終点の西武秩父駅も雨だった。この辺りの山域は細やか氏の得意フィールドとの事で交通手段等お任せという自分にとってはラクラクプランである(その分ちっとも詳しくなれない。。。)

 

2)大輪バス停

西武秩父駅からバス乗車。

空いている。登山客ほぼ無し。大輪バス停で下車。

ここには小さな小屋のようなトイレがある。そこで身支度とレインウェアを着こんで出発。

 

3)三峰神社

大輪には三峰神社への昔の参道がある。

前回金時山でゼーゼーと息が上がって歩けなかった私を今回は先頭にして歩く事になった。

ペースが遅くてごめんね、である。

登山道脇に熊よけの鈴が所々に下がっており、それを鳴らしながら進んでいく。

激しかった雨は次第に小降りになってきた。深い森の中を進んでいく。

途中女性3人と男性1人のグループに出会う。

あの4人はどういう関係か?兄弟?とか妄想話に盛り上がったが、おそらく登山ガイド+お客様3人だろうな。

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雨上がりの森はモヤにつつまれて幻想的になった。

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最後のひと登りで展望台に着く。

秩父の山々が見渡せる場所である。

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三峰神社狛犬(この神社の場合オオカミですが)に迎えられ三峰神社到着。

参詣をする。その際の細やか氏の礼などはバシッと決まっていて大人だった。私はダメダメですが。

 

4)アフター登山

三峰神社登山のラクラクポイントとして、登ったら登山終了で下山はバスでという所。

山頂(三峰神社内)で温泉に入れるという所である。

ところがその日に限って温泉は清掃休業でした。残念。

バスを待つ間にビールで乾杯。

ほろ酔いでバス乗車。西武秩父駅で下車し、ちょっと歩くがおススメの美味い蕎麦屋へ行く。

ビールと日本酒とそばとマイタケの天ぷらと。

マイタケの天ぷらが美味しい。

いろんな山にいろいろな美味しい物があるという事を同期入社会で気付かせてもらったと思う。

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宴席で次回の日程を決める。

そして山を歩きそうな誰かを誘おうという話になった。仕事をキッチリカッチリキリッとこなす「キリッと女史」に声をかけてみることにして、帰路も贅沢にレッドアロー号に乗車。

 

5)キリッと女史を誘う

女性という事でキリッと女史には私から連絡をしてみる事にした。

こういう時便利なのが社内メールである。絶対参加したくなる文面を考えなければ!

メールポイントは

    健康が気になる年齢云々(前振り)

    同期入社で最近山をのんびり歩いている云々(近況)

    人間ドックでちょっと効果出たよ云々(実績)

    よければ時々みんなと山を歩きませんか(勧誘)

かなぁと推敲に推敲を重ね、送信。

お返事は「いいですね。参加します。数年前に屋久島に行った事があります。その時山道具をいろいろ買いましたので。」である!

やった〜!

次回が楽しみである。

 

 

【奥多摩】2015/04 雲取山 はじめての1泊登山(4)

雲取山荘に宿泊した朝。睡眠たっぷりすぎて、すごく体調が良い。

そして快晴である。

 

1)雲取山

前日、時間と体力切れで巻いてしまった雲取山山頂へ向かう。

昨日歩いた道とは様相が異なり、なかなかの急斜面と岩場の道である。でも歩きやすい。

森に囲まれた道を上を見ながら進む。

やがて空がぽっかり広がる所が見えたら、そこは山頂である。

 

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やっと来れた〜!大きい声で「ばんざーい」と言ってみたかったが、そこは単独登山者としてはちょっと恥ずかしくて出来なかった。誰もいなかったら言うけどね。

東京都の山頂標識と埼玉県の山頂標識あり。

山梨県の山頂標識はちょっとわからなかった(この時は)。

よーし、これから石尾根を下って行くよー!

 

2)七ツ石山へ

雲取山から下っていく。七ツ石山への登り返しまでの稜線歩きは素晴らしい。2000mを超える山も初めてだったし、こんなに雲が近いと思うのも人生初めてだった。こんな気分を味わってしまうと、「山 やめられない〜」と思ってしまう。

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ブナ坂まで戻って来たら、昨日通った道とは別の七ツ石山への登りに進む。見晴らしの良い斜面に続くジグザグの登山道を登っていく。

うーん、なかなかきつい。。。

まだ朝だというのに、ゼーゼーとなる。休み休み体力を温存しながら進む。先は長いのだから。
やがて七ツ石山。草原みたいな山頂に腰を下ろして休憩。向こうにさっきまでいた雲取山が見える。

スコーンと気持ちいい。クセになりそうな気持ち良さである。

 

3)石尾根を六ツ石山方面へ

七ツ石山からいよいよ奥多摩駅方面へ下って行く。すぐに次のピーク高丸が見えるが、自分の体力不足が心配のため、今回石尾根のピークは巻く事にした。

高丸の巻道で突然視界が開ける場所に遭遇。

下界の町が見えるかなと思ったら、山また山の、山だらけ。奥多摩の山深さに改めて驚く。そして素敵な場所だなと思う。東京はなかなかの秘境である。
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日陰名栗山のピークも巻いて鷹ノ巣山避難小屋前に到着。トイレとテーブルがある絶好の休憩ポイント。

誰もいない。ここで早めのお昼休憩である。雲取山荘のお弁当を広げる。汗をかいた後の大量の昆布の佃煮入りお弁当は美味しい。

鷹ノ巣山奥多摩でも人気の山だが、今回は巻くことにした。

さて鷹ノ巣山の巻道を進むと石尾根縦走路と平行に進む登山道の方へそのまま進みそうになる。1箇所「石尾根縦走路へ」という標識があるので数メートル高い石尾根縦走路へ戻る道を行く(どちらに行っても同じ場所に出るんですが)。

鷹ノ巣山を巻いた後は緩やかなアップダウン。緩やかな開けた場所を縫うように進む。ブナの木だろうか?大きめの木が多い。

そしてカラ沢の頭らしき場所に到着。

久々に「おおっ」と思う下り道に出る。かなりの急斜面を小刻みにジグザグと降りる。

石尾根は六ツ石山まではピークを巻いたとしても地味にアップダウンが続く。

そして六ツ石山への登り返しで登りは終了。

ヒーヒーではあるが、登りっぱなしのゼーゼーさは出ない。概ね平坦という印象である。

六ツ石山山頂への分岐点に出た。ここからは見た事がある道だ。心強い。

 

4)六ツ石山から奥多摩駅

六ツ石山からは石尾根をダイナミックに下って行く。だんだんと気温も高くなり、山の上はまだ冬っぽかったが、下って行くと木の芽吹きが目につくようになる。冬の終わりから春に一気に変わっていくのを肌で感じる。


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石尾根も終わりに近づく。

いつもの奥多摩らしい杉の森を下って登山口。舗装路から矢印に従いJR奥多摩駅に到着。

15時台のホリデー快速 東京行きに乗車。

 

2日目は雲取山荘から雲取山と七ツ石山を超えて石尾根をJR奥多摩駅まで歩ききった。

こんな長い距離は初めてであり、自分なりに相当の達成感を感じた。楽しかった。心から楽しかった。そして嬉しかった。

初めての1泊登山。計画段階から緊張と不安で押し潰されそうになった事もある。

山に泊まるって気持ちいい!

 

山が好き!!

もっともっと山に行きたい!!!

次の計画を立てよう!!!

 

 

 

 

【山道具考-山ウェア】ソフトシェルが好きMAMMUT編

山に何度も行くようになると、自分がどんな時にウェアで不快に感じるかが分かってくる。

おそらくそれは人によって感じ方が違う個人差はあるとは思う。

私の場合は、とりわけ蒸れによる暑さである。

その中でも二の腕部分が暑くてたまらないというのが苦手である。

春夏の森林限界以下(無雪期)では長袖シャツ+半袖Tシャツで主に行動する。だがそれよりも寒い事があるかもしれない森林限界超えとかやや気温が下がる秋とかにさらにもう一枚上に着たい時が出てきた。

その時何を着るかである。

当初はレインウェアのゴアテックスジャケットを着てみたり、もう一つ持ってるジャケットを着てみたりしたのだが、暑くて暑くて気持ち悪くなってしまう。

なぜそんなに暑がりかというと、後になってわかったような気になったのだが、体力がマジ少ない時は100〜120%のフル稼動で行動していると相当暑くオーバーヒートになりやすい。そして少し体力がついてきてやや余裕が出来てくると60〜80%稼動くらいになると身体の暑さが和らいでくる。そこも個人差は激しいとは思う。

では、薄いフリースはどうなのかというとこれはこれで快適である。ただし、風が強いと抜けてしまい寒さを感じてしまうので、もう少し風をよけれたらと思う。

そんな時、蒸れないで暑くない風からも守ってくれる一枚羽織れるジャケットは無いのか?と探してみたら、そういう時にソフトシェルなんではないかと思った次第である。

本当にそうなのかどうなのか人に聞けば良いのかもしれなが、聞く人もおらず、そして誰かに聞きたいとも思わない自分は「買って試そう」派である。人の意見があればとりあえず聞くかもしれないが、個人差があるのは何度も言った通りである。

暑いからという理由でソフトシェルを考える人もいれば、別の用途でソフトシェルの事を考えている人もいるかもしれない。他人がどういう基準でどう思うかを理解するのは難しい。自分が間違った解釈をするかもしれないので参考程度にした方が良いと感じる。

それこそあなたにはあなたにはあったものを、私には私にあったものをと思う。

 

◾︎買って試そう〜!コーナー

【2016年購入】

MAMMUT 

Softec Granite  Fooded  その1

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20,000円以下で買えるジャケット。

購入時、脂肪付きまくりだった私は女性用が入らず(背中に横じわが出てしまいキッツキツに見えた)、男性用のXSサイズを購入。

女性用のMサイズは日本のLサイズ相当になる。

白にしてみた。

無雪期登山にこんなに快適なジャケットがあるとはと驚きを通り越して感動を覚える。

あくまでも登山時に一枚羽織りたい時に羽織るものである。夏だと休憩時に着たりする。稜線だと夏でも着る。

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快適すぎて手放せない一着になった。ヘビロテである。超ヘビロテである。

1年中着る。

冬の低山でも着る。冬は電車バス乗車中に寒いなと感じる時もあり、ソフトシェル下に薄手フリースを着る重ね着であるが、登山中はフリースは脱ぐ。

重ね着をするかもといって大きめのサイズを選ぶ必要はない。

マムートのジャケットがすごいなと思う理由はすそからウエストまでがぴったりで胸から肩、二の腕周りにゆとりがあるため、腕をあげてもすそが持ち上がったりしない、いわゆる着崩れないのである。フィットしているのに動きやすい。「体温快適で自由でーす」と叫びたくなる。

このお値段でこの機能で着崩れない。マムート のソフトシェルファンになる。

 

追加するとフロントファスナーがダブルジッパーである。重ね着とかでファスナー苦しいとか、少しは空気入れたいけど首もとのファスナーは上まで上げたい時に下側が開くファスナー便利すぎである。体温調節がしやすい。

 

【2017年購入】

MAMMUT 

Softec Granite  Fooded  その2

2016年購入のジャケットが快適すぎて1年が経った頃、登山ショップで同じジャケットの黒を見かけた。レディースである。昨年レディースが着られなかった自分としては、入るか入らないか試してみたくなったので。

レディースMサイズ試着(日本Lサイズ)。

あれ?緩くて逆にシワ出ちゃう。

レディースSサイズ試着(日本Mサイズ)。

あれ?入る!!!

入らなかったサイズが入る嬉しさと黒が欲しかったのが相まって、即決購入。

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レディースのせいか?それとも年が改まって改良があったのか、軽くかさばりも小さくなったようである。

体温が快適であるのは同じ。暑くなく寒くないという温度うんぬんを感じさせない所が重要だと思う。

 

【2018年購入】

MAMMUT 

Softec Granite  Fooded  その3

2018年になり、また登山ショップで同じジャケットを見つけた。

この年は驚きあり。

薄さ半分になっている!軽い!かさばらない!

驚愕の変貌というか、進化していた!軽量化のためか縫い目がないような圧着?に変わっている?

やばい!超欲しい!

値段も値上りしていない。

今度は青だ。

試着。あれ?レディースSサイズが若干小さく感じる。

悩んだ挙句、レディースMサイズを購入したが、結果やはり大きすぎた。なので出番少ない。Sサイズに買い換えたい(;ω;)

 

【2018年購入】

MAMMUT 

Ultimate Hoody (アルティメットフーディー)

 

このソフトシェルに手を出す日が来るとは思っていなかった。

高額なのである。Softec Granite Hoodyの2倍以上の価格になる。

秋冬の寒くて風の強い日、「そのジャケットにはウィンドストッパーなのか」という問いにハッとしたのである。Softecはウィンドストッパーではない。ウィンドストッパーのソフトシェルが欲しくて購入に至った。

(ウィンドストッパーについてはググってね)

Softec Granite Hoodyよりも厚手でややズッシリしている。秋冬のキンキンに寒い時の行動着としてとても役に立っている。厚手だから暑いかと思いきや二の腕から脇全部が開くようになっていて温度調整がやりやすい。しかも脇のラインはダブルジッパー。

フロントジッパーがダブルジッパーでないのはやや残念であるが、両脇がダブルジッパーなので良しとしている。

今回も黒を購入。ロゴが目立ちにくいので、普段も着れそう、、、、。

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そんなこんなで、ソフトシェル、フル活用中。

 

ただし、やはりと言うか、やや体力向上してくると(標準から見てまだまだなのだが)、ハードシェルでも蒸して辛いという事が少しずつ減っていく事を実感している。

登山を通して得られる身体の変化も楽しみの一つである。